死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

春に読みたい桜の絵本

もうすぐ新年度がスタートしますね。
春も本番を迎えようとしています。
桜も開花して、お花見を楽しむ人も増えそうです。
そんな時期に読みたい、桜の絵本をご紹介します。
 

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春に読みたい桜の絵本4冊

 

さくら子のたんじょう日

 

さくら子のたんじょう日 (絵本・こどものひろば)

さくら子のたんじょう日 (絵本・こどものひろば)

 

 

 
2年生の夏、さくら子はお母さんに自分の名前の由来を聞きます。
お母さんは、山の桜の木からもらった名前だと答え、夏休みにその桜の木に会いに行こうと誘います。
電車に乗り、着いたのは山あいの小さな駅。
タクシー運転手の山口さんが、2人を乗せて、桜の木へ向かいます……。
大人でも味わい深く読める絵本です。
イラストが繊細で綺麗で、ストーリーに合っています。
少女が大人になってゆく、そんな成長過程を見事に捉えた物語と言えます。
 
 

あしたも あそぼうね

 

あしたも あそぼうね (こどものくに傑作絵本)

あしたも あそぼうね (こどものくに傑作絵本)

 

 

まんまる山と、とんがり山の間には、小さな広場がありました。
その広場の真ん中に、桜の木が一本ありました。
まんまる山に住むうさぎのぴょんこと、とんがり山に暮らすくまのくうた。
ふたりは、ある女の子の存在で出会うことに……。
いもとようこさんのイラストがかわいい、春にぴったりの一冊です。
春は新たな出会いの季節という言葉がぴったりの、爽やかな物語です。
 
 

うさぎのくれたバレエシューズ

 

うさぎのくれたバレエシューズ (えほん・こどもとともに)

うさぎのくれたバレエシューズ (えほん・こどもとともに)

 

 

 
バレエ教室に通い始めて5年も経ちますが、その女の子は踊りが上手になりません。
女の子の願いは、ひとつだけ……
どうか、おどりがじょうずになりますように。
女の子は、同じ願いを繰り返します。
するとある朝、不思議な小包が届き……。
桜の木が印象的に使われていて、素敵な世界に魅了される一冊です。
可憐で繊細なイラストも印象的です。
子どもの頃に読んだことがあり、この世界観が大好きです。
子どもから大人まで楽しめます。
 
 

こぶたのブルトン

 

こぶたのブルトン はるはおはなみ

こぶたのブルトン はるはおはなみ

 

 

 
こぶたのブルトンと、いたちのアンドレが、ふたりでゲームをやっています。
そこに、だるまのタカサキさんがやってきて、ふたりをお花見に誘いますが……。
こぶたのブルトンシリーズの、「はるは おはなみ」というお話です。
随所に散りばめられたユーモアに、思わずクスリと笑ってしまいます。
子どもも楽しめると思いますが、これは大人こそ楽しめる絵本なのではと思います。
読むとお花見に行きたくなる、そんな一冊です。
 
 
以上が、春に読みたい桜の絵本でした。
気になる絵本がありましたら、是非読んでみてください。
絵本を読んで、さらに楽しく春を過ごしましょう!
 
 
 

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わたしとあそんで

『わたしとあそんで』を読みました。

 

 

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

あらすじ

朝日が昇り、わたしは原っぱへ遊びに行きます。
バッタが、草の葉で朝ごはんを食べています。
「ばったさん、あそびましょ」と、わたしが捕まえようとすると……。
 

見どころ

今回の見どころは、心を開いて待つことです。
わたしは原っぱへ遊びに行き、そこでたくさんの動物に出会います。
しかし、わたしがいざ動物に近づいて、遊ぼうと誘うと、動物たちは逃げてしまいます。
動物たちに逃げられてしまい、誰も遊んでくれないので、ぶらぶらとひとり気ままに過ごすわたし。
そして、音を立てずに、腰掛けます。
すると、動物たちが次々に、わたしのそばに戻ってきます。
そのままじっとしていると、誰も怖がって逃げたりしません。
さらに、鹿の赤ちゃんが、しげみの中から顔を出して、わたしを見つめます。
息を止めてじっとしていると、鹿の赤ちゃんは近寄ってきて、わたしのほっぺを舐めます。
動物たちと戯れるわたしは、とっても幸せです。
この絵本では、一緒に遊ぶことの幸せが描かれています。
最初は、動物たちにぐいぐいと近づいて、怖がらせてしまったわたし。
しかし、心を開いてじっと待つことで、動物たちは警戒心が薄れて、わたしに近寄ってきます。
これは、人間関係にも言えることだと思います。
一般的には、積極的に行くことは、良しとされています。
しかし、時と場合によっては、ぐいぐいと行くことで逆効果になることもあります。
時には、じっと待つことも必要なのです。
その際に、心は開いておくことが重要です。
行動には移さないけど、心はオープンでいる。
そんな姿勢が、人を惹きつけ、安心して向こうから近寄ってきてくれるのです。
心を開いて待つことで、扉が開けることもあるのです。
そんなことを、教えてくれる素敵な一冊です。
 

印象的なことば

ああ わたしは いま、とっても うれしいの。
とびきり うれしいの。
なぜって、みんなが みんなが わたしと あそんでくれるんですもの。
 

 

わたしの言葉です。
動物たちに囲まれて、幸せなわたしの気持ちが伝わってきます。
イラストのわたしも、にっこり笑顔です。
 

感想

みんなで遊ぶことの楽しさや自然の美しさが描かれた絵本です。
イラストもナチュラルで、素敵です。
シンプルなストーリーながらも、教わることが多い一冊です。
私自身も、この絵本を読んで、改めて心を開いて待つことの大切さを学びました。
やはり、動くことばかりが正解ではないのですね。
じっと待つことも必要だと感じました。
そうすれば、おのずと幸せが訪れるのかもしれません。
子どもだけでなく、大人にもおすすめの絵本です。
 

 

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

 

 

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このあとどうしちゃおう

『このあとどうしちゃおう』を読みました。

 

このあと どうしちゃおう

このあと どうしちゃおう

 

 

あらすじ

最近亡くなったおじいちゃん。
ある日、おじいちゃんの部屋を、みんなで掃除します。
すると、ベッドの下からノートが出てきて……。
「このあと どうしちゃおう」と書かれたノートには、一体何が書かれているのでしょうか。
 

見どころ

今回の見どころは、書き記すことの大切さです。
おじいちゃんが残した、「このあと どうしちゃおう」と書かれたノート。
そこには、おじいちゃんが考えた、死んだ後の世界が書かれていました。
それは、「この後の予定」や「生まれ変わったらなりたいもの」、さらには「こんな神さまにいてほしい」なんていうものまであり、たくさんの項目ごとに文章とイラストで描かれています。
主人公のぼくは、ノートを見て、天国に行くのが楽しみになります。
しかし、ぼくはふと考えます。
おじいちゃんは、死ぬのが楽しみではなく、死ぬのが怖かったのかもしれないと。
だから、死ぬのが怖くなくなるように、楽しいことをたくさん考えて、このノートを書いたのではないかと。
ぼくは、おじいちゃんの気持ちに考えを巡らせます。
ぼくは、お父さんにも聞いてみます。
お父さんは、おじいちゃんの気持ちはおじいちゃんにしかわからないけれど、死んだ後にどうなりたいかを考えて、話し合ったり、ノートに書いてみるのはいいことだと、答えます。
そして、ぼくもノートを作ることにします。
ノートを買って、いざ書こうとすると、ぼくはあることに気付きます。
死んだ後のことを考えようとすると、いま生きているうちにやりたいことがいっぱいあることに気が付いたのです。
ぼくは、「いきているあいだは どうしちゃおう」ノートがあってもいいかもと思います。
この絵本では、おじいちゃんが残したノートについて考え、ぼくがまた前向きに歩き出すまでが描かれています。
ノートの内容は、普遍的でありながらユーモアに溢れていて、読み応えがあります。
ノートの内容だけでも十分なのですが、そこでこの物語は終わりません。
ぼくはおじいちゃんの気持ちに考えを巡らせ、さらには自分でもノートを作ることにします。
この能動的な行動が生まれたのも、おじいちゃんがノートを書いたからこそです。
生きている間に、色々と考え、書き記しておくことには、とても大切な意味があります。
それを後に誰かが見て、何かを感じたり、考えたりすることにも、大きな意味があります。
だからこそ、書き記すことは重要なことなのです。
特に大人に読んでほしい一冊です。
 

印象的なことば

でも だれだって いつかは しんじゃうし
それが いつかなんて わからない。
もし じぶんが しんじゃったら どうなりたいか
どうしてほしいかを かんがえて だれかと はなしあったり
ノートに かいてみるのは きっと いいことだよね

 

ぼくのお父さんの言葉です。
さすが人生経験が豊富なお父さん。
含蓄のある言葉ですね。
 

感想

おじいちゃんの残したノートをめぐる物語です。
ヨシタケシンスケさんの絵本は、これが初めてだったのですが、さすが人気作家さんなだけあって、面白いうえに気付きや発見もあり、いい読書体験ができました。
ノートの内容がとても面白くて、思わず凝視してしまいました。
特に「いじわるなアイツはきっとこんなじごくにいく」という項目は、多くの人が共感できるものだと思います。
やはり、悪い行いをしている人は地獄にいくという思いは、多くの人が抱くものだと思います。
それを、ユーモラスにそこまで酷くならずに描ける、ヨシタケさんは素晴らしいセンスをお持ちだと思います。
子どもも十分楽しめますが、特に大人にオススメしたい一冊です。
 

 

このあと どうしちゃおう

このあと どうしちゃおう

 

 

 

 

 

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バムとケロのにちようび

『バムとケロのにちようび』を読みました。

 

 

バムとケロのにちようび

バムとケロのにちようび

 

 

あらすじ

今日は雨降り。
こんな日曜日は、サッカーも砂遊びもできません。
仕方なく、バムは家で本を読むことにします。
その前に、ケロちゃんが汚した部屋を片付けようとして……。
 

見どころ

今回の見どころは、「ハプニングを楽しむ」です。
バムは、ケロちゃんが汚した部屋を片付けます。
片付けが終わり、次におやつを作ろうとしたところ……。
どろんこのケロちゃんが帰ってきて、また部屋を汚してしまいます。
バムはケロちゃんをお風呂に入れて、一緒にきれいにします。
部屋も再びきれいにして、ふたりは今度こそ美味しいおやつを作ります。
そして、こんがりドーナツができあがります。
次は、読む本を選ぼうと、屋根裏部屋に探しに行きます。
お目当ての本をバムが見つけますが、その上にはたくさんの虫が……。
びっくりしたふたりは、一旦屋根裏部屋を出ますが、せっかくの本を置いてきてしまいます。
そこで、ふたりはヒントを得て、再び屋根裏部屋に戻ります。
まず、バムが本から離れたところにドーナツを置き、本を取ったらふたりは急いで逃げます。
ようやく本を取ったふたりは、手を洗って、お茶の準備をして、今度こそやっとじっくり読書の時間と思ったら……。
この絵本では、バムとケロが雨の日曜日を過ごす様子が描かれています。
その過ごし方は、バムが思い描いていた通りには進みませんが、ふたりは楽しそうです。
日常は、ハプニングの連続です。
ふたりにも、いくつかハプニングが襲います。
でも、そんなことも楽しんでしまう余裕がふたりにはあるように思います。
こんな風に、予想外のできごとすら楽しく乗り越える、強さやしなやかさ、余裕が大事なのだと感じます。
 

印象的なことば

こんどこそ やっと
ゆっくり じっくり
ほんが よめる……

 

最後の方にある言葉です。
最後のページでは、ふたりがソファで仲良く眠る姿と、この言葉があります。
そこには、予定通りに進まなくても、幸せそうなふたりの姿があります。
 

感想

大人気のバムとケロのシリーズの一冊です。
この絵本は、小学生の時に同級生に人気だったため、図書室で借りた記憶があります。
それ以来、お気に入りの一冊で、今もバムとケロのファンです。
バムとケロが住んでいる家のインテリアも凝っていて、とても可愛いです。
島田ゆかさんが描くイラストが、すごく好きです。
可愛いだけでなく、ユーモアもあって、魅力的です。
大人になって読んでも、その楽しさは薄れません。
バムとケロのコンビが最高に楽しい、子どもから大人までおすすめの一冊です。
 

 

バムとケロのにちようび

バムとケロのにちようび

 

 

 

 

 

 

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ぐりとぐら

ぐりとぐら』を読みました。

 

 

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

 

 

あらすじ

野ネズミのぐりとぐらは、大きなカゴを持って、森へ出かけます。
ぐりとぐらは、お料理をすることや食べることが大好きです。
2匹が話しながら歩いていると、道の真ん中に……。
 

見どころ

今回の見どころは、料理や食べることの純粋な楽しさです。
ぐりとぐらが話しながら歩いていると、道の真ん中に大きなたまごが落ちています。
ぐりとぐらは話し合って、大きなカステラを作ることにします。
ところが、どうやって持って帰ったらいいかでふたりは悩みます。
そして、ふたりが出した答えは……。
お鍋を持ってきて、ここでカステラを作ることでした。
ぐりとぐらは、急いで家に帰り、荷物を用意をします。
お鍋は大きくてリュックに入らないので、各自引っ張ったり、転がしたりします。
ぐりとぐらは、エプロンをして、たまごを破ろうと意気込みますが、げんこつでたたいたぐりは、痛くて飛び上がります。
ぐらが、石で叩くように言うと、たまごはやっと破れます。
ぐりは、たまごをボールに入れ、かき混ぜます。
ぐらは石でかまどを作り、薪を集めます。
作業が終わると、蓋をしてかまどへかけます。
ふたりが歌いながら焼けるのを待っていると、森の動物たちが集まってきます。
できごろになり、ぐらが蓋を取ると、黄色いカステラが顔を出します。
そして、みんなで分けて食べます。
残った大きなたまごの殻で、ふたりが作ったものとは……。
最後のページのお楽しみです。
この絵本では、ぐりとぐらが森でカステラを作り、みんなで食べる様子が描かれています。
その様子が何とも楽しそうで、読者は絵本の世界に魅了されます。
ぐりとぐら』は、子どもから大人まで、誰もが知っている有名な絵本です。
シンプルなストーリーながらも、その魅力は普遍的なものです。
その魅力のひとつは、料理や食べることの純粋な楽しさが描かれていることだと感じます。
ぐりとぐらが、ふたりで楽しく協力して、カステラを作り、それを森のみんなで分けて食べる様子は、本当に楽しそうで、読んでいるこちらもワクワクしてきます。
大人になると、忙しかったりして、料理することや食べることの純粋な楽しさを忘れてしまいそうになりますが、この絵本はそんな純粋な楽しみを思い出させてくれます。
子どもから大人まで読んでほしい不朽の名作です。
 

印象的なことば

ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
 

 

ふたりが歌っている言葉です。
何とも楽しそうな歌ですね。
ぐりとぐらの個性が反映された歌になっています。
 

感想

この絵本は、絵本の中でもかなり有名な絵本で、多くの人が知っていると思います。
私も、子どもの頃読んだことがあり、大人になってからもよく目にしていました。
日本人であれば、知らない人の方が少ないかもしれないですね。
大人になってから読むと、また違った視点で見ることができますが、この絵本の持つ楽しさは、いつまでも変わりません。
読んでいると、楽しさと同時に、安心するような感じもします。
ホッとして、子どもの頃に戻るような感覚があります。
カステラが本当に美味しそうで、食べたくなります。
子どもから大人まで、オススメの一冊です。
 

 

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

 

 

 

 

 

 

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ねぇ、どれがいい?

『ねぇ、どれがいい?』を読みました。

 

 

ねえ、どれがいい? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

ねえ、どれがいい? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

 

 

あらすじ

もしも、君の家の周りが変わるとしたら、洪水と大雪と、ジャングルとどれがいい?
もし、ぞうにお風呂のお湯を飲まれちゃう、ワシにご飯を食べられちゃう、豚に服を着られちゃう……。
次々と出される究極の選択に、悩んだり笑ったりしながら読み進められる一冊です。
 

見どころ

今回の見どころは、究極の選択です。
この絵本では、究極の質問が、いくつもあります。
もし……という言葉で始まる通り、もしこうだったらという空想での質問になっています。
絵本の中の、質問とイラストがどれもおかしくて、最後まで楽しく読めます。
あり得そうなものから、現実ではあり得ないものまで、バラエティ豊かな質問や選択肢があります。
この絵本には、答えはありません。
読者の皆さんが、考えたり、選んだりすることが、この絵本の醍醐味なのです。
これは、子どもはもちろん、大人も楽しく読める絵本です。
みんなでも、ひとりでも、究極の選択に挑戦してみませんか?
 

印象的なことば

そんなことより、もしかして ほんとうは、もう じぶんの ベッドで ねむりたい?
最後のページの言葉です。
究極の選択が続いた後、最後にこの言葉が出てくることで、絵本は締めくくられます。
読者は、この言葉で現実に引き戻されるかもしれません。

 

感想

タイトルの通り、どれがいいかを考えたり、選んだりする絵本です。
子どもたちがみんなでワイワイ読むのもよし、大人が読むのも面白い一冊です。
この絵本に出てくる質問は、現実の世界、特に大人の日常では、聞かれることがほとんどないものです。
だからこそ、この絵本を読むと、時間を忘れるような楽しさがあります。
私が好きな質問は、お城で食事か、気球で朝ごはん、川でおやつ……というのが1番好きです。
どれも、楽しそうで、優雅で、全部やってみたいと思ってしまいます。
子どもから大人まで、熱中してしまう一冊です。
 

 

ねえ、どれがいい? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

ねえ、どれがいい? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

 

 

 

 

 

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まよなかのだいどころ

『まよなかのだいどころ』を読みました。

 

まよなかのだいどころ

まよなかのだいどころ

 

 

あらすじ

ミッキーは、真夜中に騒がしい音がして、怒鳴ります。
すると、暗闇に落っこちて、裸になってしまい……。
 

見どころ

今回の見どころは、異空間での冒険です。
ミッキーは、暗闇に落っこちて、真夜中のだいどころに降り立ちます。
そこでは、毎晩パン屋さんたちが、みんなのために朝のケーキを焼いています。
パン屋さんたちは、ミッキーを粉とともにかき混ぜながら、歌いだします。
ねり粉をオーブンに入れて、焼きあがると……。
ミッキー・ケーキの中から、ミッキーが頭を突き出し、「ミッキーとミルクを間違えている!」と言います。
そして、ミッキーはオーブンから飛び出して、パンのねり粉に飛び込みます。
それから、こねて、たたいて、かためて、のばして……。
ミッキーは、飛行機らしきものを作り、夜空に向かって飛び立ちます。
すると、パン屋さんたちが、ミルクを要求してきます。
そして、ミッキーはパイロットとなり、天の川へミルクを取りに行きます。
ミッキーは、ミルクの瓶に飛び込むと、歌いながら泳いで、下のはちまでミルクを流し込みます。
パン屋さんは、さっそくかき混ぜて、ケーキを焼きます。
そして、ミッキーがひと声叫んで、滑り降りると、ベッドに戻りぬくぬくします。
こうして、ミッキーのおかげで、みんな毎朝ケーキが食べられるのでした。
この絵本では、真夜中のだいどころに迷い込んだミッキーの冒険と活躍が描かれています。
モーリス・センダックのユニークな世界観が炸裂していて、面白い冒険物語になっています。
また文章もテンポが良く、スラスラと読めます。
物語自体はシンプルなのですが、設定や世界観が独特なので、飽きずに読むことができます。
ミッキーの冒険は、子どもから大人まで必見です。
 

印象的なことば

コケコッコー!
ミッキーの言葉です。
だいどころの上で、裸でこう叫びます。
読者も思わず叫びたくなる言葉ですね。
 

感想

モーリス・センダックの世界観が魅力的な一冊です。
この「まよなかのだいどころ」も、イラストからしてかなりいい味が出ている良作です。
どちらも、主人公が異空間に迷い込み、冒険するという部分は共通していますが、それぞれ違った設定やキャラクターが面白いです。
3人のパン屋さんが、風貌からして人間なのか、妖怪のような存在なのかわかりませんが、そういった部分も面白いです。
また、背景が凝っていて、それらを眺めているだけでも楽しいです。
子どもから大人まで楽しめる一冊です。
 

 

まよなかのだいどころ

まよなかのだいどころ

 

 

 

 

 

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