死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

なぜ戦争はよくないか

『なぜ戦争はよくないか』を読みました。

 

 

なぜ戦争はよくないか

なぜ戦争はよくないか

 

 

 

あらすじ

 

戦争はなんでもできます。

 

どんな国の言葉も話すことができます。

 

でも、カエルたちに何をどう話せばいいか、戦争は何もわかっていません……。

 

なぜ戦争はよくないのか、力強い言葉と絵で描かれた作品です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、戦争の恐ろしさです。

 

この絵本では、戦争が奪ってしまうものが描かれていて、戦争の恐ろしさが表現されています。

 

戦争のせいで、動物や人間、歴史的な建造物や自然が破壊されてしまいます。

 

また、戦争の染み込んだ水は、みんなを病気にしてしまいます。

 

そのことが、文章とイラストで、表現されています。

 

戦争はよくない、ということは、みんなが知っています。

 

しかし、戦争が何故いけないかということを、わかりやすくさまざまな例を挙げて、説明できる人は、そこまで多くはないかもしれません。

 

この絵本では、何故戦争がいけないのかということが、わかりやすく、説得力のある文章で表現されています。

 

小さな子どもでも、理解できる内容となっています。

 

子どもに戦争の恐ろしさや平和の尊さを感じてもらうために最適な一冊です。

 

また、子どもだけでなく、大人にも読んで欲しい絵本です。

 

印象的なことば

 

こういう大切な時間なの

人が

なくしてはいけないものは

 

 

窓のそばにいる母親が、赤ん坊におっぱいを飲ませています。

 

まさに、幸せな時間です。

 

戦争はいとも簡単に幸せな時間を破壊してしまいますが、こういった時間を人はなくしてはいけないということですね。

 

平和の尊さが表現された言葉です。

 

感想

 

戦争の恐ろしさが描かれた絵本です。

 

文章は、作家のアリス・ウォーカーが手掛けています。

 

彼女は、カラーパープルという小説で、黒人女性として初めてピューリッツァー賞を受賞しています。

 

カラーパープルは、スピルバーグ監督によって、映画化されています。

 

 

カラーパープル [Blu-ray]

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この絵本では彼女の文章と、ステファーノ・ヴィタールの絵が合わさって、戦争の恐ろしさが強烈に描かれています。

 

アリス・ウォーカーは、戦争の恐ろしさを伝えることで、子どもたちを守るひとつの手だてになると信じていると、語っています。

 

彼女の強い思いが、この絵本からもしっかりと感じ取ることができます。

 

大人から子どもに読み聞かせるのもよし、または大人がじっくりと読むのにもいい一冊です。

 

 

なぜ戦争はよくないか

なぜ戦争はよくないか

 

 

 

 

 

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死神さんとアヒルさん

『死神さんとアヒルさん』を読みました。

 

 

死神さんとアヒルさん

死神さんとアヒルさん

 

 

あらすじ

 

しばらく前から、アヒルさんは、誰かが自分の後ろにいるような気がしていました。

 

アヒルさんが誰かと尋ねると、死神さんは気付いてくれたことに喜びます。

 

アヒルさんはどきりとして……。

 

見どころ

 

今回の見どころは、生と死です。

 

この絵本では、アヒルさんが死神さんと出会い、アヒルさんの命が燃え尽きるまでが描かれています。

 

アヒルさんと死神さんは、行動を共にします。

 

ふたりの会話は、なんだか噛み合っていないようで、淡々とした雰囲気の中、物語は進んでいきます。

 

やがて、アヒルさんの息がたえます。

 

死んでしまったアヒルさんを、死神さんは川へ流します。

 

最後まで、死神さんがいい人なのか、悪い人なのか、わかりません。

 

この絵本を読むと、生と死の関係を、考えざるを得ません。

 

そこに、明確な答えはありませんが、生と死は繋がっているものなのだと思います。

 

生があるから、死も成り立つ。

 

反対に、死があるからこそ、生が尊いものになるとも言えるでしょう。

 

全体的に淡々としたお話ですが、生と死は何か劇的なものではなく、日常の中にあるものだということなのかもしれません。

 

生と死について、考えるときのヒントになる一冊です。

 

印象的なことば

 

でも、いのちとは、こういうものなのです。

 

最後のページにある言葉です。

 

この言葉に、妙に納得してしまいました。

 

感想

 

生と死について考えさせられる一冊です。

 

印象的なタイトルなので、どんな絵本なのだろうと興味を持ち、読んでみました。

 

すると、思いのほか、あっさりとした物語でした。

 

しかし、死とはこういうものなのかも知れないと、納得もしました。

 

この絵本は、どちらかというと、大人向けの絵本です。

 

大人がじっくり、考えながら読みたい一冊です。

 

 

死神さんとアヒルさん

死神さんとアヒルさん

 

 

 

 

 

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ゼロ年代+の絵本【2007年】

新年度もスタートし、新生活が始まった方も多いのではないでしょうか。

 

花粉がピークの今の時期、また寒暖差もあるので、体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。

 

ゼロ年代+の絵本の企画も、後半になってまいりました。

 

しかし、まだまだ素敵なゼロ年代の絵本、さらに3.11以降に生まれた絵本を紹介していきたいと思っていますので、今後もお付き合いください。

 

それでは、今回はゼロ年代+の絵本の第8回目「2007年版」です。

 

また、ゼロ年代+の絵本の企画概要などは、こちらです。

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

それでは、2007年版スタートです。

 

 

 

①ウェン王子とトラ

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

トラとウェン王子の絆が感動的に描かれた一冊です。

 

②紙しばい屋さん

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

 

③給食番長

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

給食のありがたみがわかる一冊です。

 

④黒グルミのからのなかに

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

生と死について考えさせられる一冊です。

 

⑤セーラーとペッカ、町へいく

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

セーラーとペッカの何気ない日常が描かれた、クセになる一冊です。

 

 

⑥ちょっとだけ

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

お姉ちゃんになったなっちゃんの日常が描かれた一冊です。

 

 

⑦としょかんライオン

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

図書館にやってきたライオンをめぐる物語です。

 

 

⑧パセリともみの木

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

シカともみの木がお互いを大事にしながら暮らす姿が描かれた絵本です。

 

 

⑨ビロードのうさぎ

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

ビロードのうさぎが本物になるまでのお話です。

 

⑩ぼくがラーメンたべてるとき

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

同じときを生きる子どもたちの暮らしが描かれた絵本です。

 

 

ベスト作品発表

 

2007年も、素敵な作品が揃っています。

 

海外作品と国内作品のそれぞれで、ベスト作品を決めたいと思います。

 

海外作品では、『としょかんライオン』が第1位です。

 

図書館とライオンが、一体どんな結びつきなのだろうと読む前は思ったのですが、

 

読み終えた後は、納得しました。

 

こんな図書館やライオンがいたらいいなと思いました。

 

また、国内作品では、『ビロードのうさぎ』が第1位です。

 

酒井駒子さんの絵がとても素敵で、ときに切なくて、感動します。

 

どちらも、名作絵本の代表とも言えるでしょう。

 

2007年の傾向

 

2007年は、豊作の年というか、ズバリ名作揃いだと思います。

 

正統派な絵本が目立ちますし、それが現在名作となっている感じがあります。

 

一方で、『給食番長』や『セーラーとペッカ、町へいく』など、正統派ではないけれど、クセになるような面白い絵本もあります。

 

やはり色んな種類の絵本があるからこそ、面白いし、読みがいがありますよね。

 

そういった意味でも、とても充実したラインナップだと思います。

 

以上が、ゼロ年代+の絵本の2007年版でした。

 

気になった絵本がありましたら、ぜひ読んでみてください。

 

あなたの心の一冊が見つかれば幸いです。

 

 

 

 

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ちいさなあなたへ

『ちいさなあなたへ』を読みました。

 

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

 

 

あらすじ

 

お母さんは、赤ちゃんの小さな指を数え、その一本一本にキスをします。

 

初めて雪が降った日、お母さんは赤ちゃんを空へ向けて抱き上げます。

 

赤ちゃんのまるいほっぺの上で雪が溶けていきます。

 

そして、いつの間にやら赤ちゃんは大きくなり……。

 

子どもの成長を見守るお母さんの気持が描かれた絵本です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、子どもを見守る母親の気持ちです。

 

この絵本では、子どもの成長を見守る母親の気持ちが描かれています。

 

最初は、小さな赤ちゃんだった子も、時が流れて子どもになります。

 

お母さんは、娘の今後のことを考えます。

 

その気持ちが詩的な文章で表現されています。

 

そこには、お母さんが辿ってきたのと同じように、嬉しいことや悲しいことなど、さまざまな場面が描かれています。

 

さまざまなできごとを乗り越えて、立派な大人になって欲しいという、お母さんの気持ちが垣間見えます。

 

最後のページには、大人になった娘さんに対して、自分のことを思い出して欲しいというお母さんの気持ちが描かれています。

 

そこには、かつてのお母さんと赤ちゃんだった頃の娘さんが映った写真が飾られています。

 

母と娘のストーリーが、多くの人が共感できるよう普遍的に描かれています。

 

母から子どもに読んであげたい名作です。

 

印象的なことば

 

わたしの いとしいこ。

そのときには、どうか わたしの ことを おもいだして。

 

 

最後のページにある言葉です。

 

お母さんの娘を思う気持ちが詰まった言葉です。

 

感想

 

娘を見守る母親の気持ちが感動的に描かれた一冊です。

 

特に、お母さんにはかなり共感できる作品だと思います。

 

娘のことを大事に思う気持ちが、ひしひしと伝わってきます。

 

この絵本は、サイズもコンパクトで、贈り物にもぴったりだと思います。

 

イラストも可愛くて、見ていると優しい気持ちになります。

 

読み継がれるべき名作です。

 

 

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

 

 

 

 

 

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あたらしいともだち

『あたらしいともだち』を読みました。

 

 

あたらしいともだち

あたらしいともだち

 

 

あらすじ

 

ラフィが新しい街へ引っ越してきました。

 

ラフィは大工仕事が得意で、お母さんのお手伝いもできます。

 

間も無くラフィは9歳になり、誕生日会を開きますが、お祝いをしてくれたのは家族だけでした。

 

この街ではよそ者なので、ラフィは友達がいないのです。

 

そこで、ひとりぼっちのラフィは、自分で友達を作ることにしますが……。

 

ひとりぼっちだった少年が、大成功するまでが描かれた絵本です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、好きなことを続けることです。

 

ラフィの家族が、新しい街へ引っ越してきます。

 

ラフィは大工仕事が得意な少年で、お母さんのお手伝いもできます。

 

そして、ラフィが9歳の誕生日を迎えます。

 

お誕生日会を開きますが、まだ知り合いがいないため、家族だけがお祝いをしてくれます。

 

ひとりぼっちのラフィは、いいことを思いつきます。

 

ラフィは、友達を自分で作ることにします。

 

最初に、犬と猫を作りました。

 

そこに、隣のキー・シンも加わります。

 

キーは縫い物が得意なので、友達に素敵な服を作ります。

 

ふたりは材料を集めて、次々に友達を作ります。

 

ふたりは、家族ぐるみで仲良くなります。

 

そして、裏庭にはふたりが作った友達でいっぱいになります。

 

ふたりが新しい友達を家の前に置くと、子どもたちが集まってきて、仲間に入れてと言います。

 

そして、みんなで楽しくトロイの木馬を作ります。

 

ある晩、ラフィの家に、保健所と消防署の人がやってきて、ガラクタを片づけるように言います。

 

その噂を聞きつけた新聞記者やカメラマンがやってきて、テレビでもニュースになります。

 

騒ぎは大きくなり、美術館の館長までやってきて、展覧会の提案をします。

 

そして、展覧会は大成功し、ふたりは世界的に有名になります。

 

こうして、キーはファッションデザイナーに、ラフィは彫刻家になります。

 

ふたりは、今でも仲良しの友達です。

 

この絵本では、ひとりぼっちだった少年ラフィが、得意な大工仕事に没頭し、友達を作り出し、さらには本物の友達まででき、好きなことで大成功するまでが描かれています。

 

ラフィは、引っ越したばかりで友達がいないため、自分で友達を作り始めます。

 

そのうち、キーという親友と出会い、ふたりは一緒に友達という名の作品を作り始めます。

 

そして、ふたりの作品は評判となり、友達も増えます。

 

さらに、ふたりの作品が展示された展覧会が大成功します。

 

その後、ふたりは世界的に有名になり、キーはファッションデザイナーに、ラフィは彫刻家になります。

 

最初は孤独だったラフィですが、彼は自分の好きなことに没頭し、自ら友達を作る技術やセンスもあったため、どんどん道が開けていきます。

 

もし今友達がいなくても、自分の好きなことを続けていれば、誰かが見ていてくれて、友達もできるかもしれません。

 

ポジティブになれる一冊です。

 

印象的なことば

 

ラフィとキーは いまでも なかよしの ともだちです。

 

最後のページにある言葉です。

 

大人になったラフィとキーが、ボートに一緒に乗っている素敵な絵が描かれています。

 

大成功して、大人になっても、友情が続いていることに、嬉しさを感じました。

 

感想

 

創造の素晴らしさが描かれた一冊です。

 

トミー・ウンゲラーが75歳を超えて、久しぶりに発表した作品です。

 

ウンゲラーの絵本は、このブログでもいくつか紹介していますが、今回も個性的な作品となっています。

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

 

どこか異国情緒溢れるイラストで、なんとも作品世界に引き込まれてしまう絵本です。

 

風変わりな友達など、遊び心が溢れています。

 

個性的な作品ながらも、純粋に友達っていいなと心から思える一冊です。

 

友達ができなくて悩んでいる子にもオススメです。

 

 

あたらしいともだち

あたらしいともだち

 

 

 

 

 

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給食番長

『給食番長』を読みました。

 

給食番長 (給食番長シリーズ)

給食番長 (給食番長シリーズ)

 

 

あらすじ

 

わんぱく小学校の給食の時間が始まりました。

 

1年2組は、いつも大騒ぎです。

 

なんと、入学以来まだ一度も給食をちゃんと食べていません。

 

そして、みんながお昼休みで遊びに行った頃、給食室では……。

 

給食のありがたみがわかる一冊です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、給食のありがたみです。

 

わんぱく小学校の給食の時間が始まりました。

 

1年2組では、今日も子どもたちがお騒ぎです。

 

給食番長をはじめ、他の生徒たちも、嫌いな給食を残してしまうのです。

 

1年2組の生徒たちは、入学以来まだ一度も、給食をちゃんと食べていません。

 

一方の給食室では、おばちゃんたちが泣いていました。

 

1年2組の子どもたちが、たくさん給食を残しているからです。

 

次の日の給食の時間、怒った給食のおばちゃんたちは、1年2組の教室に乗り込みます。

 

しかし、番長は全然言うことを聞きません。

 

その日も、1年2組はたくさん給食を残し、おばちゃんたちは悲しみのあまり大粒の涙を流します。

 

そして、またいつものように給食の時間がやってくると……。

 

給食室の前で、みんなが騒いでいます。

 

それもそのはず、なんと給食のおばちゃんたちが家出してしまったのです。

 

そこで、番長は自分たちで給食を作ることにします。

 

番長は、すさまじい勢いで、材料を切ります。

 

そして、なんとか給食を作り上げ、みんなは大喜びです。

 

しかし、みんなが席を立ち始めます……。

 

みんなは、番長の作った給食をまずいと言います。

 

下校時間を過ぎ、辺りはすっかり暗くなります。

 

番長たちは食器を洗いながら、今にも泣き出しそうです。

 

そのとき、おばちゃんたちがやってきます。

 

番長たちは、ようやく給食のおばちゃんたちのありがたみを知り、おばちゃんたちに謝ります。

 

次の日、1年2組のみんなは、一緒に残さず給食を食べます。

 

この絵本では、給食をたくさん残す生徒たちが、給食のありがたみや大切さを知り、給食をちゃんと食べるようになるまでが描かれています。

 

小学生の頃は、給食は当たり前のように出てくるものだと思いがちですが、そこには給食を作ってくれている人たちの存在があります。

 

この絵本では、給食のおばちゃんと呼ばれている人たちがそうです。

 

給食のおばちゃんは、身体にいいメニューを考えて、栄養満点の給食を作ってくれる、頼もしい存在です。

 

普段は給食室にいるので、なかなか接する機会がありませんが、学校に欠かせない存在なのです。

 

給食番長や他の生徒たちは、給食のおばちゃんたちがいなくなり、自分たちで給食を作ることになってはじめて、給食のおばちゃんのありがたみや給食の素晴らしさを知ります。

 

この絵本を読むと、給食や給食以外の食事でも、作ってくれた人に感謝して、残さず食べようという気持ちになります。

 

給食や食事の大切さが面白おかしくわかる一冊です。

 

印象的なことば

 

おばちゃん いままでごめんよ。ほんとうにありがとう

 

給食番長の言葉です。

 

給食のおばちゃんのありがたみにやっと気が付き、こう言います。

 

番長の素直な気持ちが伝わってきます。

 

感想

 

給食のありがたみがしみじみわかる傑作絵本です。

 

表紙のユーモラスなイラストと奇抜なタイトルに興味を惹かれて読んでみましたが、期待を裏切らない面白さでした。

 

絵本の全編を通して、遊び心に溢れていて、読んでいると思わず笑ってしまいます。

 

食べ物のイラストが少し毒々しいのですが、それもまたこの絵本の味になっています。

 

また、この絵本の文章が、標準語と博多弁のふたつで構成されているのも、他の絵本とは異なる点です。

 

この博多弁は、作者のよしながこうたくさんが生まれ育った地域で使われているものだそうです。

 

さらに、絵本の前と後ろの方に、すごろくやとんとん相撲まで付いています。

 

まさに、遊び心溢れる一冊です。

 

 

給食番長 (給食番長シリーズ)

給食番長 (給食番長シリーズ)

 

 

 

 

 

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ゼロ年代+の絵本【2006年】

最近、暖かくなってきて、桜も綺麗に咲いていて、なんだか春を感じます。

 

今回は、ゼロ年代+の絵本の第7回目「2006年版」です。

 

ゼロ年代+の絵本の企画概要などは、こちらです。

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

それでは、2006年版スタートです。

 

 

 

①アンジェロ

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

アンジェロとハトのシルビアが織り成す、心温まる物語です。

 

 

②えんふねにのって

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

まきちゃんの一風変わった通園風景が描かれたユニークな絵本です。

 

 

③おへそのあな

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

お母さんのおへその穴から見た世界が描かれた、温かな家族の物語です。

 

 

④ここが家だ ベン・シャーン第五福竜丸

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

第五福竜丸を襲ったできごとが描かれた一冊です。

 

⑤たからもの

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

宝物を探し当てる男の不思議な物語です。

 

 

⑥ねこのせんちょう

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

ねこのせんちょうの素敵な暮らしが描かれた絵本です。

 

⑦ねこのなまえ

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

さっちゃんとねこの心温まる一冊です。名前の大切さが改めてわかる絵本です。

 

⑧バスラの図書館員

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

バスラの図書館で実際に起きたできごとが描かれた絵本です。

 

 

⑨ホームランを打ったことのない君に

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

諦めないことの大切さが描かれた一冊です。

 

ルリユールおじさん

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

ソフィーとルリユールおじさんの交流を通じて、ルリユールの仕事の素晴らしさが描かれた一冊です。

 

 

ベスト作品発表

 

2006年も、個性豊かな絵本が揃っています。

 

海外絵本と国内絵本のそれぞれで、ベスト作品を決めたいと思います。

 

海外絵本では、『アンジェロ』がベスト1です。

 

アンジェロの仕事への情熱や、動物への思いやりに、感動しました。

 

また、国内絵本では『ルリユールおじさん』が1位です。

 

海外絵本のようなおしゃれなイラストと、ルリユールの仕事の素晴らしさが詰まった、素敵な絵本です。

 

手元に置いて、何度も読みたくなるような絵本です。

 

2006年の傾向

 

2006年の絵本は、『ここが家だ』や『バスラの図書館員』など、実話をもとにした作品が登場しました。

 

どちらもシリアスな内容で、読み応えがあります。

 

また、ねこの絵本も相変わらず人気で、『ねこのなまえ』や『ねこのせんちょう』など、良作揃いです。

 

そして、絵本で仕事への情熱や誇りが描かれている作品も多く見受けられました。

 

大人も楽しめる作品が多い印象でした。

 

以上が、ゼロ年代+の絵本の2006年版でした。

 

気になった絵本がありましたら、ぜひ読んでみてください。

 

あなたの心の一冊が見つかれば幸いです。

 

 

 

 

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