死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

わすれんぼ・ちびくん

『わすれんぼ・ちびくん』を読みました。

 

 

わすれんぼ・ちびくん

わすれんぼ・ちびくん

  • 作者: マイクギビー,バーバラナッシムベーニー,Mike Gibbie,Barbara Nascimbeni,くどうなおこ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 大型本
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

 

 

あらすじ

ある日、茶色のちびいぬくんは、何もかも忘れて目覚めます。
ちびいぬくんは、ベッドのどちらから降りるか、朝ごはんは何が好きかも、思い出せません。
そして、何より大変なのは……。
 

見どころ

今回の見どころは、名前の重要性です。
ちびくんは、自分の名前が思い出せません。
首輪には名前が書いてありますが、その首輪どこに置いたかわかりません。
小屋を探しても見つからず、ちびくんは外へ駆け出します。
それから、郵便配達中のテリアのテスくんにばったり出会い、ちびくんはテスくんに困りごとを訴えます。
テスくんは、ちびくんのことを「ピンクの はなの ちゃいろの ちびいぬくんだよ」と言いますが、名前は覚えてないと言います……。
他に何か覚えていないかとテスくんに尋ねると、どろんこ遊びが好きだよねと、テスくんは答えます。
ちびくんはにっこりして、どろんこ探しに出かけていきます。
その後、何匹かの動物の知り合いにちびくんが出会い、その都度覚えていることを聞いていきますが、名前は一向にわかりません……。
そんな中、有力な情報が見つかり、ちびくんは首輪を求めて、おまわりさんの元へ向かいます。
交番でシェパードのシェドさんに出会い、ようやくちびくんは首輪を見つけます。
さて、ちびくんの名前とは……。
この絵本では、ちびくんが自分は何者なのかを見つけるまでが描かれています。
ちびくんは、様々な動物たちに出会い、情報を少しずつ集めていきます。
そして、最後には自分の名前がわかります。
断片的な特徴も、その人の個性を表す材料になりますが、やはり1番その人を表すのは、名前だと感じます。
そのため、名前を忘れたり、名前がないと、自分が何者なのかわからなくなってしまいます。
名前の重要性を改めて感じる絵本です。
 

印象的なことば

いつも くびわをなくしてる。
そして ぼくの なまえはね……

 

ちびくんの名前がわかる、前のページにある言葉です。
動物たちから教えてもらった特徴を挙げ、自分を再確認しているようです。
そして、何よりも大切な名前が次のページで明らかになります……。
 

感想

カラフルなイラストが印象的な、ちびくんの絵本です。
海外の絵本らしい色づかいが可愛くて、思わず手に取りました。
内容も様々な動物たちが出てきて、面白いです。
名前は、いつも当たり前にあるものだと思っていますが、ないとこんなにも不便なのだと改めて感じました。
自分が誰なのかわからないという感覚は、不便でとても心細いと思います。
最後には、ちびくんが自分の名前がわかって、ホッとしました。
可愛くて少し考えさせられる一冊です。
 
 

 

わすれんぼ・ちびくん

わすれんぼ・ちびくん

  • 作者: マイクギビー,バーバラナッシムベーニー,Mike Gibbie,Barbara Nascimbeni,くどうなおこ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 大型本
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にじいろの さかな

にじいろの さかな』を読みました。

 

 

にじいろのさかな (世界の絵本)

にじいろのさかな (世界の絵本)

 

 

あらすじ

青く深い、遠くの海に、1匹の魚が住んでいます。
色とりどりのウロコと銀のウロコを持った、とてもきれいな魚です。
他の魚たちは目を見張り、彼を「にじうお」と呼ぶようになります。
魚たちは、にじうおに呼びかけて、遊ぼうと誘いますが……。
 

見どころ

今回の見どころは、本当の幸せです。
にじうおは、他の魚たちから誘われても、知らんぷりして通り過ぎてしまいます。
ある日、小さな青い魚が、にじうおに呼びかけます。
小さな青い魚は、にじうおの銀のウロコを1枚欲しいと言います。
にじうおは、強く拒否して、小さな青い魚を冷たくあしらいます。
小さな青い魚は、どうしていいかわからず、友達にそのことを話しまわります。
その後、にじうおは他の魚たちから無視されるようになります。
にじうおは、孤独でひとりぼっちになります。
にじうおが、悩みをヒトデに打ち明けると……。
ヒトデは、深い洞穴にいる、賢いタコもとへ行くよう、にじうおに言います。
タコのもとへ行くと、タコは既に事情を知っていて、にじうおにアドバイスします。
銀のウロコを1枚ずつ、他の魚にあげなさいと……。
タコがいなくなり、にじうおは銀のウロコをあげるか悩みます。
そして、あの小さな青い魚がやってきて、小さいウロコを1枚欲しいと、にじうおにお願いします。
にじうおは、ためらいますが、やがて小さいウロコをあげることにします。
小さな青い魚は、喜びます。
その後、他の魚たちも集まってきて、にじうおは、次から次へウロコを分け与えます。
にじうおは、段々と他の魚たちといるのが、楽しくなってきます。
にじうおの銀のウロコは残り1枚となりますが、にじうおは幸せです。
他の魚たちは、にじうおを遊びに誘います。
にじうおは、幸せそうに友達の方へ泳いでいきます……。
この絵本では、にじうおが心を開いて、本当の幸せを見つけるまでが描かれています。
にじうおは、自分の自慢のウロコを渡したくないばかりに、他の魚に冷たく接してしまいます。
そのせいで、ひとりぼっちになり、孤独を感じます。
それから、タコのアドバイスを受けて、ためらいながらも、ウロコを分け与えます。
ウロコを分け与えることで、にじうおは固く閉ざしていた心を開き、みんなと友達になり、幸せになります。
本当の幸せは、心を開いたからこそ、見つけることができたのです。
大切なことを教えてくれる一冊です。
 

印象的なことば

いま いくよ。
最後のページにある、にじうおの言葉です。
友達に遊びに誘われ、こう答えます。
最初の頃からは、考えられない言葉です。
大きく成長したにじうおは、素晴らしいです。
 

感想

90年代に発売された、有名な絵本です。
私も小さな頃から、この絵本を本屋でよく見かけていましたが、読むのは今回が初めてでした。
きれいな魚のイラストの表紙が印象的で、色合いも美しい青で印象に残ります。
キラキラ光る銀のウロコが、本当にきれいです。
また、谷川俊太郎さんが、翻訳をされています。
内容は、普遍的なもので、子どもから大人まで読み応えがある作品です。
子どもから大人までオススメの絵本です。
 

 

にじいろのさかな (世界の絵本)

にじいろのさかな (世界の絵本)

 

 

 

 

 

 

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ちいさなエリオット あそびにいこう

『ちいさなエリオット あそびにいこう』を読みました。

 

 

ちいさなエリオットあそびにいこう

ちいさなエリオットあそびにいこう

 

 

あらすじ

ちいさなゾウのエリオットは、仲良しのネズミと地下鉄に乗ります。
ふたりは、大きな街のはずれにある遊園地に行きます。
期待に胸を膨らますエリオット。
ふたりが遊園地に着くと……。
 

見どころ

今回の見どころは、どんなものよりも大切な存在です。
エリオットと仲良しのネズミは、ふたりで遊園地に行きます。
しかし、エリオットは、ネズミが乗ろうと提案する乗り物を怖がって、拒否します。
ネズミはいくつか提案しますが、全てエリオットに断られてしまいます。
何か食べようということになり、エリオットはアイスを買いますが、鳥に食べられたり、ピエロに風船を貰っても、ピエロに驚いて逃げ出してしまいます……。
ネズミが「待って」と言いますが、エリオットは走って走って走り続けます。
エリオットは疲れてしまいました。
そんなエリオットをネズミが見つけ、休もうと提案します。
エリオットは砂浜でアイスを食べ、気分が良くなります。
ネズミは、いいものがあると言い、エリオットをある場所へ連れて行きます。
その場所とは……。
遊園地全体を眺めることができる、絶景スポットでした。
遊園地が夕焼けに染まって、さらに綺麗です。
エリオットは、やっと楽しくなります。
「何が一番楽しかった?」と聞くエリオットに、ネズミはこう答えます。
「いっしょに いられたことだよ」と。
この絵本では、エリオットとネズミの遊園地での出来事が描かれています。
最初は乗り物を怖がって、ちっとも遊園地を楽しめなかったエリオットも、友達のネズミのおかげで、楽しめるようになります。
しかし、どんなモノや食べ物、風景よりも大切なことを、最後のページでこの絵本が教えてくれます。
それは、「一緒にいること」です。
どこに行ったか、何をしたかではなく、1番大切なのは、一緒にいれたことなのです。
友達の存在の大きさに改めて気付かされる一冊です。
 

印象的なことば

いっしょに いるのが、まいにち いちばん うれしいんだ!
最後のページにある、言葉です。
エリオットとネズミがふたり仲良くいる背景には、夜空に綺麗な花火が上がっています。
友達の大切さを感じる言葉ですね。
 

感想

エリオットと仲良しのネズミが遊園地で過ごす時間が描かれた絵本です。
ちいさなエリオットシリーズの中の一冊です。
シリーズの他の本は読んでいないのですが、この一冊だけでも十分に楽しめます。
エリオットとネズミのコンビが最高で、怖がり屋さんのエリオットを、ネズミが優しく包んでいます。
まさに、心温まる友情ですね。
シリーズの他の本も読んでみたくなりました。
友達の大切さを改めて感じることができる一冊です。
 

 

ちいさなエリオットあそびにいこう

ちいさなエリオットあそびにいこう

 

 

 

 

 

 

 

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じいじのさくら山

『じいじのさくら山』を読みました。

 

 

じいじのさくら山

じいじのさくら山

 

 

あらすじ

晴れた青空の日、じいじはいつも桜を見に行こうと言います。
じいじとおれは、山の道をゆっくり歩きます。
さくらの山まで、もう少しです……。
 

見どころ

今回の見どころは、さくら山でのじいじとの思い出です。
晴れた日に、じいじは主人公の男の子「おれ」を誘って、さくら山へさくらを見に行きます。
じいじは、嬉しいことがあるたびに、さくらを山にこっそり植えました。
そのさくらの木が、大きく育っています。
おれがじいじを褒めると、「なんも なんも」とじいじが笑います。
季節が移ろう中で、じいじとおれは、さくら山でたくさんの思い出を作ります。
じいじは、草や花や虫のことなど、なんでも知っています。
しかし、ある雪の日に、じいじが病気になります。
大丈夫と答える、ふとんの中のじいじが、ちょっとずつ縮んでいくようです。
おれはひとりでさくら山へ行き、「じいじを元気にしてください」とさくらの木に何度も頼みます。
春が来て、やっと布団から出たじいじは、おれと一緒にさくら山へ向かいます。
さくら山に着くと、まるでじいじが来るのを待っていたように、さくらが咲き誇っています。
その後、じいじは静かに亡くなります。
それから、毎年さくらが咲き、じいじの作ったさくら山で春の祭りが始まります……。
この絵本では、男の子とじいじのさくら山での思い出が描かれています。
じいじは、本当にいいおじいちゃんを絵に描いたような人で、優しさに満ち溢れています。
主人公の男の子は、僕ではなく「おれ」というところが、少し強気で、わんぱくな男の子のように思われます。
ふたりは、いいコンビで仲が良く、一緒の時間を共有していきます。
そこには、男の子のじいじへの尊敬の念が感じられます。
男の子は、じいじやさくら山が心から好きなのでしょう。
そんなふたりの思い出は、時を経ても美しく輝くものなのだと思います。
男の子も、大人になってもきっとじいじやさくら山のことを思い出すでしょう。
さくらの木やふたりの姿が眩しい一冊です。
 

印象的なことば

「ちびすけ ありがと」
じいじが いった
「なんで わかった」
「さくらに きいた」
 

 

満開に咲き乱れるさくらの下、じいじとおれが話した言葉です。
じいじとおれは、さくらの木と対話していました。
さくらの木とふたりは、気持ちが通い合っていたのです。
 

感想

さくらの山を題材にした、心温まる絵本です。
さくらの花や自然がきれいで、特に後半の文字がないページのさくらは圧巻です。
満開のさくらと、隙間から見える背景の青空が、とてもきれいです。
また、じいじと男の子の絆もあたたかくて、感動的です。
「なんも なんも」と謙遜するじいじは、本当にいい人柄が表れています。
春に読みたい、感動の一冊です。
 

 

じいじのさくら山

じいじのさくら山

 

 

 

 

 

 

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どうぞのいす

『どうぞのいす』を読みました。

 

 

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

 

 

あらすじ

うさぎさんは、小さないすを作ります。
うさぎさんは作ったしるしに、いすに短いしっぽをつけます。
いすをどこへ置こうか考えると、いい考えが浮かんできます。
うさぎさんは、立て札をひとつ作り……。
 

見どころ

今回の見どころは、思いやりの心です。
うさぎさんは、いすを作ります。
そして、「どうぞのいす」と書かれた立て札も作り、いすと立て札を大きな木の下に置きます。
そこに、ろばさんがやってきます。
いすを見て、なんて親切ないすだろうと思い、いすに拾ったどんぐりのカゴを置いて、大きな木の下でお昼寝をします。
そこへ、くまさんがやってきて、どうぞのいすに置かれたどんぐりを全部食べてしまいます。
後の人にお気の毒なので、くまさんは、代わりにハチミツの瓶をカゴに入れていきます。
この後も、きつねさん、りすさんたちと、次々に動物が現れては、いすに置かれた食べ物を食べ、代わりの食べ物を置いていきます。
お昼寝から目覚めたろばさんは、カゴに入った栗を見て、びっくりします……。
この絵本では、動物たちの思いやりの心の連鎖が描かれています。
はじめに、うさぎさんが思いやりの気持ちを込めて、どうぞのいすを設置します。
それから、動物が入れ替わり立ち替わりやってきて、どうぞのいすにある食べ物を食べ、次の人のために思いやりを持って、代わりの食べ物を置いていきます。
誰かひとりでも思いやりの心が欠けていれば、この物語は進行しません。
みんなが思いやりの心を持っていたからこそのお話です。
こんな風に、思いやりの心を持って、日々を過ごしたいものです。
 

印象的なことば

でも からっぽに してしまっては あとの ひとに おきのどく。
どうぞのいすに置かれた食べ物を食べた動物たちが、口々に言う言葉です。
全部食べてしまっても、ちゃんと後の人のことも考えている、心優しい動物たちです。
 

感想

かわいいうさぎさんのイラストが表紙の有名な絵本です。
本屋さんに行くと、絵本のコーナーでよく見かけます。
表紙のうさぎさんがかわいくて、印象に残っていました。
動物たちの思いやりの気持ちに癒される物語です。
実際の世界でも、こんな風に思いやりの気持ちを持ちたいなと感じました。
子どもと大人両方におすすめの絵本です。
 

 

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

 

 

 

 

 

 

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そらまめくんのベッド

『そらまめくんのベッド』を読みました。

 

 

そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)

そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)

 

 

あらすじ

そらまめくんの宝物は、自分のベッドです。
朝になり、そらまめくんが飛び起きると、枝豆くんがやってきて、「僕もこのベッドで眠らせて」と言います。
そらまめくんは、僕の宝物だからと言って、断ります。
次に、グリーンピースの兄弟がやってきますが……。
 

見どころ

今回の見どころは、みんなで共有することの大切さです。
そらまめくんは、自分のベッドが宝物です。
そのため、次々と友達がやってきて、「そのベッドで眠らせてほしい」と頼んでも、そらまめくんは断り、ベッドを誰にも使わせようとしません。
そんなある日、そらまめくんの宝物のベッドがなくなってしまいます。
慌ててあたりを探しますが、どこにもありません。
友達にも聞いてみますが、みんな知らないと言います。
そらまめくんは必死で探しますが、見つかりません。
みんなは、自分たちにベッドを貸さなかった罰だと言います。
しかし、段々とみんなはそらまめくんが気の毒になり、自分たちのベッドを貸してあげることにしますが、どのベッドもそらまめくんに合いません。
そらまめくんは、もう一度ベッドを探しに行きますが、やはりベッドは見つからず、そらまめくんが疲れ果てていると……。
なんと、うずらがそらまめくんのベッドの上に乗っかっています。
そらまめくんは、おうちを作って、様子を見ることにします。
何日もベッドを見張るそらまめくん。
そのうち、ベッドよりも、うずらが温めているたまごの方が気になります。
そんな中、そらまめくんのベッドで、ひよこが生まれます。
そらまめくんは得意になり、ひよこたちはお母さんの後ろを歩いていきます。
そらまめくんは、喜んでベッドを持ち帰り、みんなはそらまめくんの帰りを喜んで、パーティーを開催します。
みんな一緒に夜が更けるまで踊り、その後そらまめくんは、みんなを自分のベッドに招待し、みんなで眠ります。
この絵本では、自分の宝物をみんなで共有する喜びが描かれています。
最初は、そらまめくんは、宝物を独り占めして、みんなに貸そうとしませんでした。
しかし、宝物のベッドがなくなり、さらにうずらの出産を目の当たりにしたことによって、自分の宝物のベッドを仲間と共有するようになります。
そうすると、みんなが幸せで、そらまめくん自身も幸せそうです。
これは、ひとりでは味わえない感覚です。
みんなで共有することの大切さが伝わってくる絵本です。
 

印象的なことば

おやすみなさい。みんな、ぐっすり ねむってね
最後のページのそらまめくんの言葉です。
最初の頃のそらまめくんからは、信じられない言葉です。
そらまめくんは、色々なことを経て、大切なことを学びました。
独り占めするよりも、みんなと共有することで、みんなが楽しく幸せそうです。
 

感想

この絵本も、よく本屋の絵本コーナーで見かけます。
そらまめくんのイラストがかわいくて、内容も子どもから大人まで学ぶことができるものとなっています。
やはり、誰しも自分の宝物は、人に渡したくなかったり、独り占めしたくなる気持ちはあると思います。
それでも、心を開いて、他人と共有することで得られる喜びがあることを、この絵本は教えてくれます。
子どもから大人までおすすめの一冊です。
 

 

そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)

そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)

 

 

 

 

 

 

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おやすみなさいおつきさま

『おやすみなさいおつきさま』を読みました。

 

 

おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

  • 作者: マーガレット・ワイズ・ブラウン,クレメント・ハード,せたていじ
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1979/09
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 34回
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あらすじ

おおきな緑の部屋の中に、電話がひとつ、赤い風船がふたつ。
絵の額もふたつあり……。
うさぎさんが周りの物に、おやすみなさいを言い、眠りにつくまでの物語です。
 

見どころ

今回の見どころは、周りのものを慈しむ気持ちです。
この絵本では、部屋にある、もしくは部屋から見えるものに、「おやすみなさい」を言ううさぎさんが描かれています。
おおきな緑の部屋の中には、様々な家具などが置かれています。
読んでいると、そのどれもが可愛くて、愛おしくて、うさぎさんの大事なものなのだなと感じます。
カラーとモノクロのページが交互に出てきて、ひとつひとつのものを際立たせます。
うさぎさんはなかなか眠れないため、あたりのものを見回して、「おやすみ」を言っているのでしょう。
その視線は、周りのものを慈しむ気持ちが溢れています。
夜の温かみのある時間の流れを感じます。
周りのものを大切にしたくなる一冊です。
 

印象的なことば

おやすみ そこここできこえるおとたちも
最後のページにある言葉です。
あたりが暗闇に包まれていて、ベッドに入っても、意外と色々な音が聞こえるものです。
自分が眠りにつく頃、誰かはまだ起きているのです。
それは、自然の音かもしれないし、人の音かもしれません。
そんな音に想いを馳せると、なんだか面白いですね。
 

感想

ロングセラーの名作絵本です。
アメリカで刊行されてから、様々な国で出版され、読まれている絵本です。
第44代アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマ氏や皇太子妃・雅子様も、幼少時に読まれたそうです。
そのくらい有名で、様々な人から愛されてきた絵本なのです。
作はマーガレット・ワイズ・ブラウンです。
マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本や文章が、私は大好きなので、こちらの絵本もお気に入りのひとつです。
シンプルな構成のなかにも、キラリと光るものが、この絵本にはあります。
マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本に共通するものでもありますが、身の回りのものを大切にしたくなる絵本でもあります。
子どもに読み聞かせてあげたい一冊です。
 

 

おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

  • 作者: マーガレット・ワイズ・ブラウン,クレメント・ハード,せたていじ
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1979/09
  • メディア: 単行本
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