死ぬまでに読みたい絵本

子供と大人両方に読んでほしいけれど、特に大人が楽しめる、そんな絵本などを紹介するブログです。

ホームランを打ったことのない君に

『ホームランを打ったことのない君に』を読みました。

 

ホームランを打ったことのない君に

ホームランを打ったことのない君に

 

 

あらすじ

 

ルイは、野球少年です。

 

ルイは、試合でホームランを狙いますが、負けてしまいます。

 

夕方、お母さんに頼まれて、ルイがコンビニまでおつかいに行くと、仙ちゃんと会い……。

 

諦めないことの大切さが描かれた一冊です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、諦めない力です。

 

ルイは、野球少年です。

 

ルイは、試合でホームランを打とうと張り切りますが、結果は負けてしまいます。

 

夕方、お母さんに頼まれて、マーガリンを買いにコンビニへ行くと、仙ちゃんに会います。

 

仙ちゃんは、近所のお兄さんです。

 

仙ちゃんは、今朝の試合を見ていたと言います。

 

帰り道、ふたりは今朝の試合の話をします。

 

ホームランを打ちたかったルイに対して、いきなりは無理だと、仙ちゃんが言います。

 

途中の公園で、仙ちゃんはホームランについて語り出します。

 

さすがに詳しい仙ちゃんですが、仙ちゃんでも試合では、ホームランを打ったことがないと言います。

 

仙ちゃんは、先週スタジアムで見た、象島のホームランの話をします。

 

仙ちゃんは、象島は神に選ばれた人だと言います。

 

それを聞いたルイは、弱気になります。

 

しかし、仙ちゃんはルイを励まします。

 

ルイは家に帰る途中、公園でバッティングフォームを繰り返す仙ちゃんを見つめます。

 

家に帰り、ルイがお母さんと話していると、意外な事実を聞かされます。

 

なんと、仙ちゃんは、去年の今頃に出前をしていて、交通事故に巻き込まれて、重傷を負ったそうです。

 

その後、医者から歩けなくなるかもしれないと言われながらも、病院で頑張ってリハビリして、帰ってきたそうです。

 

そんなことがあったけど、仙ちゃんは、今朝の試合を見に来てくれたのです。

 

ルイは、いつかホームランを打つことを、心に決めます。

 

その夜、ルイは、仙ちゃんがホームランを打つ夢を見ます。

 

この絵本では、まだホームランを打ったことのないルイが、仙ちゃんとのやりとりを通じて、いつかホームランを打とうという気持ちになる姿が描かれています。

 

仙ちゃんは、交通事故で重傷を負ったにもかかわらず、諦めない気持ちを持ち続け、リハビリを終えて、帰ってきました。

 

そんな仙ちゃんは、自分自身もホームランを打つことを諦めていません。

 

さらに、ルイがホームランを打つ前から諦めてしまいそうになりますが、仙ちゃんが励ましたことにより、再びホームランを打ちたいと思うようになります。

 

仙ちゃんの諦めない力は、ルイにも伝わり、いい効果を与えています。

 

何事も諦めないことが大切だと、学べる一冊です。

 

印象的なことば

 

何言ってんだよ。

始める前からあきらめるのかい。

夢見るだけにしとくのかい。

やってみないとわからんだろう。

オレだってまだあきらめてないぞ

 

 

仙ちゃんの言葉です。

 

仙ちゃんが、諦めそうになったルイに、こう言います。

 

仙ちゃんの熱い励ましの言葉です。

 

感想

 

野球少年のルイが、仙ちゃんとのやりとりを通じて、ホームランに対して前向きになる物語です。

 

作者の長谷川集平さんは、小さい頃から、野球が大好きだったそうです。

 

そんな長谷川さんは、ブランクを経て、絵本作家に復帰するときに、復帰第1作は野球を描くことから始めようと決めていたそうです。

 

それほど野球を愛している、長谷川さんだからこそ描ける作品だと思います。

 

私自身は、野球に詳しくないのですが、この絵本は十分楽しめました。

 

それは、この絵本に「諦めない」という普遍的なテーマがあるからだと思います。

 

前向きな気持ちになれる一冊です。

 

野球をやっている子どもたちにオススメです。

 

 

ホームランを打ったことのない君に

ホームランを打ったことのない君に

 

 

 

 

 

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えんふねにのって

『えんふねにのって』を読みました。

 

えんふねにのって

えんふねにのって

 

 

あらすじ

 

幼稚園生のまきちゃんは、えんふねに乗るのが大好きです。

 

今日も、待ちきれずに家から飛び出します。

 

まきちゃんが乗り場に着いて、川の向こうをじっと見つめていると、えんふねがゆっくりとやってきて……。

 

まきちゃんの一風変わった通園風景が描かれた絵本です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、非日常的な体験です。

 

幼稚園生のまきちゃんは、えんふねに乗るのが大好きです。

 

今日も待ちきれずに、家から飛び出して、乗り場で待ちます。

 

そして、えんふねがゆっくりとやってきます。

 

えんふねには、先生や友達、船頭のおじさんが乗っています。

 

まきちゃんが通っている幼稚園は、川のそばにあるので、園バスではなく、えんふねに乗って、幼稚園へ行きます。

 

まきちゃんがえんふねに乗り、えんふねは動き始めます。

 

子どもたちは、えんふねから見える景色を楽しみます。

 

途中の橋の上で、まきちゃんのおばあちゃんが、とれたてのトマトを差し入れします。

 

その後、向こうから小舟がやってきて、すれ違いざまに、「この先は通れない」と言います。

 

なんと、先には大きな丸太が、川を塞いでいます。

 

そこに、丸太をどかす作業をしているおじさんから声がかかります。

 

おじさんは、「奥の手で通してやる」と言います。

 

そして、なんとクレーン車がえんふねを、持ち上げていきます。

 

えんふねは、どんどん上まで登っていきます。

 

まるで、えんふねは、鳥になったみたいです。

 

そして、えんふねは丸太を越えると、ゆっくり川の上に降ろされます。

 

えんふねが幼稚園に着き、子どもたちは園長先生の方へ走り出します。

 

今日も、また楽しい1日が始まります。

 

この絵本では、まきちゃんが幼稚園へ通うために乗る、えんふねでのできごとが描かれています。

 

園バスはよく聞きますが、えんふねはあまり聞かないかもしれません。

 

えんふね自体が、非日常的なものに思えますが、まきちゃんたちにとっては、日常的に乗るものです。

 

そんな日常の中で、あるできごとが起こります。

 

それは、丸太が川を塞いでいて、えんふねが通れないため、クレーン車がえんふねを持ち上げるというものでした。

 

えんふねに乗る子どもたちは、まるで鳥のように、空を飛んでいるかのような感覚になります。

 

子どもたちの、ドキドキやワクワクが伝わってきます。

 

非日常的な体験が、楽しく描かれている絵本です。

 

印象的なことば

 

ようちえんまで、このまま とんで いけそうだね…

 

 

 

えんふねがクレーン車に持ち上げられて、高いところから街の景色を見たときの、子どもの言葉です。

 

まるで鳥になったような、ワクワク感が伝わってきます。

 

感想

 

えんふねでのできごとが描かれた、楽しい一冊です。

 

子どもの頃、こんな風にえんふねで幼稚園に通えたら、楽しいだろうなと思いました。

 

発想がユニークで、大人でもなんだかワクワクしてくる絵本です。

 

こんなふねや幼稚園があったらいいなという気持ちになります。

 

子どもに読んであげたい一冊です。

 

 

えんふねにのって

えんふねにのって

 

 

 

 

 

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ねこのなまえ

『ねこのなまえ』を読みました。

 

ねこのなまえ

ねこのなまえ

 

 

あらすじ

 

春のある日、さっちゃんがひとりで公園を歩いていると、1匹の野良猫と出会います。

 

ねこは、さっちゃんにお願いをしてきます。

 

そのお願いとは……。

 

さっちゃんとねこの心温まる一冊です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、名前があることの素晴らしさです。

 

ある春の日に、さっちゃんは公園へ向かいます。

 

さっちゃんは、桜並木の下で、1匹の野良猫に出会います。

 

ねこは、さっちゃんにお願いごとをします。

 

そのお願いごととは、名前をつけてほしいということでした。

 

さっちゃんは、名前がないことを想像して、寂しい気持ちになります。

 

さっちゃんは、ねこに名前のアイディアを出しますが、野良猫はどうもしっくりきません。

 

さっちゃんは、名前には願いがこもっていることを思い出します。

 

そして、さっちゃんは、ねこにどんなときが一番幸せか尋ねます。

 

ねこは、「魚を食べているとき」と答えます。

 

しかし、魚の名前は、ねこには合いません。

 

ねことさっちゃんは、緑の中をゆっくりと歩きます。

 

ねこのしっぽが、ゆらゆらと揺れます。

 

さっちゃんは、ついにねこの名前を思いつきます。

 

それは、「しっぽ」という名前でした。

 

ねこも、その名前を気に入ります。

 

しっぽは、さっちゃんにお礼を言います。

 

そして、しっぽはさっちゃんに、「名前を呼んでくれませんか?」とお願いします。

 

さっちゃんは、しっぽの名前を何度も呼びます。

 

しっぽは、その度に返事をします。

 

しっぽが見えなくなっても、さっちゃんは何度も名前を呼びます。

 

その度に、どこからか嬉しそうな返事が返ってきます。

 

この絵本では、さっちゃんとねこの交流が描かれています。

 

さっちゃんは、ねこの願いごとを受け入れ、ねこに名前をつけます。

 

その過程で、さっちゃんは名前の大切さや意味を感じていきます。

 

最後には、さっちゃんは、何度もねこの名前を呼びます。

 

ねこも嬉しそうに、返事をします。

 

名前は、呼んでもらうことに意味があります。

 

名前は当たり前にあるものだと思いますが、もしなかったらどうなるでしょうか?

 

それは、とても寂しいことです。

 

自分が自分でなくなってしまうような感覚さえあります。

 

名前があることは、自分が自分であるという、存在の証明にもなるのです。

 

まさに、名前があることの素晴らしさが表現された一冊です。

 

印象的なことば

 

なまえがないって どういうことでしょう。さっちゃんから さっちゃんを とったら、そのこは だれになるのでしょう。だれでもない じぶんって、どんなかんじでしょう。

 

改めて、名前がないということを考えさせられる言葉です。

 

名前の大切さも感じることができる言葉です。

 

感想

 

さっちゃんがねこに、名前をつけてあげる物語です。

 

優しい色づかいのイラストが、春の様子を見事に表現しています。

 

また、ねこも可愛らしくて、温かな気持ちになります。

 

普段、名前のことを深く考えていませんでしたが、この絵本を読んで、改めて名前の大切さを感じました。

 

名前がないと、誰が誰だかわからなくなってしまうし、自分が何者かもわからなくなってしまいそうです。

 

それほど、名前は重要な役割を果たしているのです。

 

さっちゃんとねこの交流を通じて、名前の大切さがわかる、素敵な絵本です。

 

 

ねこのなまえ

ねこのなまえ

 

 

 

 

 

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ルリユールおじさん

ルリユールおじさん』を読みました。

 

ルリユールおじさん (講談社の創作絵本)

ルリユールおじさん (講談社の創作絵本)

 

 

あらすじ

 

ある朝、ソフィーの大事にしていた植物図鑑が壊れてしまいます。

 

ソフィーは、図鑑を直してもらおうと、パリの街を歩き回ります。

 

そこで、ルリユールおじさんと出会い……。

 

ソフィーとルリユールおじさんの交流を通じて、ルリユールの仕事の素晴らしさが描かれた一冊です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、本を大切にすることです。

 

パリの街に、朝がやってきます。

 

その朝は、ソフィーにとって特別な1日のはじまりでした。

 

ソフィーの持っていた植物図鑑が、壊れてしまいます。

 

本屋には新しい植物図鑑がたくさんありますが、ソフィーはこの図鑑を直したいのです。

 

ソフィーは、街で出会った人から、「ルリユールのところへ行ってごらん」と言われます。

 

ソフィーは図鑑を抱えながら、ルリユールおじさんを探し、街を歩きます。

 

そして、ソフィーは、ルリユールの店を見つけます。

 

ソフィーがずっと店の前にいると、ルリユールおじさんはソフィーに気が付き、店へ招き入れます。

 

ルリユールおじさんは、ソフィーの図鑑を直すことにします。

 

ルリユールおじさんは、作業を始めます。

 

ソフィーは喋りながら、おじさんの仕事を見つめます。

 

そして、ふたりは公園にパンを食べに出かけます。

 

その間、ふたりは色々な話をします。

 

同じくルリユールだった、おじさんのお父さんの話やアカシアの木の話……。

 

その後、ルリユールおじさんは、明日までに本を直すことを約束して、仕事に戻ります。

 

ルリユールおじさんは、お父さんのことを思い出します。

 

そして、仕事をします。

 

次の日の朝、ソフィーは、ルリユールの店へ行きます。

 

店の窓から、ソフィーの本が見えます。

 

植物図鑑は、新しい本に生まれ変わっています。

 

ソフィーは、ルリユールおじさんに、お礼を言います。

 

その後、ルリユールおじさんの作ってくれた本は、二度と壊れることがなく、ソフィーは植物学の研究者になります。

 

この絵本では、本を通じた、ルリユール職人のおじさんとソフィーの交流が描かれています。

 

ソフィーは、植物が大好きで、自分の持っている植物図鑑を大切にしていました。

 

しかし、植物図鑑が壊れてしまい、困っているところに、ルリユールおじさんと出会います。

 

ルリユールおじさんは、ソフィーの本を、確かな技術で直してくれます。

 

そこには、ルリユールの職人としての誇りや静かな情熱があります。

 

ソフィーとルリユールおじさんは、ふたりとも本を大切にしています。

 

ソフィーは、植物図鑑を大切にして、植物学者になります。

 

ルリユールおじさんは、仕事を通して、本を大切に扱います。

 

本を大切にすることで、人生が豊かになり、夢を実現するきっかけになることもあるのです。

 

本やルリユールの素晴らしさを感じることのできる一冊です。

 

印象的なことば

 

名をのこさなくてもいい。

「ぼうず、いい手をもて」

 

 

ルリユールおじさんが、同じくルリユール職人だったお父さんから言われた言葉です。

 

ルリユール職人として、含蓄のある言葉です。

 

感想

 

ルリユールおじさんの仕事や、ソフィーとの交流が描かれた絵本です。

 

イラストがとてもきれいで、パリの街並みが魅力的です。

 

ルリユールおじさんも、寡黙ながらも、本や仕事に対する情熱、さらには子どもへの優しさも感じられます。

 

魅力的な風景とキャラクターが登場する、印象的な一冊となっています。

 

絵本の中では、実際のルリユールの作業工程も描かれていて、興味深いです。

 

最後の終わり方もきれいで、読後に爽やかな気持ちになります。

 

大人がじっくり味わえる絵本でもありますが、子どもが楽しめる絵本にもなっています。

 

大人が子どもに読み聞かせてあげたい絵本です。

 

 

ルリユールおじさん (講談社の創作絵本)

ルリユールおじさん (講談社の創作絵本)

 

 

 

 

 

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たからもの

『たからもの』を読みました。

 

たからもの

たからもの

 

 

あらすじ

 

むかし、アイザックという男がいました。

 

アイザックは貧しくて、お腹を空かせたまま、床につくこともありました。

 

ある晩、アイザックは夢を見ます。

 

最初は、その夢を気にもとめなかったアイザックでしたが、同じ夢を3回見たときに、考えが変わります。

 

アイザックは、夢のお告げに従って、宝物を探しに旅に出ますが……。

 

宝物を探し当てる男の不思議な物語です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、本当に価値のあるものは意外と近くにあるという事実です。

 

むかし、アイザックという男がいました。

 

アイザックは、貧しくて、お腹を空かせたまま床につくことも珍しくありません。

 

ある晩、アイザックは夢の中で、「都の宮殿の橋の下で宝物を探しなさい」という声を聞きます。

 

アイザックはただの夢だと思い、気にもとめません。

 

しかし、同じ夢を3回も続けて見たときに、もしかしたら本当かもしれないと思い、アイザックは旅に出ます。

 

アイザックは、森を抜け、山を越え、ようやく都につきます。

 

ところが、宮殿の橋へ行くと、何人もの衛兵が昼も夜も警固にあたっていました。

 

アイザックは宝物を探さずに、毎朝橋へ行き、日が暮れるまで辺りを歩き回ります。

 

ある日、衛兵の隊長が、「なぜいつもここにいる?」と尋ねます。

 

アイザックが夢の話をすると、隊長は笑います。

 

隊長は、いつか見た夢の話をします。

 

その夢とは、アイザックという男の家のかまどの下で、宝物を探す夢でした。

 

アイザックは、隊長におじぎをして、はるばるきた道を戻り始めます。

 

ようやく、アイザックは自分の町につきます。

 

そして、家に帰って、かまどの下を掘ると、宝物が出てきます。

 

アイザックは、感謝の気持ちから、祈りの家を建てます。

 

また、隊長にはまたとないほど素晴らしいルビーを贈ります。

 

その後、アイザックは、一生心安らかに暮らし、二度とひもじい思いをすることはありませんでした。

 

この絵本を読むと、本当に価値のあるものは、意外と近くにあるということがわかります。

 

アイザックは、ある夢を信じて、遠くの都へ行きます。

 

そこには、宝物があると、夢で見たからです。

 

しかし、そこでは宝物は見つかりません。

 

代わりに、宮殿の橋にいる衛兵の隊長から、ある夢の話を聞き、自分の町へ戻ります。

 

そして、隊長の言う通り、自分の家のかまどの下を掘ると、宝物が出てきます。

 

その後、アイザックは感謝の気持ちから、祈りの家を建てます。

 

そして、壁にこう刻みます。

 

近くにあるものを見つけるために、遠くまで旅をしなければならないこともある。

 

まさに、その通りです。

 

本当に価値のあるものは意外と近くにあるということに気付くまでに、遠回りをしなければならないこともあるのです。

 

そんなことに、改めて気付かされる絵本です。

 

印象的なことば

 

ちかくに あるものを みつけるために、

とおくまで たびを しなければならないこともある

 

 

アイザックは、感謝の気持ちから、祈りの家を建てます。

 

そこの壁に、刻んだ言葉です。

 

これは、普遍的な言葉だと思います。

 

感想

 

宝物を遠くの都まで探しに行く男の話です。

 

結局、その宝物は自分の家にあったのですが……。

 

大事なことは、遠回りをしないとわからないこともある、ということでしょう。

 

この絵本は、1980年のコルデコット賞の銀賞を受賞しています。

 

だいぶ前からある絵本なのですね。

 

シンプルなストーリーの中に、訴えかけてくるものがある絵本です。

 

 

たからもの

たからもの

 

 

 

 

 

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おへそのあな

『おへそのあな』を読みました。

 

おへそのあな

おへそのあな

 

 

あらすじ

 

お母さんのお腹の中に、小さな赤ちゃんがいます。

 

赤ちゃんは、お母さんのおへその穴から外の世界を見ます。

 

すると、お兄ちゃんが見え……。

 

お母さんのおへその穴から見た世界が描かれた、温かな家族の物語です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、お母さんのおへその穴から見る外の世界です。

 

お母さんのお腹の中には、小さな赤ちゃんがいます。

 

赤ちゃんは、お母さんのおへその穴から外を見ます。

 

そこには、お兄ちゃんやお姉ちゃん、お父さんが見えます。

 

みんな、赤ちゃんのために、ロボットを作ったり、花を育てたり、歌を作ったりしています。

 

また、赤ちゃんは、おへその穴から、外の匂いを嗅ぎます。

 

そこでは、家族みんなが食事の準備をしています。

 

お母さんは、赤ちゃんが元気に生まれてくるように、バランス良く食べます。

 

さらに、赤ちゃんは、おへその穴から色んな声を聞きます。

 

そこでは、お父さんが赤ちゃんの名前を考え、お母さんが両親に電話をしています。

 

また、お父さんが「赤ちゃんが生まれたら、みんなで海を見に行こう」と言います。

 

風の音や波の音が、聞こえてくるようです……。

 

そして、その夜に、赤ちゃんがおへその穴から、聞こえないように言います。

 

「明日生まれていくからね」と。

 

この絵本では、赤ちゃんがお母さんのおへその穴から、外の世界を見る様子が描かれています。

 

そこには、幸せな家族の光景が広がっています。

 

家族のみんなが、赤ちゃんが生まれるのを、心から楽しみにしているのが伝わってきます。

 

その気持ちが赤ちゃんにも伝わり、最後に赤ちゃんは「明日生まれていくからね」と言います。

 

幸せそうな家族の姿に、心が温まる一冊です。

 

印象的なことば

 

あした うまれて いくからね

 

赤ちゃんの言葉です。

 

最後のページに、月に照らされたチューリップの花とともに、この言葉があります。

 

家族のみんなに対する、はじめての言葉かもしれません。

 

きっと家族みんなが赤ちゃんを思う気持ちが伝わったのですね。

 

感想

 

お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんの視点が描かれた絵本です。

 

まさに、幸せな家族が描かれていて、思わず微笑んでしまいます。

 

絵本では、赤ちゃんがお母さんのおへその穴から外の世界を見るのですが、こんな風に生まれる前に外の世界が見られたら面白いなと思います。

 

特に、この家族のように、みんなが赤ちゃんを心待ちにしている様子が見られたら、嬉しいですよね。

 

理想的な家族が描かれた絵本です。

 

 

おへそのあな

おへそのあな

 

 

 

 

 

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バスラの図書館員

『バスラの図書館員』を読みました。

 

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

 

 

あらすじ

 

アリアさんは、イラクの港町にあるバスラの図書館員です。

 

アリアさんの図書館には、本を愛する人たちが集まってきます。

 

そこでは、みんながこの世界の問題を話し合います。

 

しかし、最近では、みんなは戦争のことばかり話します。

 

アリアさんは、図書館の本を、安全な場所に移してほしいと当局に求めますが……。

 

バスラの図書館で実際に起きた出来事が描かれた絵本です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、アリアさんの本への情熱です。

 

アリアさんは、イラクの港町、バスラの図書館員です。

 

アリアさんの図書館には、本を愛する人たちが集まってきます。

 

図書館では、みんなで世界の問題などを話し合います。

 

最近では、みんなが話すのは、戦争のことばかりです。

 

アリアさんは、戦火が本を滅ぼしてしまうことを恐れています。

 

そこで、図書館の本を安全な場所に移してほしいと、アリアさんは当局に求めます。

 

しかし、「それはできない」と言われてしまいます。

 

そこで、アリアさんは、ある行動を起こします。

 

なんと、毎晩図書館が閉まったあと、図書館の本を、自分の車に運び入れたのです。

 

そして、ついに戦争がバスラの町を襲います。

 

みんな図書館を見捨てて、逃げ出します。

 

本を守るために図書館に残ったのは、アリアさんだけです。

 

アリアさんは、図書館の塀から、友達のアニスさんに手伝いを求めます。

 

アニスさんは、図書館の隣でレストランをやっています。

 

アリアさんは、アニスさんとみんなで、図書館の本を、徹夜でレストランに隠します。

 

その後、戦争はますます広がりますが、本は無事です。

 

9日後、図書館は燃え落ちます。

 

やっと、戦争がおさまった頃、アリアさんはトラックを借り、3万冊の本を全て自分の家と、何人かの友達の家に運びます。

 

アリアさんは、戦争が終わり、平和なときがくると信じています。

 

そのときがくるまで、アリアさんは図書館の本を守ります。

 

この絵本では、実際にバスラの図書館で起こったことが描かれています。

 

バスラの図書館員のアリアさんは、戦争から本を守るために、行動を起こします。

 

アリアさんは、自分や友達の家に、3万冊の本を運んだのです。

 

そんなに多くの本を守れたのは、アリアさんの強い本への情熱があるからこそだと思います。

 

アリアさんは、責任感が強く、本当に本を愛しているのです。

 

この絵本には、そんなアリアさんの本への情熱が詰まっています。

 

戦争の中でも、希望を捨てない図書館員の姿に心打たれます。

 

印象的なことば

 

本をまもりたいの。手伝ってくれない?

 

アリアさんの言葉です。

 

アリアさんが、友達のアニスさんに助けを求めるときに、こう言います。

 

アリアさんの本を守りたいという強い気持ちが伝わってきます。

 

感想

 

イラクの図書館での実話が描かれた絵本です。

 

図書館員のアリアさんの力強い行動や本への情熱が、感動的に描かれています。

 

私は、この実話を、この絵本で初めて知りました。

 

アリアさんの勇敢な行動に、胸を打たれました。

 

彼女は、図書館員の鏡だと思います。

 

本当に本を大切にしているのが、伝わってきます。

 

もう10年位前の絵本ですが、その感動は薄れません。

 

時代を超えて読み継がれてほしい一冊です。

 

 

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

 

 

 

 

 

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