死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

もっとおおきなたいほうを

『もっとおおきなたいほうを』を読みました。

 

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)

 

 

あらすじ

 

王さまは、大砲をひとつ持っていました。

 

それは、先祖代々伝わる、立派な大砲でした。

 

王さまは、大砲をとても気に入っていて、うちたくて仕方がありませんでしたが、戦争がなかったので、うてませんでした。

 

ある日、王さまが大砲をうっとり眺めていると、家来がやってきて……。

 

王さまの大砲をめぐる物語です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、きつねと競い合う大砲の形や大きさです。

 

王さまはが、大砲をうっとり眺めていると、家来がやってきます。

 

家来は、きつねが川で勝手に魚をとっていると言います。

 

王さまは、それを聞いて怒ります。

 

何故なら、川で取れるピンクの魚は、王さまの大好物だったのです。

 

王さまは、きつねを追い払うために、大砲をうちあげます。

 

きつねたちは、遠くへ逃げていきます。

 

王さまは、大砲をうつことができて、大満足です。

 

しかし、そこにさっきのきつねたちが、もっと大きな大砲を持ってやってきます。

 

きつねが大砲をうとうとすると、王さまは慌ててお城へ逃げます。

 

それから、王さまときつねの、大砲の競い合いが始まります。

 

王さまは、家来に大きな大砲を作らせますが、きつねたちはいつもそれを上回る大きさの大砲を持ってきます。

 

王さまは作戦を変えて、数の多さや見た目の派手さなどで競うようにします。

 

しかし、またもやきつねたちに負けてしまいます。

 

しかし、あるとき、きつねの大砲は、枯れ葉に魔法をかけて作った偽物だとバレてしまいます。

 

王さまは怒って、大砲をうちますが、きつねたちに逃げられてしまいます。

 

あとに残った大量の大砲は、捨てるわけにいかないので、半分に割って、お風呂にして入ります。

 

それからは、王さまは大砲をうちたいなんて思わなくなりました。

 

この絵本では、大砲に魅せられた王さまが、きつねと大砲の競い合いをする姿が描かれています。

 

最後は、王さまが大砲をうちたいと思わなくなり、平和な終わりになっています。

 

絵本では、様々な形や大きさの大砲が登場します。

 

ページをめくるたびに、色々な大砲がでてきて、飽きることなく読み進められます。

 

王さまときつねの競い合いが見どころです。

 

印象的なことば

 

おおきさできそうのは、もうやめた!

だいじなのはおおきいことだけではない!

かずのおおさとか、みためのはでさとか、

かたちのおもしろさとか、

それからもちはこぶための

かるさだってだいじなはずだ!

 

 

王さまの言葉です。

 

王さまは、きつねに大砲の大きさでは勝てないと思い、こう言います。

 

見事な発想の転換でしたが、その後王さまはまたしてもきつねに負けてしまいます……。

 

感想

 

大砲をめぐって、王さまときつねが競う姿が描かれた絵本です。

 

シンプルなストーリーですが、イラストの面白さもあり、大人も思わず微笑んでしまう絵本です。

 

最後のページで、王さまが大砲を割って作ったお風呂に入っている場面は、なんだか気持ちがほっこりしますね。

 

子どもと一緒に楽しく読みたい一冊です。

 

 

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)

 

 

 

 

 

 

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