死ぬまでに読みたい絵本

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その手に1本の苗木を

『その手に1本の苗木を』を読みました。

 

その手に1本の苗木を―マータイさんのものがたり (児童図書館・絵本の部屋)

その手に1本の苗木を―マータイさんのものがたり (児童図書館・絵本の部屋)

 

 

あらすじ

 

女の子の名前は、ワンガリ・マータイ

 

生まれ育ったのは、ケニアの小高い山々が連なる農村でした。

 

大地は緑で覆われ、川には澄みきった水とたくさんの魚が泳いでいました。

 

マータイさんは、20歳になると、アメリカの大学に留学します。

 

そして、5年後に帰国すると……。

 

ノーベル平和賞を受賞したマータイさんの伝記作品です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、マータイさんの情熱と行動力です。

 

マータイさんは、自然が豊かなケニアの農村で生まれ育ちます。

 

その後、20歳のときに、アメリカの大学に留学します。

 

マータイさんは、生物学を研究し、学んだことを故郷のために役立てたいと思っていました。

 

しかし、5年後に帰国すると、ケニアの風景は大きく変わっていました。

 

自然は少なくなり、人々も体が弱くなっていました。

 

マータイさんは、不満を訴える女性たちに、熱心に呼びかけました。

 

彼女は、簡単にできて、大きな意味のあるアイディアを考えていました。

 

それは、木を植えることでした。

 

彼女は、みんなに木の育て方を教えます。

 

女性たちは、誇りを持って木を植える作業に取り組みました。

 

次第に、その成果が現れはじめ、森は再び広がります。

 

一緒に働くことによって、人々の心もひとつになりました。

 

そして、マータイさんは、学校や刑務所の囚人、軍隊の兵士にまで、苗木を贈りました。

 

マータイさんが木を植える運動を始めてから、30年が経ちました。

 

植樹運動は、今も続いています。

 

この絵本では、情熱を持った環境保護運動家のマータイさんが、環境や人々を変えていく姿が描かれています。

 

マータイさんは、植樹運動を広めましたが、それは簡単なことではありません。

 

彼女の故郷のために環境を良くしたいという情熱や人並み外れた行動力は、やはり凄いことだと思います。

 

ここまではできなくても、マータイさんの情熱と行動力を見習って、自分にできることを考えたくなる一冊です。

 

印象的なことば

 

みなさん、どうして木を植えないの?

 

マータイさんの言葉です。

 

シンプルながらも、胸に響く言葉ですね。

 

できることをやろうというマータイさんの情熱を感じます。

 

感想

 

ワンガリ・マータイさんの伝記作品です。

 

「モッタイナイ」という日本語を、世界に広めたマータイさんのことは、以前からテレビのニュースを見て、知っていました。

 

そんな彼女の絵本があることを知り、興味を持ったので、今回この絵本を選びました。

 

マータイさんの活動がわかりやすく描かれていて、とても勉強になりました。

 

改めて、彼女の情熱や行動力に脱帽です。

 

あとがきに、柳田邦男さんがマータイさんのことを、「信念と忍耐と勇気の人」と表現されていましたが、本当にその通りだと思います。

 

この絵本が出版されてから、約10年が経ちますが、これからも読み継がれてほしい絵本です。

 

特に、子どもや若い読者に読んでほしい一冊です。

 

 

その手に1本の苗木を―マータイさんのものがたり (児童図書館・絵本の部屋)

その手に1本の苗木を―マータイさんのものがたり (児童図書館・絵本の部屋)

 

 

 

 

 

 

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