死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

死神さんとアヒルさん

『死神さんとアヒルさん』を読みました。

 

 

死神さんとアヒルさん

死神さんとアヒルさん

 

 

あらすじ

 

しばらく前から、アヒルさんは、誰かが自分の後ろにいるような気がしていました。

 

アヒルさんが誰かと尋ねると、死神さんは気付いてくれたことに喜びます。

 

アヒルさんはどきりとして……。

 

見どころ

 

今回の見どころは、生と死です。

 

この絵本では、アヒルさんが死神さんと出会い、アヒルさんの命が燃え尽きるまでが描かれています。

 

アヒルさんと死神さんは、行動を共にします。

 

ふたりの会話は、なんだか噛み合っていないようで、淡々とした雰囲気の中、物語は進んでいきます。

 

やがて、アヒルさんの息がたえます。

 

死んでしまったアヒルさんを、死神さんは川へ流します。

 

最後まで、死神さんがいい人なのか、悪い人なのか、わかりません。

 

この絵本を読むと、生と死の関係を、考えざるを得ません。

 

そこに、明確な答えはありませんが、生と死は繋がっているものなのだと思います。

 

生があるから、死も成り立つ。

 

反対に、死があるからこそ、生が尊いものになるとも言えるでしょう。

 

全体的に淡々としたお話ですが、生と死は何か劇的なものではなく、日常の中にあるものだということなのかもしれません。

 

生と死について、考えるときのヒントになる一冊です。

 

印象的なことば

 

でも、いのちとは、こういうものなのです。

 

最後のページにある言葉です。

 

この言葉に、妙に納得してしまいました。

 

感想

 

生と死について考えさせられる一冊です。

 

印象的なタイトルなので、どんな絵本なのだろうと興味を持ち、読んでみました。

 

すると、思いのほか、あっさりとした物語でした。

 

しかし、死とはこういうものなのかも知れないと、納得もしました。

 

この絵本は、どちらかというと、大人向けの絵本です。

 

大人がじっくり、考えながら読みたい一冊です。

 

 

死神さんとアヒルさん

死神さんとアヒルさん

 

 

 

 

 

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