『フレデリック』を読みました。
あらすじ
あるところに、古い石垣がありました。
その石垣の中は、おしゃべりのねずみの家でした。
冬が近づき、のねずみたちは食料をあつめるために、昼も夜も働きます。
ただ、フレデリックだけは別で……。
見どころ
今回の見どころは、食料以外に役立つものです。
フレデリックは、みんなが食料を集めている間、サボっているように見えました。
でも、違ったのです。
フレデリックは、お日さまの光や色、さらに言葉を集めていたのです。
そして、冬になり、みんなは隠れ家にこもります。
最初は、食料を食べながら、楽しく談笑していたのねずみたち。
しかし、次第に食料は減り、寒くて凍えそうになります。
みんなは、フレデリックが集めたものについて尋ねます。
すると、フレデリックはおひさまや色をみんなに思い出させます。
さらに、言葉も披露して、みんなはフレデリックを褒め称え、フレデリックが何をしていたのか理解します。
この絵本では、フレデリックが食料以外に役立つものを集めていたことが描かれています。
ただサボっているように見えたフレデリックも、みんなのために貢献していました。
まず、生きるためには食料が必要不可欠です。
フレデリックが集めた、光や色、言葉は、食料と比べると優先順位が劣るかもしれません。
しかし、最後にはそれらが役に立って、みんなの心が豊かになります。
普段はあまり気にしないものが、本当は役に立つのかもしれません。
それを知っていたフレデリックは、きっと心が豊かなのでしょうね。
印象的なことば
おどろいたなぁ、フレデリック。きみってしじんじゃないか!
のねずみの仲間の言葉です。
仲間は、フレデリックのやっていたことを理解し、フレデリックを褒めます。
素敵な仲間たちですね。
感想
有名なレオ=レオニの一冊です。
かわいいのねずみのキャラクター、フレデリックを知っている方は多いと思います。
私も子どもの頃に読んだ記憶がありますが、大人になって改めて読むと新鮮でした。
また、内容がはっきりと心に入ってくるような感じがしました。
人生経験を積んで、理解が深まったのかもしれません。
そうだといいな(笑)
いずれにせよ、時代を超えて愛される絵本です。