死ぬまでに読みたい絵本

子供と大人両方に読んでほしいけれど、特に大人が楽しめる、そんな絵本などを紹介するブログです。

パパはジョニーっていうんだ

『パパはジョニーっていうんだ』を読みました。

 

パパはジョニーっていうんだ

パパはジョニーっていうんだ

 

 

あらすじ

 

ティムの両親は離婚し、ティムはママと暮らすことになります。

 

ある日、ティムはパパと1日を一緒に過ごすことになりました。

 

映画を観たり、ピザを食べたり、ふたりは楽しい時間を過ごしますが、やがて別れの時間が訪れます……。

 

子どもと親の絆について考えさせられる絵本です。

 

ポイント

 

今回のポイントは、子どもと親の絆です。

 

ティムの両親は、離婚しています。

 

絵本の中に「離婚」という文字はありませんが、文章から両親が離婚したことがわかります。

 

秋のはじめに、ティムと母親が新しい町に引っ越してから、ティムはずっと父親には会っていないようです。

 

ティムは、久しぶりに父のジョニーに会ったとき、嬉しい気持ちを抑え、母親に言われた通りホームでじっとしています。

 

本当は父親のもとに走っていきたいけれど、母親に言われたことを守らなければいけない……。

 

このことから、両親が離婚したという複雑な子どもの気持ちが見てとれます。

 

久しぶりに再会したティムとジョニーは、楽しい時間を過ごします。

 

ティムとジョニーにとって、一緒に過ごすことのできる貴重な時間です。

 

ティムは、会う人すべてに父のことを紹介します。

 

大好きな父親のことを紹介したくてたまらない、子どもの気持ちが痛いほど伝わってきます。

 

そんなふたりにも、やがて別れの時が訪れます……。

 

帰りの電車の中に、ジョニーはティムを連れて乗り込みます。

 

ジョニーは、ティムを社内の人々に紹介します。

 

「この子は、ぼくの息子です。最高にいい息子です。ティムっていうんです!」

 

父親の息子に対する愛情が伝わる言葉です。

 

離婚しても、子どもと親という関係は変わりません。

 

子どもと父親の強い絆が、この物語の核にあります。

 

印象的な言葉

 

線路は、どこまでもつづいているから。パパの住む町までも、ずっと……。

 

ティムの言葉です。

 

ティムは、ジョニーの乗っている電車を見送ります。

 

電車はあっという間に見えなくなりますが、線路からはまだかすかに音が伝わってきます。

 

ホームにひとりたたずむティムは、心の中でこう言います。

 

「だから、いつかきっと電車はもどってくるだろう。ぼくのだいすきなパパをのせて」

 

離れていても、線路は父の住む町まで続いています。

 

だから、いつか父がまた電車でやってくる。

 

そう思うと、寂しい気持ちが和らぎますよね。

 

作者の紹介

 

作者は、ボー・R・ホルムベルイです。

 

1945年にスウェーデンに生まれます。

 

大学では文学、北欧の言語を専攻します。

 

1970年から高校で教壇に立つ一方で、子どもと大人のそれぞれを対象にした執筆のコースを指導し、自らも精力的に創作に取り組んでいます。

 

本書でイラスト手がけているのは、エヴァエリクソンです。

 

1949年、スウェーデン生まれです。

 

スウェーデンの人気イラストレーター・絵本作家です。

 

また、訳者はひしきあきらこです。

 

感想

 

親子の絆を感じられる絵本です。

 

現代の日本では、3組に1組の夫婦が離婚するということをよく耳にします。

 

それくらい多くの夫婦が離婚を経験しています。

 

この絵本は、日本人の多くが感情移入できる物語だと思います。

 

離婚しても親子という事実は変わりません

 

そのため、離婚した理由にもよると思いますが、親子の絆も変わらずに存在するものだと思います。

 

本書では、そんな変わらない親子の絆を感じることができます。

 

また、子どもと父親の絆がメインで描かれていますが、最後のページではティムと母親の後ろ姿も描かれています。

 

ティムをそっと包むような母親の姿が印象的です。

 

この絵から、母と子の絆も感じることができます。

 

親子の強い絆が感動を呼びます。

 

 

パパはジョニーっていうんだ

パパはジョニーっていうんだ

 

 

また、先日ミュージシャンのボブ・ディランノーベル文学賞を受賞しました。

 

このブログでも、ディランの絵本『はじまりの日』を紹介したので、よかったらこちらもあわせてご覧ください。

 

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