死ぬまでに読みたい絵本

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ぼくはカメレオン

『ぼくはカメレオン』を読みました。

 

 

ぼくはカメレオン (A Michael Neugebauer book)

ぼくはカメレオン (A Michael Neugebauer book)

 

 

あらすじ

カルロは、カメレオンです。
ジャングルを歩くと、体の色が変わります。
緑色から、黄色へ。
黄色から、茶色へ……。
 

見どころ

今回の見どころは、変化によって生き延びることです。
カメレオンのカルロは、まわりと同じ色になります。
他の動物たちは、カルロを木や葉っぱだと思い、目の前を通り過ぎます。
カルロは、いつもご機嫌ななめです。
そんなある日、カルロは大きなカバに、踏みつぶされかけます。
カルロは、カンカンに怒ります。
すると、カバがカルロに「わしは、きみが うらやましい…」と言います。
カルロは驚いてカバに聞くと、カバは自分もカルロのような色になりたいと言います。
そして、カルロは木の実をつぶして、その汁でカバに色を塗ります。
カバは大喜びです。
それを見たカルロは、あることを思いつきます……。
それは、植物から絵の具を作り、他の動物に色を塗る仕事を始めることでした。
カルロの店は大繁盛し、店は動物たちで賑わいます。
今やカルロはジャングルいちの人気者です。
動物たちは、みんなで行進します。
しかし、段々と動物同士で、目がチカチカしたり、頭が痛くなったりと、カラフルさに不満が爆発してしまい……。
ついには、元の色に戻すよう、カルロをすごい形相で追いかけてきます。
カルロは崖の端まで来てしまい、逃げ道がありません。
まさに絶体絶命のピンチ、その時……。
カルロの体と顔が、地面と同じ色に変わり始めます。
動物たちには、カルロがわかりません。
その時、空が真っ黒になり、大雨が降ってきて、動物たちの絵の具を洗い流し、元通りになります。
再び静かになったジャングル。
カルロは、相変わらず体の色を変えながら、元気に暮らしています……。
この絵本では、変化することによって生き延びるカルロの姿が描かれています。
本物のカメレオンは、体の色を変化させながら、暮らしています。
よく、カメレオンのような〜とか、カメレオン俳優という言葉が使われますが、人間でも作品ごとに変化するようなひとをカメレオンに例えたりします。
変化することは、動物や人間にとって、重要な生き延びる術です。
逆に、生きることは変化すること、変化しなければ死んでいるのも同然のような、言葉も耳にします。
このように、生きることと変化することは、密接に結びついているのです。
この絵本でも、カルロは変化することにより、生き延びることに成功しています。
これは、人間界でも言えることですよね。
その時の状況に応じて、色というか、顔や対応を使い分けることは大切なことです。
変化することの大切さを教えてくれる絵本です。
 

印象的なことば

わしは、きみが うらやましい…
カバの言葉です。
カルロのことを、うらやましいと言います。
カルロにとっては驚きと喜びが同時に溢れたことでしょう。
その人の個性は、別の人から見れば、うらやましい個性だったりするものです。
 

感想

青い背景に同化するカメレオンが印象的な表紙の絵本。
初めて読みましたが、イラストもストーリーもレベルが高いです。
中身はカラフルで、子どもも飽きることなく読めます。
人生で大事なことを教えてくれる、お気に入りの一冊となりました。
また、折に触れて、読み返したいです。
イラストの色がきれいで、思わず魅了されます。
子どもにもおすすめですが、大人が読んだ方がより深い読書体験が出来るでしょう。
 

 

ぼくはカメレオン (A Michael Neugebauer book)

ぼくはカメレオン (A Michael Neugebauer book)

 

 

 

 

 

 

 

 

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