死ぬまでに読みたい絵本

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まよなかのだいどころ

『まよなかのだいどころ』を読みました。

 

まよなかのだいどころ

まよなかのだいどころ

 

 

あらすじ

ミッキーは、真夜中に騒がしい音がして、怒鳴ります。
すると、暗闇に落っこちて、裸になってしまい……。
 

見どころ

今回の見どころは、異空間での冒険です。
ミッキーは、暗闇に落っこちて、真夜中のだいどころに降り立ちます。
そこでは、毎晩パン屋さんたちが、みんなのために朝のケーキを焼いています。
パン屋さんたちは、ミッキーを粉とともにかき混ぜながら、歌いだします。
ねり粉をオーブンに入れて、焼きあがると……。
ミッキー・ケーキの中から、ミッキーが頭を突き出し、「ミッキーとミルクを間違えている!」と言います。
そして、ミッキーはオーブンから飛び出して、パンのねり粉に飛び込みます。
それから、こねて、たたいて、かためて、のばして……。
ミッキーは、飛行機らしきものを作り、夜空に向かって飛び立ちます。
すると、パン屋さんたちが、ミルクを要求してきます。
そして、ミッキーはパイロットとなり、天の川へミルクを取りに行きます。
ミッキーは、ミルクの瓶に飛び込むと、歌いながら泳いで、下のはちまでミルクを流し込みます。
パン屋さんは、さっそくかき混ぜて、ケーキを焼きます。
そして、ミッキーがひと声叫んで、滑り降りると、ベッドに戻りぬくぬくします。
こうして、ミッキーのおかげで、みんな毎朝ケーキが食べられるのでした。
この絵本では、真夜中のだいどころに迷い込んだミッキーの冒険と活躍が描かれています。
モーリス・センダックのユニークな世界観が炸裂していて、面白い冒険物語になっています。
また文章もテンポが良く、スラスラと読めます。
物語自体はシンプルなのですが、設定や世界観が独特なので、飽きずに読むことができます。
ミッキーの冒険は、子どもから大人まで必見です。
 

印象的なことば

コケコッコー!
ミッキーの言葉です。
だいどころの上で、裸でこう叫びます。
読者も思わず叫びたくなる言葉ですね。
 

感想

モーリス・センダックの世界観が魅力的な一冊です。
この「まよなかのだいどころ」も、イラストからしてかなりいい味が出ている良作です。
どちらも、主人公が異空間に迷い込み、冒険するという部分は共通していますが、それぞれ違った設定やキャラクターが面白いです。
3人のパン屋さんが、風貌からして人間なのか、妖怪のような存在なのかわかりませんが、そういった部分も面白いです。
また、背景が凝っていて、それらを眺めているだけでも楽しいです。
子どもから大人まで楽しめる一冊です。
 

 

まよなかのだいどころ

まよなかのだいどころ

 

 

 

 

 

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