死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

にじいろの さかな

にじいろの さかな』を読みました。

 

 

にじいろのさかな (世界の絵本)

にじいろのさかな (世界の絵本)

 

 

あらすじ

青く深い、遠くの海に、1匹の魚が住んでいます。
色とりどりのウロコと銀のウロコを持った、とてもきれいな魚です。
他の魚たちは目を見張り、彼を「にじうお」と呼ぶようになります。
魚たちは、にじうおに呼びかけて、遊ぼうと誘いますが……。
 

見どころ

今回の見どころは、本当の幸せです。
にじうおは、他の魚たちから誘われても、知らんぷりして通り過ぎてしまいます。
ある日、小さな青い魚が、にじうおに呼びかけます。
小さな青い魚は、にじうおの銀のウロコを1枚欲しいと言います。
にじうおは、強く拒否して、小さな青い魚を冷たくあしらいます。
小さな青い魚は、どうしていいかわからず、友達にそのことを話しまわります。
その後、にじうおは他の魚たちから無視されるようになります。
にじうおは、孤独でひとりぼっちになります。
にじうおが、悩みをヒトデに打ち明けると……。
ヒトデは、深い洞穴にいる、賢いタコもとへ行くよう、にじうおに言います。
タコのもとへ行くと、タコは既に事情を知っていて、にじうおにアドバイスします。
銀のウロコを1枚ずつ、他の魚にあげなさいと……。
タコがいなくなり、にじうおは銀のウロコをあげるか悩みます。
そして、あの小さな青い魚がやってきて、小さいウロコを1枚欲しいと、にじうおにお願いします。
にじうおは、ためらいますが、やがて小さいウロコをあげることにします。
小さな青い魚は、喜びます。
その後、他の魚たちも集まってきて、にじうおは、次から次へウロコを分け与えます。
にじうおは、段々と他の魚たちといるのが、楽しくなってきます。
にじうおの銀のウロコは残り1枚となりますが、にじうおは幸せです。
他の魚たちは、にじうおを遊びに誘います。
にじうおは、幸せそうに友達の方へ泳いでいきます……。
この絵本では、にじうおが心を開いて、本当の幸せを見つけるまでが描かれています。
にじうおは、自分の自慢のウロコを渡したくないばかりに、他の魚に冷たく接してしまいます。
そのせいで、ひとりぼっちになり、孤独を感じます。
それから、タコのアドバイスを受けて、ためらいながらも、ウロコを分け与えます。
ウロコを分け与えることで、にじうおは固く閉ざしていた心を開き、みんなと友達になり、幸せになります。
本当の幸せは、心を開いたからこそ、見つけることができたのです。
大切なことを教えてくれる一冊です。
 

印象的なことば

いま いくよ。
最後のページにある、にじうおの言葉です。
友達に遊びに誘われ、こう答えます。
最初の頃からは、考えられない言葉です。
大きく成長したにじうおは、素晴らしいです。
 

感想

90年代に発売された、有名な絵本です。
私も小さな頃から、この絵本を本屋でよく見かけていましたが、読むのは今回が初めてでした。
きれいな魚のイラストの表紙が印象的で、色合いも美しい青で印象に残ります。
キラキラ光る銀のウロコが、本当にきれいです。
また、谷川俊太郎さんが、翻訳をされています。
内容は、普遍的なもので、子どもから大人まで読み応えがある作品です。
子どもから大人までオススメの絵本です。
 

 

にじいろのさかな (世界の絵本)

にじいろのさかな (世界の絵本)

 

 

 

 

 

 

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