『なぜ戦争はよくないか』を読みました。
- 作者: アリスウォーカー,ステファーノヴィタール,Alice Walker,Stefano Vitale,長田弘
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: ハードカバー
- 購入: 1人 クリック: 8回
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あらすじ
戦争はなんでもできます。
どんな国の言葉も話すことができます。
でも、カエルたちに何をどう話せばいいか、戦争は何もわかっていません……。
なぜ戦争はよくないのか、力強い言葉と絵で描かれた作品です。
見どころ
今回の見どころは、戦争の恐ろしさです。
この絵本では、戦争が奪ってしまうものが描かれていて、戦争の恐ろしさが表現されています。
戦争のせいで、動物や人間、歴史的な建造物や自然が破壊されてしまいます。
また、戦争の染み込んだ水は、みんなを病気にしてしまいます。
そのことが、文章とイラストで、表現されています。
戦争はよくない、ということは、みんなが知っています。
しかし、戦争が何故いけないかということを、わかりやすくさまざまな例を挙げて、説明できる人は、そこまで多くはないかもしれません。
この絵本では、何故戦争がいけないのかということが、わかりやすく、説得力のある文章で表現されています。
小さな子どもでも、理解できる内容となっています。
子どもに戦争の恐ろしさや平和の尊さを感じてもらうために最適な一冊です。
また、子どもだけでなく、大人にも読んで欲しい絵本です。
印象的なことば
こういう大切な時間なの
人が
なくしてはいけないものは
窓のそばにいる母親が、赤ん坊におっぱいを飲ませています。
まさに、幸せな時間です。
戦争はいとも簡単に幸せな時間を破壊してしまいますが、こういった時間を人はなくしてはいけないということですね。
平和の尊さが表現された言葉です。
感想
戦争の恐ろしさが描かれた絵本です。
文章は、作家のアリス・ウォーカーが手掛けています。
彼女は、カラーパープルという小説で、黒人女性として初めてピューリッツァー賞を受賞しています。
カラーパープルは、スピルバーグ監督によって、映画化されています。
この絵本では彼女の文章と、ステファーノ・ヴィタールの絵が合わさって、戦争の恐ろしさが強烈に描かれています。
アリス・ウォーカーは、戦争の恐ろしさを伝えることで、子どもたちを守るひとつの手だてになると信じていると、語っています。
彼女の強い思いが、この絵本からもしっかりと感じ取ることができます。
大人から子どもに読み聞かせるのもよし、または大人がじっくりと読むのにもいい一冊です。
- 作者: アリスウォーカー,ステファーノヴィタール,Alice Walker,Stefano Vitale,長田弘
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- 発売日: 2008/12/01
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