ないしょのおともだち
『ないしょのおともだち』を読みました。
- 作者: ビバリードノフリオ,バーバラマクリントック,Beverly Donofrio,Barbara McClintock,福本友美子
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 6回
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あらすじ
むかし、とても大きな家に、マリーという女の子が住んでいました。
その家の隅の小さな家には、ネズミの女の子が住んでいました。
ある晩、マリーが夕飯の片付けをしていて、フォークを落として……。
マリーとネズミの交流、さらにはその子供たちの交流が描かれた絵本です。
見どころ
今回の見どころは、親子二代にわたる友情です。
マリーは、ある日夕飯の片付けをしているときに、フォークを落とします。
ちょうどそのとき、ネズミも夕飯の片付けをしていて、スプーンを落とします。
そこで、ふたりはお互いの存在に気が付きます。
しかし、ふたりとも、家族に言われたことを思い出し、お互いに内緒にしておきます。
次の日、夕飯の後に、マリーはわざとフォークを落とし、ネズミに手を振ります。
そのとき、ネズミもマリーに手を振ります。
その日から、ふたりは毎晩フォークを落として、手を振ります。
やがて、マリーは大きくなり、家を出て行きます。
ネズミもまた、家から出て行きます。
マリーもネズミも、もう会えなくなりました。
その後、マリーはお母さんになり、家族とともに大きな家に住みます。
ネズミもお母さんになり、大きな家の隅の小さな家に住みます……。
なんと、ネズミが住んだ家は、マリーの家だったのです。
そして、マリーの娘のマリアとネズミの娘のネズネズは、お互いの存在に気が付き、手を振るようになります。
そして、ある晩にマリアが思い切ってネズネズの家を覗き込み、ネズネズも家の外を覗き、ふたりは面と向かって挨拶をします。
この絵本では、ないしょのおともだちとして、人間の女の子とネズミの女の子が、親子二代にわたって交流する姿が描かれています。
人間の女の子とネズミの女の子は、ふたりともお互いの存在を知っていて、挨拶を毎晩します。
お互いの領域には踏み込みませんが、ふたりともお互いを友達だと認識していきます。
その後、ふたりとも家庭を持つようになります。
そして、なんとふたりの娘たちが、今度は友達になります。
絵本ならではの不思議な友情が、なんとも微笑ましい一冊です。
印象的なことば
おやすみなさい!
最後のページにある言葉です。
マリアとネズネズが、最初にかわした言葉でもあります。
感想
人間とネズミの内緒の友達が描かれた絵本です。
イラストがとても可愛くて、手に取るだけでワクワクする絵本です。
こんなに可愛いネズミの友達がいたら、楽しいですね。
ネズミの小さな家がとても可愛くて、思わず見入ってしまいます。
何度でも読み返したいです。
大人が子どもに読んであげたい一冊です。
- 作者: ビバリードノフリオ,バーバラマクリントック,Beverly Donofrio,Barbara McClintock,福本友美子
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 大型本
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