死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

セーラーとペッカ、町へいく

『セーラーとペッカ、町へいく』を読みました。

 

セーラーとペッカ、町へいく

セーラーとペッカ、町へいく

 

 

あらすじ

 

ある朝、セーラーが服を着ようとすると、セーターがなくなっていました。

 

セーラーが部屋を探し回りますが、どうしても見つかりません。

 

セーラーは、犬のペッカにセーターのことを聞きますが、ペッカも知らないと言います。

 

そこで、セーラーは新しい服を買いに、ペッカと町へ行きますが……。

 

セーラーとペッカの何気ない日常が描かれた一冊です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、ふたりの自由な日常です。

 

ある朝、セーラーが服を着ようとすると、セーターがなくなっています。

 

セーラーは部屋中探しますが、見つかりません。

 

セーラーは、犬のペッカを呼びます。

 

セーラーは、ペッカにセーターのことを聞きます。

 

ペッカは、知らないと言います。

 

そこで、セーラーは、町へ行って新しい服を買いにいくことにします。

 

髪を切りたかったペッカも、ついていくことにします。

 

ふたりは、さっそく車で出かけます。

 

しかし、途中で車が故障してしまいます。

 

仕方なく、ふたりは歩いて町まで行くことにします。

 

しばらく行くと、泣いているピエロに出会います。

 

ピエロは、公園でトランペットをなくして、泣いています。

 

ペッカは、ピエロを励まし、トランペットを見つけたら教えると約束します。

 

また、セーラーは、ジャクソン夫人に会い、世間話をします。

 

町が段々と近づいてきます。

 

歩き疲れたセーラーがベンチで一休みしていると、ペッカが隣同士の洋服屋と床屋を見つけます。

 

セーラーは洋服屋へ、ペッカは床屋へ入って行きます。

 

ペッカは、床屋で髪をカットしてもらい、すっきりします。

 

セーラーは、セーターをいくつか試して、自分に合ったシャツとセーターを買います。

 

ふたりは店の外で、満足そうに顔を見合わせます。

 

セーラーは、タトゥーを入れようと言います。

 

ふたりは、タトゥーの店に行き、セーラーは腕に鳥の絵を彫ってもらいます。

 

店でトランペットを吹いているサルを見つけたペッカは、そのトランペットはピエロのものだと言い、トランペットを持って帰ろうとします。

 

セーラーはタトゥーを入れ終わり、ふたりは店を後にします。

 

その後、セーラーはレッカー屋に電話して、車を家まで運んでもらいます。

 

その途中、ピエロに会い、さっきのトランペットを差し出すと、ピエロは大喜びします。

 

ピエロは、ふたりを見送りながら、きれいなバラードを吹きます。

 

無事に家に着き、セーラーがご飯の支度をしていると、ジャクソン夫人が訪ねてきます。

 

そして、みんなでご飯を食べます。

 

この絵本では、引退した船乗りのセーラーと人生の友である犬のペッカの何気ない日常が描かれています。

 

そこには、自由な空気が流れていて、実に楽しそうです。

 

人間と動物が対等に付き合い、気ままに楽しく暮らす姿は、とても素敵です。

 

こんな町があったらいいなと思います。

 

ふたりの自由な日常がクセになる、遊び心溢れる一冊です。

 

印象的なことば

 

元気だしなよ。みつけたら、おしえてあげる

 

ペッカの言葉です。

 

トランペットをなくして悲しんでいるピエロに、ペッカがこう言います。

 

ペッカは心優しい犬なのです。

 

感想

 

セーラーとペッカのシリーズ第1作目の絵本です。

 

スウェーデン生まれの絵本で、全5巻あるそうです。

 

今回初めてセーラーとペッカシリーズを読みましたが、自由でゆるい雰囲気がクセになり、ファンになりました。

 

作者のヨックム・ノードストリュームは現代美術作家で、幅広い分野で活躍されているそうです。

 

とても面白い絵本で、子どもと大人で一緒に読みたい絵本です。

 

セーラーとペッカ、町へいく

セーラーとペッカ、町へいく

 

 

 

 

 

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