ぼちぼちいこか
『ぼちぼちいこか』を読みました。
- 作者: マイク・セイラー,ロバート・グロスマン,今江祥智
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1980/07
- メディア: 大型本
- 購入: 4人 クリック: 69回
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あらすじ
カバくんは消防士にチャレンジしますが、重量オーバーではしごから落ちてしまいます。
次に、船乗りに挑戦しますが……。
カバくんの様々な職業に挑戦する姿が、ユーモラスに、そして前向きに描かれた作品です。
見どころ
今回の見どころは、前向きなカバくんです。
カバくんは、様々な職業に挑戦しますが、失敗続きです。
普通だったら、途中でめげたり、落ち込んだりしてしまいますが、カバくんは違います。
次へ次へと、その視線は常に前向きです。
最後、色々とやり尽くした後も、カバくんならではのポジティブさで、絵本は終わります。
この、前向きな姿勢は、多くの方が勇気付けられると思います。
子どもにも、挫折した大人にも、オススメの絵本です。
また、この絵本のもうひとつの見どころは、イラストと言葉の化学反応です。
この絵本は、海外絵本なので、文章は翻訳されたものです。
しかし、元のイラストと、翻訳された言葉で、最高の化学反応が起きているのです。
ユーモラスなカバくんのイラストと、ほのぼのとした関西弁が、最高のコンビネーションになっています。
元の絵本は読んでいませんが、この日本の関西弁バージョンほど素晴らしいものは、ない気がします。
色々経験した大人ほど、味わい深い絵本かもしれません。
印象的なことば
ま、ぼちぼちいこか
ということや。
カバくんの、最後のページにある言葉です。
人生に対する、カバくんの姿勢が表された言葉ですね。
素晴らしい表現で、励まされる言葉でもあります。
感想
特に大人に突き刺さる、ほのぼのとした中でもメッセージ性のある絵本です。
タイトルに惹かれて読みましたが、期待通りの絵本でした。
サイズが小さな絵本なのですが、そこもまたいいです。
イラストもユーモラスで可愛くて、どこか哀愁漂う感じもいいです。
また、関西弁の言葉が、イラストにかなりマッチしていて、最高です。
関西弁の表現以外あり得ないような気もします。
ここまで、関西弁がいいと思った作品は、絵本でもそれ以外のジャンルでもなかなかありません。
そのくらい、この絵本にぴったりです。
読んだ後は、前向きになれる作品です。
- 作者: マイク・セイラー,ロバート・グロスマン,今江祥智
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1980/07
- メディア: 大型本
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