死ぬまでに読みたい絵本

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おじいちゃんがおばけになったわけ

『おじいちゃんがおばけになったわけ』を読みました。

 

おじいちゃんがおばけになったわけ

おじいちゃんがおばけになったわけ

 

 

あらすじ

 

ある夜、亡くなったおじいちゃんがおばけになって、エリックのもとにやってきます。

 

おじいちゃんは、壁を通り抜けることができます。

 

次の朝、エリックが両親にそのことを話すと、両親は心配してエリックに学校を休ませます。

 

そして、夜にはまたおじいちゃんがやってきて……。

 

エリックとおばけになったおじいちゃんの心温まる一冊です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、おじいちゃんとの思い出です。

 

エリックは、おじいちゃんが大好きでした。

 

しかし、おじいちゃんは心臓発作で亡くなってしまいました。

 

エリックは、悲しくてたくさん泣きます。

 

エリックのお母さんは、「おじいちゃんは天使になる」と言い、お父さんは「土になる」と言います。

 

しかし、そのどちらもエリックにはピンときません。

 

その夜、死んだはずのおじいちゃんが、エリックの部屋へやってきます。

 

なんと、おじいちゃんは、おばけになっていました。

 

おじいちゃんは、壁を通り抜けることができます。

 

朝ごはんの席で、エリックはおじいちゃんのことを両親に話しますが、両親は心配そうに、今日は学校を休んだほうがいいと言います。

 

そして、また夜になると、エリックのもとにおじいちゃんがやってきます。

 

おじいちゃんは、いつまでもおばけのままでいるわけにもいかないと言い、エリックが持っていたおばけの本を熱心に読みます。

 

本には、この世に忘れ物があると、人はおばけになると書いてあります。

 

エリックとおじいちゃんは、忘れ物を探しに、おじいちゃんの家へ行きます。

 

おじいちゃんは、家にある写真を眺めながら、思い出を辿ります。

 

次の朝、エリックはとても眠そうで、また学校を休むことになります。

 

夜になると、忘れ物を探しに、エリックはおじいちゃんと街に繰り出します。

 

おじいちゃんは、様々なことを思い出しますが、決定的なものは見つかりません。

 

次の朝、エリックは椅子に座ったまま眠りかけ、両親は心配して、また学校を休ませます。

 

その夜、エリックのもとにおじいちゃんがなかなかきません。

 

エリックは外でおじいちゃんを探しますが、なかなか見つかりません。

 

エリックが諦めて部屋に戻ると、そこにおじいちゃんがいます。

 

おじいちゃんはにこにこしていて、エリックに「お前とわしでしたことを、思い出してごらん」と言います。

 

エリックは、おじいちゃんと一緒にしたことを思い出します。

 

おじいちゃんは、忘れ物を思い出したと言います。

 

おじいちゃんは、エリックに「さよなら」を言うのを忘れていたのです。

 

エリックとおじいちゃんは、最後の会話をします。

 

そして、おじいちゃんは外に出て、エリックは窓から手を振り、お別れをします。

 

そして、エリックはベッドに潜り込み、「明日は学校へ行くよ」と言います。

 

この絵本では、亡くなったおじいちゃんがおばけになって、エリックのもとへやってきます。

 

おじいちゃんは、この世に忘れ物があるため、おばけになりました。

 

エリックとおじいちゃんは、その忘れ物を一緒に探します。

 

その過程で、おじいちゃんは様々な出来事を思い出します。

 

エリックとおじいちゃんの思い出も、よみがえります。

 

エリックとおじいちゃんは仲良しで、色々なことを共有してきました。

 

そんなふたりの思い出が、イラストで鮮やかに表現されています。

 

そして、ついにおじいちゃんは、忘れ物を思い出します。

 

それは、1番大事な孫のエリックに、「さよなら」を言うことでした。

 

エリックとおじいちゃんは、最後のお別れをします。

 

たとえ、おじいちゃんがいなくなっても、ふたりの思い出は色褪せません。

 

ふたりの大切な思い出は、読者の心にも響きます。

 

孫とおじいちゃんの仲の良さが伝わってくる、素敵な絵本です。

 

印象的なことば

 

わしは、おまえに、さよならをいうのを、わすれていたんだ。

いちばんだいじな、まごのエリックにね

 

 

おじいちゃんの言葉です。

 

おじいちゃんは忘れ物を思い出して、エリックにこう言います。

 

おじいちゃんが、どれほどエリックを愛していたのかがわかる言葉です。

 

感想

 

亡くなったはずのおじいちゃんが、おばけになって孫のエリックのもとへやってくる物語です。

 

孫がおじいちゃんを好きなのは、世界共通のようです。

 

おじいちゃんもまた、孫のことが大好きです。

 

そんな仲のいいふたりが繰り広げる物語は、多くの人が感情移入できるものとなっています。

 

読んでいるうちに、自分のおじいちゃんのことをつい思い出してしまいます。

 

自分のおじいちゃんと絵本のおじいちゃんを重ね合わせて読むのもいいと思います。

 

人が亡くなっても、思い出は永遠に生き続ける。

 

そんな気持ちが湧いてくる絵本です。

 

 

おじいちゃんがおばけになったわけ

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