『でも、わたし生きていくわ』を読みました。
- 作者: コレットニース=マズール,エステルメーンス,Colette Nys‐Mazure,Estelle Meens,柳田邦男
- 出版社/メーカー: 文溪堂
- 発売日: 2009/11/01
- メディア: 大型本
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あらすじ
7歳の少女ネリーは、突然の両親の死で、兄弟と離れて暮らすことになります。
身を寄せた先では、あたたかく迎えられます。
そして、週末には兄弟3人で一緒に過ごします。
悲しみは消えなくても、ネリーはまわりの人々に支えられて……。
事故で両親を亡くしても、周囲に支えられながら暮らす少女の物語です。
見どころ
今回の見どころは、悲しみを乗り越えて生きることです。
ネリーは両親を事故で亡くしますが、新しい環境に適応しながら、暮らします。
本当は辛い状況だと思いますが、まわりのサポートや人との繋がりのお陰で、ネリーは楽しく暮らしています。
勿論、両親を亡くした悲しみは消えませんが、それ以上にまわりの人々の愛情があるからこそ、生きていけるのだと思います。
ネリーは、大事な両親を亡くしましたが、ネリーの人生はこれからも続いていきます。
そんなときに、必要なのは、やはりまわりのサポートや愛情だと思います。
幸いなことに、ネリーの周囲は、愛に溢れていて、ネリーは楽しく過ごせているようです。
また、ネリー自身も、前を向いて生きているので、悲しみを全て消すことは無理でも、幸せを感じることはできるのです。
最後のページでは、ネリーが大人になったら、子どものたくさんいる家庭にしたい、とあります。
ネリー自身が人との繋がりで救われたからこそ、ネリーもそんな場を作りたいと思うのではないでしょうか。
前向きで素敵な夢だと思います。
生きる力に感動する絵本です。
印象的なことば
悲しみは消えないけれど、
いま、わたしは、しあわせ。
ネリーの言葉です。
両親を亡くした悲しみは消えませんが、まわりの人々に支えられながら暮らすネリー。
環境がいいこともありますが、ネリーの心の強さや豊かさが感じられる言葉です。
感想
両親を亡くした少女が、成長していく絵本です。
この絵本の核にあるのは、強い生命力と愛情だと思います。
辛いことがあっても、「生きていく」という姿勢が伝わってきます。
また、まわりの愛情や人との繋がりの大切さを、改めて感じました。
人はひとりでは生きていけないものです。
まわりのサポートや愛情があってこそ、生きていくことができます。
たくさんの人に読んでほしい絵本です。
- 作者: コレットニース=マズール,エステルメーンス,Colette Nys‐Mazure,Estelle Meens,柳田邦男
- 出版社/メーカー: 文溪堂
- 発売日: 2009/11/01
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