死ぬまでに読みたい絵本

子供と大人両方に読んでほしいけれど、特に大人が楽しめる、そんな絵本などを紹介するブログです。

ビロードのうさぎ

『ビロードのうさぎ』を読みました。

 

ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ

 

 

あらすじ

 

ぼうやは、クリスマスにビロードのうさぎをもらい、大喜びします。

 

しかし、そこへ新しいおもちゃを持った親戚のおじさんがやってきます。

 

ぼうやは、そちらに夢中になり、うさぎのことをすっかり忘れてしまいます。

 

うさぎは、子ども部屋の隅っこで暮らすようになり……。

 

ビロードのうさぎが本物になるまでのお話です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、本当のおもちゃの価値です。

 

はじめ、このビロードでできたおもちゃのうさぎは、とても立派なおもちゃでした。

 

うさぎをもらったぼうやは、大喜びで遊びました。

 

しかし、そこに新しいプレゼントを持った、親戚のおじさんたちがやってくると、ぼうやはそちらに夢中になって、ビロードのうさぎのことは忘れてしまいました。

 

小さなうさぎは、おもちゃの棚や子ども部屋の隅で暮らすようになりました。

 

子ども部屋にはたくさんのおもちゃが住んでいて、特に値段の高いおもちゃたちは自分たちの自慢をして、ビロードのうさぎのことを馬鹿にしました。

 

うさぎは、恥ずかしくて、いつも隅っこで小さくなっていました。

 

しかし、たったひとり、ウマのおもちゃだけは、うさぎに優しくしてくれました。

 

ウマは、本物のおもちゃについて、うさぎに教えてくれました。

 

ある晩、お手伝いさんのナナは、いつもぼうやと一緒に寝るイヌのおもちゃが見当たらないことに気付きました。

 

そこで、棚からうさぎを掴み、ぼうやの腕に抱かせました。

 

その日から、毎晩うさぎはぼうやと寝るようになりました。

 

はじめのうちは慣れなかったうさぎも、すぐにぼうやと眠るのが好きになりました。

 

春になると、ふたりは庭に出て遊びました。

 

うさぎは段々と汚れて、汚くなってきましたが、毎日幸せだったので、気にしませんでした。

 

あるとき、ぼうやは急に出かけることになり、うさぎが庭においてけぼりになりました。

 

そのときは、夜にナナがうさぎを探しにきました。

 

ナナは、うさぎのことを汚いおもちゃと馬鹿にします。

 

すると、ぼうやが大きな声で、ナナに反論します。

 

ぼうやにとって、うさぎはおもちゃではなく、本当のうさぎなのでした。

 

その晩、うさぎは嬉しくて、眠れませんでした。

 

夏になり、ぼうやは家の裏にある森で、うさぎと長い時間遊ぶようになりました。

 

ある日、いつものようにうさぎが座っていると、2匹の野うさぎが現れます。

 

野うさぎたちは、ビロードのうさぎが本当のうさぎではないことに気付き、その場を去ります。

 

ときが過ぎ、ビロードのうさぎは、ますます古くなりました。

 

しかし、ぼうやにとっては、いつまでも素晴らしいうさぎでした。

 

うさぎも、それで幸せでした。

 

そんなある日、ぼうやが病気になりました。

 

ぼうやは高い熱が出て、ずっと眠り続けています。

 

ビロードのうさぎは、誰かが自分を連れて行かないように、布団の中で隠れるようにして、ぼうやにくっついていました。

 

長いときが過ぎて、やっとぼうやの熱は下がりました。

 

明るく晴れた朝、部屋の窓は大きく開けられ、ぼうやはバルコニーへ連れ出されました。

 

明日から、ぼうやは静養のため、海辺の家で暮らすのです。

 

そのとき、お医者さんとナナの声が聞こえました。

 

お医者さんは、部屋を全部消毒して、ぼうやの本やおもちゃを焼くよう、ナナに言います。

 

うさぎは、明日になれば燃やされてしまいます。

 

ぼうやは、海に行くことに夢中で、うさぎのことを忘れてしまっています。

 

そのとき、本当の涙が、うさぎの頬を伝い、地面に落ちました。

 

すると、子どもの部屋の妖精が現れます。

 

妖精は、ビロードのうさぎを本物のうさぎにします。

 

季節が巡って、あるときぼうやは、森でこちらをじっと見つめる不思議な野うさぎと出会います。

 

ぼうやは、なくしてしまったあのうさぎにそっくりだと感じます……。

 

この絵本では、ビロードのうさぎが、ぼうやに可愛がられて、やがてお別れがきて、本物のうさぎになるまでが描かれています。

 

この絵本を読んで、本当のおもちゃの価値を考えさせられました。

 

ビロードのうさぎは、ぼうやとずっと一緒に遊んできたことによって、ボロボロに汚れてしまいます。

 

お手伝いのナナは、うさぎのことを汚いおもちゃとしか考えていません。

 

しかし、ぼうやは違います。

 

ぼうやは、うさぎと一緒にたくさんのときを過ごしたことで、うさぎを単なるおもちゃではなく、本当の友達だと思っています。

 

ぼうやは、うさぎのことを、心から大事に思っていたのです。

 

このように、本当のおもちゃの価値は、新しいか古いか、値段が高いか安いかで決まるものではないのです。

 

その持ち主が、心から大切にしていることが、本当のおもちゃの価値に繋がるのです。

 

おもちゃを心から大切にしたくなる一冊です。

 

印象的なことば

 

ただ あそぶだけではなく、こころから たいせつに だいじにおもわれた おもちゃは ほんとうのものになる。

 

ウマのおもちゃの言葉です。

 

うさぎがウマに、「本物」について尋ねると、ウマはこう答えます。

 

本当のおもちゃの価値がわかる、深い言葉です。

 

感想

 

ビロードのうさぎが、本物のうさぎになるまでが描かれた絵本です。

 

名作絵本で、多くの方がこの絵本のことを知っていると思います。

 

よく書店の絵本コーナーに行くと、この絵本を見かけます。

 

普遍的な物語に、酒井駒子さんの素敵な絵が溶け込んで、完璧な一冊になっています。

 

うさぎが好きなこともあり、私にとっても特別な絵本です。

 

おもちゃの価値を改めて考えさせられます。

 

また、この絵本を読むと、心からおもちゃを大切にしたくなります。

 

大人が子どもに読んであげたい、名作です。

 

ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ

 

 

 

 

 

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