死ぬまでに読みたい絵本

子供と大人両方に読んでほしいけれど、特に大人が楽しめる、そんな絵本などを紹介するブログです。

あのひのこと

『あのひのこと』を読みました。

 

あのひのこと――Remember March 11,2011

あのひのこと――Remember March 11,2011

 

 

あらすじ

 

ぼくは、海が好き。

 

ぼくのおじいちゃんは、海で魚をとっている。

 

海があるから、みんな生きていけるんだって、おじいちゃんがよく言ってた。

 

でも、あの日。

 

それは、突然襲ってきた……。

 

3.11が少年の目線で描かれた作品です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、です。

 

少年は、震災が起きたとき、学校にいました。

 

なんとか避難して、少年は生き延びます。

 

しかし、避難所に行っても、すぐには家族とは会えません。

 

ひとりぼっちの少年は歩いていると、小さな犬と出会います。

 

少年は、子犬と仲良くなります。

 

その日の夕方、突然少年の家族が、避難所に現れます。

 

みんなは、抱き合い、涙します。

 

しかし、そこにおじいちゃんの姿はありませんでした。

 

季節は夏になり、少年の家族は仮設住宅に移ります。

 

少年は、そこで友達と一緒に勉強したり、虫取りをして、遊びます。

 

秋になり、やがて冬がやってきます。

 

少年は、よくおじいちゃんの夢を見ます。

 

あの日から、一年後……。

 

少年は、うみと名付けたあのときの子犬と一緒に、海を見ています。

 

そして、ふたりは一緒に家族のもとへ帰ります。

 

この絵本では、東日本大震災が少年の目線から描かれています。

 

少年は、震災でおじいちゃんをなくします。

 

おじいちゃんは、漁師をやっていて、あの日もひとりで海に出ていました。

 

おじいちゃんは、海があるからみんな生きていけると、よく言っていました。

 

そんな海が、震災で全てを消してしまいました。

 

しかし、少年は海を嫌いになってはいませんでした。

 

もちろん、津波は怖くて、忘れられませんが……。

 

それでも、おじいちゃんが愛した海を、少年は嫌いになれるはずがありません。

 

少年は、やっぱりいまも海が好きなのです。

 

自然の脅威を感じるとともに、自然の持つ魅力にも気付かされます。

 

明日を生きる希望が湧いてくる絵本です。

 

印象的なことば

 

つなみはこわいし、ぜったいにわすれないけど、

やっぱりぼくはうみがすきだから……。

 

 

少年の言葉です。

 

震災は恐ろしくて忘れられないけれど、それでもおじいちゃんの愛した海が好き。

 

そう思えることは、素晴らしいことだと思います。

 

自然はときに脅威にもなるけれど、それでも人が生きるためにはなくてはならないものです。

 

希望が湧いてくる言葉ですね。

 

感想

 

東日本大震災が描かれた一冊です。

 

タイトルの「あのひのこと」とは、震災が起きた2011年3月11日のことです。

 

3.11が少年の目線で語られます。

 

イラストがきれいで、つらい出来事が描かれていますが、救われるような思いがします。

 

読後は、希望が見えてくるような絵本です。

 

生きる希望をくれる、そんな一冊です。

 

 

あのひのこと――Remember March 11,2011

あのひのこと――Remember March 11,2011

 

 

 

 

 

 

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