死神さんとアヒルさん
『死神さんとアヒルさん』を読みました。

- 作者: ヴォルフエァルブルッフ,Wolf Erlbruch,三浦美紀子
- 出版社/メーカー: 草土文化
- 発売日: 2008/02
- メディア: 大型本
- クリック: 16回
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あらすじ
しばらく前から、アヒルさんは、誰かが自分の後ろにいるような気がしていました。
アヒルさんが誰かと尋ねると、死神さんは気付いてくれたことに喜びます。
アヒルさんはどきりとして……。
見どころ
今回の見どころは、生と死です。
この絵本では、アヒルさんが死神さんと出会い、アヒルさんの命が燃え尽きるまでが描かれています。
アヒルさんと死神さんは、行動を共にします。
ふたりの会話は、なんだか噛み合っていないようで、淡々とした雰囲気の中、物語は進んでいきます。
やがて、アヒルさんの息がたえます。
死んでしまったアヒルさんを、死神さんは川へ流します。
最後まで、死神さんがいい人なのか、悪い人なのか、わかりません。
この絵本を読むと、生と死の関係を、考えざるを得ません。
そこに、明確な答えはありませんが、生と死は繋がっているものなのだと思います。
生があるから、死も成り立つ。
反対に、死があるからこそ、生が尊いものになるとも言えるでしょう。
全体的に淡々としたお話ですが、生と死は何か劇的なものではなく、日常の中にあるものだということなのかもしれません。
生と死について、考えるときのヒントになる一冊です。
印象的なことば
でも、いのちとは、こういうものなのです。
最後のページにある言葉です。
この言葉に、妙に納得してしまいました。
感想
生と死について考えさせられる一冊です。
印象的なタイトルなので、どんな絵本なのだろうと興味を持ち、読んでみました。
すると、思いのほか、あっさりとした物語でした。
しかし、死とはこういうものなのかも知れないと、納得もしました。
この絵本は、どちらかというと、大人向けの絵本です。
大人がじっくり、考えながら読みたい一冊です。

- 作者: ヴォルフエァルブルッフ,Wolf Erlbruch,三浦美紀子
- 出版社/メーカー: 草土文化
- 発売日: 2008/02
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