死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

お月さまってどんなあじ?

『お月さまってどんなあじ?』を読みました。

 

 

お月さまってどんなあじ?

お月さまってどんなあじ?

  • 作者: マイケル・グレイニエツ,Michael Grejniec,泉千穂子
  • 出版社/メーカー: セーラー出版
  • 発売日: 1995/09/09
  • メディア: 大型本
  • 購入: 1人 クリック: 12回
  • この商品を含むブログ (32件) を見る
 

 

あらすじ

お月さまってどんなあじだろう?
動物たちはいつもそう思っていました。
ある日、小さなカメがある決心をします……。
 

見どころ

今回の見どころは、みんなで力を合わせて目標を達成することです。
小さなカメは、一番高い山に登り、お月さまをかじることを決めます。
カメはてっぺんまで行きますが、お月さまには届きません……。
そこで、カメはゾウを呼びます。
カメの上にゾウが乗りますが、まだ届きません。
それから、キリン、シマウマ、ライオン、キツネなど、順次動物たちを呼んではチャレンジしますが、なかなかお月さまには届きません……。
そこで、ついにサルがネズミを呼びます。
すると、ようやくネズミがお月さまをかじります。
お月さまはなんともいい味で、ネズミは他の動物にもひと口ずつ分けてあげます。
お月さまのかけらは、みんながそれぞれ一番好きなものの味がします。
その夜、動物たちはみんなで一緒に眠ります……。
この絵本では、みんなで力を合わせて目標を達成することの楽しさが描かれています。
最初は、小さなカメの決心から始まり、色々な動物の仲間を集め、最後には本当にお月さまをかじります。
これは、決してひとりでは叶えられなかったことです。
仲間の大切さ、みんなで何かを達成する喜び、そこからしか見えない景色、味わえないものが、この絵本から伝わってきます。
最後のページには、ずっと動物たちのことを見ていた、ひとりぼっちのサカナが出てきます。
サカナは、どうしてあんなに遠いお月さまを動物たちが取ろうとしたのか、納得がいきません。
こんなに近くの水面に映るお月さまがあるのにと……。
確かに水面に浮かぶお月さまの方が簡単に手が届きます。
しかし、他の動物たちが経験した連帯感や団結力、さらにそこからしか見えない景色、味わえないもの、それらは決してひとりだけでは到達できない地点であり経験です。
だから、大変でもやる価値が大いにあるものなのです。
仲間で何かを達成することの大切さが伝わってくる絵本です。
 

印象的なことば

どうして、あんなにとおいお月さまをとろうとしたんだろうね。もうひとつあるのにさ、ほら、この水のなかに
最後のページにある、サカナの言葉です。
これはこれで一理あるのですが、
やはり大変な思いをしないと手に入らないものもあるのだということが、
この言葉から、逆に連想されます。
 

感想

お月さまの表紙が印象的な絵本です。
私自身、チームプレーよりも個人競技の方が好きだし得意なのですが、
たまには、こういう団結力っていいなぁと感じる絵本です。
子どもから大人まで、楽しみながらチームプレーの良さを実感できます。
個人的にも、お月さまの味が気になります。
きっと、美味しいんでしょうねぇ。
子どもから大人まで楽しめる絵本です。
 

 

お月さまってどんなあじ?

お月さまってどんなあじ?

  • 作者: マイケル・グレイニエツ,Michael Grejniec,泉千穂子
  • 出版社/メーカー: セーラー出版
  • 発売日: 1995/09/09
  • メディア: 大型本
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手ぶくろを買いに

『手ぶくろを買いに』を読みました。

 

 

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)

 

 

 

あらすじ

寒い冬が、きつねの親子の棲んでいる森にもやってきます。
ある朝、洞穴から子どものきつねが出ようとしますが……。
きつねの親子と人間社会を描いた名作です。
 
見どころ
今回の見どころは、捨てたもんじゃない人間社会です。
きつね親子が棲む森に、冬がやってきます。
目に何か刺さったと感じた坊やは、お母さんに駆け寄ります。
しかし、それは雪の反射のせいでした。
坊やは、雪を知らなかったのです。
雪が積もった中、坊やは遊びに出かけます。
まもなく坊やが洞穴へ帰ってくると、坊やの手はかじかんでいます。
お母さんは夜になったら町へ行って、坊やに毛糸の手袋を買ってあげようと思います。
夜に親子は出かけていくと、街の灯が見えてきます。
お母さんは、昔町へ行ってひどい目に遭ったことを思い出し、足がすくみます……。
仕方なく、坊やだけをひとりで町まで行かせることになります。
そして、お母さんは坊やの片方の手を、可愛い人間の手にします。
お母さんは坊やに、手袋の買い方、人間の怖さを教え、お金を与えます。
坊やは、街の灯を目当てに、野原を歩きます。
やがて町に入り、坊やは帽子屋を見つけます。
坊やは戸を叩き、戸が開くとまばゆい光が差し込みます。
そのせいで、坊やは間違った方の手を隙間から差し込んでしまいます……。
帽子屋さんはきつねの手だと気付き、先に代金を請求しますが、坊やがちゃんとお金を払ったので、子供用の手袋を坊やに持たせてあげます。
坊やは窓から人間の子守唄を聞き、うっとりします。
坊やは人間親子の会話を聞いて、急にお母さんが恋しくなり、お母さんの待つ場所へ向かいます。
お母さんは坊やを心配していたので、坊やを抱きしめ、泣きたいほど喜びます。
帰り道、坊やは人間は怖くなかったと言います。
お母さんは呆れながらも、人間はいいものかしらとつぶやくのでした……。
この絵本では、捨てたもんじゃないなと思わせる人間社会が、きつね親子の視点から描かれています。
お母さんも、人間のことを100パーセント信頼したわけではないけれど、人間の優しさも感じたのだと思います。
坊やも、人間の優しさを、町に行ったことにより、身近に感じたことでしょう。
殺伐とした世の中にも、優しさは見いだせる、そんな希望が見えてくる物語です。
 

印象的なことば

ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら。
最後のページにある、お母さんの言葉です。
戸惑い、少し信頼したい気持ちが混ざり合った、素直な気持ちだと思います。
お母さんの気持ちがよく表れた言葉です。
 

感想

言わずと知れた名作絵本です。
私が小学生の頃にも、教科書に載っていたと思います。
淡いイラストが印象的で、
文章も詩的で自然の描写も美しく、
内容もテーマが明確で、
まさに名作と呼ばれるにふさわしい絵本です。
小学生の頃に読んでから、ずっと印象に残ってました。
100パーセント人間を信用したわけではないけど、人間社会も捨てたもんじゃないなと思える、人間の優しさも描かれていて、希望を感じます。
大人になってから読み返すと、お母さんの目線で読む方も多いかなと思いました。
人生で一度は読みたい絵本です。
 

 

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)

 

 

 

 

 

 

 

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ちいさなうさこちゃん

『ちいさなうさこちゃん』を読みました。

 

 

ちいさなうさこちゃん (ブルーナの絵本)

ちいさなうさこちゃん (ブルーナの絵本)

 

 

あらすじ

大きな庭の真ん中に、かわいい家があります。
ふわふわさんとふわおくさん、2匹のうさぎが住んでいます。
ふわふわさんは、庭で花にお水をやります……。

見どころ

今回の見どころは、究極のシンプルさです。
ふわふわさんと、ふわおくさんは、それぞれの仕事をしながら暮らしています。
ある晩、ふわおくさんが起き出して、窓から覗くと……。
なんと、庭の真ん中に天使がいます。
天使はふわおくさんに、「じきに赤ちゃんができる」と告げます。
それから、まもなくすると、本当にかわいい赤ちゃんが生まれ、うさこちゃんと名付けます。
そこらじゅうの動物たちがうさこちゃんを見にやってきます。
けれど、うさこちゃんは大勢のお客さんにくたびれて、眠りにつきます……。
そこで、お客の動物は静かにさよならし、ふわふわさんがおうちの窓を閉めます。
この絵本では、シンプルで幸福なふわふわさん家族の暮らしが描かれています。
イラストやストーリーはシンプルながらも、そこには圧倒的な幸福感や魅力があります。
読むだけで、なんとなく心がポカポカしてくる。
まるで魔法のような絵本です。
かなり有名な絵本で、アニメにもなっていますから、日本人の多くが知っている絵本だと思います。
自分なりになぜこんなにもこの絵本に惹きつけられるのか考えてみましたが、やはり行き着く先は、究極のシンプルさかなと思います。
ストーリー的にも、子どもにも理解できるものとなっていて、ふわふわさんたちの暮らしや、赤ちゃんが生まれることの喜びが表現されています。
そこには悪役や悲劇はなく、基本的に登場人物も家族とまわりの動物たちとシンプルな設定です。
余計なものや複雑なものを排除して、暮らしの幸せをシンプルに描いた作品だからこそ、子どもから大人まで多くの人に愛される絵本になっていると思います。

印象的なことば

よく おききなさい あなたに じき あかちゃんが できますよ
 

 

天使の言葉です。
天使が庭から、ふわおくさんにこう言います。
まるで夢から聞こえてくるような、天のお告げのようです。

感想

有名なうさこちゃんの絵本です。
ミッフィーちゃんとしても、知られていると思います。
アニメもあり、私も小さい頃に見た記憶があります。
ふわおくさん、という言葉の感じが不思議だったのですが、
ふわふわさんの奥さんだから、ふわおくさんなのですね。
割と最近気付きました(笑)
イラストも可愛くて、またサイズも小さくて持ち運びしやすい絵本です。
シリーズになっているので、他の作品も是非読んでみてください。
かわいくて読むとハッピーになれる絵本です。
 

 

ちいさなうさこちゃん (ブルーナの絵本)

ちいさなうさこちゃん (ブルーナの絵本)

 

 

 

 

 

 

 

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もぐらのモリスさんおうちにかえりたい!

『もぐらのモリスさんおうちにかえりたい!』を読みました。

 

 

もぐらのモリスさん おうちにかえりたい!

もぐらのモリスさん おうちにかえりたい!

 

 

 

あらすじ

もぐらのモリスさんは、ゴードン・ラッツィの店で働いています。
モリスさんは、一日中忙しくて、すっかり疲れています。
足が痛くて、目も霞み、うちに帰りたくてたまらず……。
 

見どころ

今回の見どころは、大好きなおうちです。
もぐらのモリスさんは、一日中忙しく働き、疲れ果ててしまいます。
そして、うちに帰りたくてたまらないのですが、そんな時に限ってメガネがどこにもありません。
モリスさんは、帰り道はだいたいわかってるし帰れると思い、穴をもりもり掘っていきます。
そして、穴から飛び出してみると……。
なんと、そこはうさぎのおうちでした。
モリスさんは家を間違えたことを謝り、またもりもり穴を掘ります。
しかし、何度も掘っても違う家に辿り着いてしまい、なかなかおうちに辿り着きません。
モリスさんは、うちが見つからないと叫び、ぐったりしていると……。
いい匂いがしてきて、それがいつものおいしい匂いだとわかります。
そして、ぴょーんと飛び出すと……。
そこは、モリスさんの家族が住むおうちでした。
モリスさんは、家族に温かく迎えられます。
この絵本では、モリスさんがおうちに辿り着くまでがユーモラスに描かれています。
一日中忙しく働くと、誰しも早く家に帰りたいと思いますよね。
そして、家に帰ったときに出迎えてくれる家族がいることは、幸せです。
当たり前のようで、当たり前の幸せではないのです。
モリスさんのように、家族を大切にすることが大事ですね。
 

印象的なことば

みんなに あいたかった!
モリスさんの言葉です。
家に帰って、家族でテーブルを囲んでいるときに、こう言います。
心からの言葉で、そこには素直な感情があります。
家族思いのモリスさんは素敵ですね。
子どもたちや奥さんも、モリスさんのことが大好きなのが伝わってきます。
 

感想

イラストが素敵な、もぐらのモリスさんの絵本です。
イラストや絵本のデザインが優れていて、大人でも読んで楽しめます。
もぐらのモリスさんをはじめ、さまざまな動物たちが登場するのもポイントです。
モリスさんが、一生懸命で家族思いで、少しずっこけているのが、なんとも可愛くて、何度も読み返したくなります。
こんな優しい旦那さんだったら素敵ですね。
また、配色のセンスもオシャレで、見ていて飽きません。
大人も楽しめる一冊です。
 

 

もぐらのモリスさん おうちにかえりたい!

もぐらのモリスさん おうちにかえりたい!

 

 

 

 

 

 

 

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うちにかえったガラゴ

『うちにかえったガラゴ』を読みました。

 

 

うちにかえったガラゴ

うちにかえったガラゴ

 

 

 

あらすじ

ガラゴは、旅するカバン屋さん。
いつも右と左で色の違う靴を履いて、カバンを売って歩きます。
ガラゴは、寒いのがとても苦手なため、旅するのはあたたかい季節だけです。
冷たい北風が吹いてきたら……。
 

見どころ

今回の見どころは、寒い季節のあたたかな家です。
ガラゴは旅するカバン屋です。
寒い季節になってきたら、店仕舞いし、雪が降る前に家に帰ります。
ガラゴが家に帰ると、大好きなお風呂の準備を始めます。
お風呂の準備を進めていると、誰かが玄関の扉をトントン叩きます。
ガラゴが扉を開けると……。
そこには、変な動物ではなく、旅する雑貨屋のとらちゃんが立っています。
とらちゃんがお土産を出していると、また誰かがやってきて……と、次から次へと来客がやってきます。
そして、ガラゴはふとお風呂のお湯を出しっぱなしだったことに気付いて……。
急いでお風呂場に行くと、綺麗な泡がすっかり流れてしまっていました。
ガラゴは、みんなに手伝ってもらい、またお風呂の準備をします。
そして、ガラゴがお風呂に入ろうとすると……。
またもや来客です。
ガラゴは、みんなをお風呂に誘い、やっとお風呂に入ります。
ガラゴはあまりにお風呂が気持ちよく、うとうと居眠りを始め、目を覚ますと……。
なんととらちゃんがガラゴの頭を洗ってくれていて、ガラゴはみんなに手伝ってもらいながら、お風呂から上がります。
最後にヤマとゲッコが、ガラゴに目隠しすると、いい匂いがしてきて、ガラゴは匂いにつられて歩いて行くと……。
なんと、ガラゴの前には、美味しそうな晩ご飯が出来上がっています。
さっそくみんなで食べようとすると……。
最後は、お馴染みのふたりがガラゴの家にやってきたのでした。
この絵本では、寒い季節の中、ガラゴのあたたかな家の情景が描かれています。
登場する動物たちが、みんな可愛くて個性的で、愉快です。
そんなユーモラスな彼らとの幸せな時間がぎっしり詰まったガラゴの家は、まさに天国のようです。
誰もがこんな家に遊びに行きたいと思うこと間違いなしです。
とびきりキュートでハッピーな一冊です。
 

印象的なことば

あわがいっぱい おもちゃもいっぱいの
ガラゴのおふろは せかいいちです。

 

ガラゴと仲間たちが大きな泡のお風呂に入る様子が描かれたページにある言葉です。
まさに世界一のお風呂です。
みんなが思い思いに楽しんでいる様子が伝わってきます。
 

感想

あたたかで、楽しいガラゴの家の様子が描かれた絵本です。
島田ゆかさんの絵本は、バムとケロのシリーズが有名ですが、ガラゴの絵本もまた傑作です。
私は、島田さんの描く、家の中が好きです。
バムとケロもそうですが、島田さんの描く家の中は、いつだって温かみがあって、楽しくて、カラフルで、ユーモラスで、リラックスできて、とにかく最高です。
こんな家に住んでみたい、この世界に入ってみたいと、思わずにはいられません。
今回のガラゴの家も最高で、家のインテリアから登場人物まで、見ていて飽きません。
とくに、最後の方に出てくる夕食のシーンが好きです。
カレーと焼きリンゴが本当に美味しそうで、うっとりします。
何度でも読みたい一冊です。
 

 

うちにかえったガラゴ

うちにかえったガラゴ

 

 

 

 

 

 

 

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パパとママのたからもの

『パパとママのたからもの』を読みました。

 

 

パパとママのたからもの (児童図書館・絵本の部屋)

パパとママのたからもの (児童図書館・絵本の部屋)

  • 作者: サムマクブラットニィ,アニタジェラーム,Sam McBratney,Anita Jeram,小川仁央
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2004/09/01
  • メディア: 大型本
  • 購入: 2人 クリック: 6回
  • この商品を含むブログ (3件) を見る
 

 

あらすじ

むかしあるところに、かあさんぐまととうさんぐま、3匹のこぐまがいました。
3匹は同じ晩に生まれました。
パパとママは、夜に寝かしつけるとき、いつも「おやすみ、せかいで いちばん かわいい こぐまたち!」言います。
でも、ある日こぐまたちは、誰が一番可愛いのか知りたくなって……。
 

見どころ

今回の見どころは、無条件の愛情です。
こぐまたちは、パパが誰が一番好きなのか気になって仕方がありません。
3匹のこぐまたちは、とうさんぐまに尋ねます……。
すると、とうさんぐまは、ひとりひとりを抱きしめながら、それぞれが可愛くて大好きなことを伝えます。
そして、世界中で一番可愛いこぐまたちは、とうさんぐまの言葉とともに、幸せそうに眠りにつきます……。
この絵本では、かあさんぐまととうさんぐまの、子どもたちに注がれる無条件の愛情が描かれています。
子どもたちは、自分が一番ではないのではと心配になりますが、くまの両親はそんな不安を吹き飛ばすように、大きな愛で子どもたちを包み込みます。
とうさんぐまは、子どもたちに、皆んなが特別で大好きなことを伝えます。
まさに無条件の愛情が、ひしひしと伝わってきます。
理想的な家族のあり方と言えるでしょう。
家族を大切にしたくなる一冊です。
 

印象的なことば

おおきくても ちいさくても
おなじに あいしているよ。
そうさ、きみたち みんなが
パパと ママの たからものなんだ!

 

とうさんぐまの言葉です。
まさに無条件の愛情が感じられる言葉で、理想的なお父さんです。
こんな風に愛された子どもは、きっと自信を持って世界に羽ばたいていけるでしょう。
 

感想

こぐまのイラストが可愛らしい表紙の絵本です。
ストーリーがシンプルなだけに、メッセージがストレートに感じられます。
愛情に溢れた家族の姿が描かれていて、ほっこりとした気持ちになります。
イラストが可愛いくて、気持ちがほぐれていきます。
大人から子どもに読んであげたい一冊です。
 

 

パパとママのたからもの (児童図書館・絵本の部屋)

パパとママのたからもの (児童図書館・絵本の部屋)

  • 作者: サムマクブラットニィ,アニタジェラーム,Sam McBratney,Anita Jeram,小川仁央
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2004/09/01
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ゆめのゆき

『ゆめのゆき』を読みました。

 

 

ゆめのゆき

ゆめのゆき

 

 

あらすじ

小さな農場に、おじいさんが住んでいます。
おじいさんは、片方の手で数えられるだけの動物を飼っています。
動物たちは、イチ、ニィ、サン、シィ、ゴーと名付けられ、動物たちが住んでいる納屋の横にある木はキと呼ばれていました……。
 

見どころ

今回の見どころは、日常とゆめです。
おじいさんは農場に住んでいて、5匹の動物たちを飼っています。
それぞれに名前をつけて大切にしていて、納屋の横にある木にまで名前をつけて大切にしています。
おじいさんは、毎日動物たちの世話をして、夕方に仕事が終わると自分の家に戻ります。
そして、お気に入りのイスに座り、熱いミントティーとハチミツを塗ったパンを食べます。
ある晩、そのイスに座っていると……。
もうクリスマスなのにまだ雪が降っていないなと、つぶやきながら、おじいさんは眠ってしまいます。
夢の中では雪が降り、おじいさんや動物たちを優しく覆います。
おじいさんが夢から覚め、窓の外を見ると……。
なんと雪が積もっていて、空には月と星が輝いています。
動物たちは納屋で眠っています。
おじいさんは、もう少しで忘れるところだったと言い、身支度をして、荷物を持って外に出ます。
おじいさんが大声を出しながら、納屋の前を通ると、動物たちも目を覚まします。
動物たちは、おじいさんの言動に釘付け。
そして、おじいさんはキを綺麗に飾り付け、メリークリスマスと言い、スイッチを押します……。
この絵本では、おじいさんの日常とゆめが描かれています。
舞台は農場で、おじいさんの日常は淡々としていますが、対照的に夢の中は雪の装飾で、幻想的になっています。
日常とゆめの対比が面白く、さらにしかけ絵本なので、その効果が発揮されています。
物語のクライマックスはクリスマスで、おじいさんの日常が一気に華やいだ雰囲気になります。
最後のページに要注目です。
 

印象的なことば

メリー クリスマス!
おじいさんの、最後のページにある言葉です。
おじいさんの日常が、華やかなものに変わる瞬間は必見です。
 

感想

『はらぺこあおむし』が有名な絵本作家、エリック・カールのしかけ絵本です。
『はらぺこあおむし』は恐らく誰もが知っている有名絵本ですが、『ゆめのゆき』は意外と知られていないのではないでしょうか。
私も、『はらぺこあおむし』は小さい頃に読んでいて知っていたのですが、『ゆめのゆき』はあまり知らなくて、今回初めて読みました。
しかけ絵本ということで、装飾性があって、飽きずに楽しく読むことができます。
雪の表現が面白く、絵本にマッチしています。
また、エリック・カールの独特なカラフルなイラストも健在で、見ているだけで楽しめます。
個人的に、おじいさんがイスに座って、熱いミントティーとハチミツを塗ったパンを食べているシーンが大好きです。
とてもリラックスした様子で、温かみがあり、シンプルな食事ながらも美味しそうで、まさに至福のひとときという言葉がぴったりな雰囲気です。
絵本の裏表紙には、おじいさんのモデルとなったバリー・モーザー氏の写真もあり、必見です。
クリスマスシーズンに読みたい一冊です。
 

 

ゆめのゆき

ゆめのゆき

 

 

 

 

 

 

 

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