かこさとしさんの絵本
今年の5月に、92歳で亡くなった絵本作家・児童文化研究家の加古里子さん。
亡くなられた後、様々なメディアで加古さんの特集を見る度に、改めて偉大な絵本作家だったのだと感じました。
そこで、今回はこのブログでも、加古里子さんの絵本をご紹介したいと思います。
加古里子さんの絵本3冊
からすのおかしやさん
『からすのパンやさん』のつづきの作品です。
大きくなった、チョコくんが主人公の絵本です。
いずみがもりには、からすのパンやさんがあります。
父さんからすと母さんからすがパンを焼き、子どもたちがパンを売っていました。
ある日、父さんからすと母さんからすが、山形にお見舞いに行くことになります。
子どもたちは、留守番することになり……。
リーダーのチョコくんが、ミミちゃんや兄弟と協力して、おかしやさんが繁盛するお話です。
さらには、お菓子の指導を担当したミミちゃんとチョコくんが、最後には結婚します!
色とりどりのお菓子が美味しそうな、楽しい一冊です。
だるまちゃんとてんぐちゃん
だるまちゃんとてんぐちゃんが遊んでいます。
だるまちゃんは、てんぐちゃんのうちわが羨ましくなります。
家に帰ると、だるまどんがたくさんうちわを出してくれますが……。
だるまちゃんとてんぐちゃん、2人の仲の良さが伝わってくる絵本です。
この絵本では、だるまちゃんがてんぐちゃんの持ち物に憧れて、自分もすてきな持ち物をどんどん身に付ける姿が描かれています。
最後には、だるまちゃんが満足して、ふたりは仲良く遊びます。
イラストが可愛くて、だるまちゃんの優しい家族にも、思わず微笑んでしまいます。
だるまちゃんとかみなりちゃん
だるまちゃんが外に遊びに行こうとすると、雨が降ってきます。
さらに、変なものが落ちてきます。
そこに、かみなりちゃんが落ちてきて……。
だるまちゃんとかみなりちゃんが、コンビの絵本です。
だるまちゃんが遊びに行く、かみなりちゃんたちの世界が、近未来的で素敵です。
見ていて飽きることのない、楽しい一冊です。
以上が、加古里子さんの絵本3冊でした。
感想
加古さんの絵本は、どれもわかりやすくて、楽しい絵本です。
加古さんは、児童文化の研究もされていたということで、子ども向けの絵本がメインなのですが、それらは大人が読んでも楽しくて、子どもの頃に戻ったような楽しさや幸福感が詰まっています。
まさに、不朽の名作です。
これからも、加古さんの絵本は、多くの子どもから大人に親しまれ続けるでしょう。
子どもに読み聞かせたい絵本たちです。