ゼロ年代+の絵本【2009年】
ゼロ年代+の絵本の企画も、今回でほぼ終わりです。
ほぼと言うのは、あと1回番外編をやろうと思っているからです。
ここまで来るのは、長かったような、あっという間だったような……。
なんだか、感慨深いです。
ということで、今回はゼロ年代+の絵本の第10回目「2009年版」です。
また、ゼロ年代+の絵本の企画概要などは、こちらです。
それでは、2009年版スタートです!
- ①おとうさんのちず
- ②かあさんをまつふゆ
- ③しごとば
- ④水曜日の本屋さん
- ⑤その手に1本の苗木を
- ⑥でも、わたし生きていくわ
- ⑦ないしょのおともだち
- ⑧ひみつのカレーライス
- ⑨もっとおおきなたいほうを
- ⑩ラストリゾート
- ベスト作品発表
- 2009年の傾向
①おとうさんのちず
辛い状況でも、豊かに生きるヒントがある絵本です。
②かあさんをまつふゆ
お母さんの帰りを待つ、娘の冬の日々が描かれた絵本です。
③しごとば
将来の夢がある子も、まだ決まっていない子も、楽しめる絵本です。
④水曜日の本屋さん
素敵な本屋さんの物語です。
⑤その手に1本の苗木を
⑥でも、わたし生きていくわ
事故で両親を亡くしても、周囲に支えられながら暮らす少女の物語です。
⑦ないしょのおともだち
マリーとネズミの交流、さらにはその子どもたちの交流が描かれた絵本です。
⑧ひみつのカレーライス
カレーのタネをめぐる、不思議な物語です。
⑨もっとおおきなたいほうを
王様の大砲をめぐる物語です。
⑩ラストリゾート
想像力をなくした画家が体験する、不思議なリゾート・ホテルの物語です。
ベスト作品発表
2009年も、多種多様な絵本が揃っています。
今回も、海外作品と国内作品のそれぞれで、ベスト作品を決めたいと思います。
海外作品では、『その手に1本の苗木を』が第1位です。
マータイさんの伝記作品ということで、実話ならではの感動があります。
マータイさんの情熱や行動力が、素晴らしいです。
また、国内作品では『しごとば』が第1位です。
このブログで、初めて物語以外の絵本を紹介したのが、この絵本です。
様々な職業の仕事場が細かく紹介されていて、見ているだけで楽しい一冊です。
大人も子どもも、勉強になります。
2009年の傾向
2000年代最後の年の絵本は、家族を描いたものが多いように思います。
古くから、絵本の題材として扱われている、家族というテーマ。
そんな普遍的なテーマを描きつつも、それぞれ個性豊かな作品が揃っていると思います。
特に印象的なのは、『でも、わたし生きていくわ』です。
主人公のネリーの両親は、事故で亡くなってしまい、ネリーは兄弟と別々に新しい環境で暮らします。
家族がバラバラになってしまった形ですが、周りの人々の存在の大切さが伝わってきて、「家族とは何か」というテーマが浮かび上がって来るように思います。
以上が、ゼロ年代+の絵本の2009年版でした。
今回の投稿で、ゼロ年代+の絵本は、一応最終回です。
しかし、最後に番外編がありますので、最後までお付き合いください。
次回の番外編が、ラストとなりますので、よろしくお願いします!
今回の絵本で、気になった絵本がありましたら、ぜひ読んでみてくださいね。
あなたの心の一冊が見つかれば幸いです。