『ラチとらいおん』を読みました。
- 作者: マレーク・ベロニカ,とくながやすもと
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1965/07/14
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 17回
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あらすじ
ラチという男の子は、世界中で一番弱虫でした。
ラチは、飛行士になるのが夢です。
ところが、ラチは犬を見ると逃げ出します。
みんなにも仲間はずれにされて、いつも泣いていました。
そして、一日中絵本を見てばかりいました。
ラチは、中でもらいおんの絵がお気に入りでした。
ある朝、目を覚ましてみると、ベッドのそばにいたのは……。
弱虫の男の子が、強くなるまでが描かれた絵本です。
見どころ
今回の見どころは、強くなることです。
ラチは、世界で一番弱虫な男の子でした。
ラチはみんなに仲間はずれにされて、泣いていました。
そして、一日中絵本を見ていました。
ラチのお気に入りは、らいおんの絵です。
ある朝、ラチが目を覚ますと、ベッドのそばに小さな赤いらいおんがいました。
ラチは、小さならいおんのことを馬鹿にします。
らいおんは怒って、強さを証明して見せます。
それから、ラチが強くなるために、ふたりは毎朝一緒に体操をするようになります。
そして、ある日ふたりが散歩に出かけると、泣いている女の子に出会います。
女の子は、向こうに怖い犬がいるため、泣いていました。
そこで、ラチはらいおんが一緒なことを思い出して、女の子の手を引いて、犬のそばを通り抜けます。
それから、ラチはらいおんと一緒に、どんどん強くなり、なんでもできるようになりました。
ある日、らいおんと相撲を取り、とうとうラチが勝ちました。
そこで、ラチは友達のところへ出かけていきます。
みんなのもとへ行くと、みんなしょんぼりしていました。
のっぽに、買ったばかりのボールを、取られてしまったからです。
ラチは、のっぽからボールを取り返そうとします。
のっぽは、ラチにびっくりして、逃げ出します。
とうとうラチはのっぽに追いつき、ボールを取り返します。
そして、みんなは大喜びしました。
ラチは、らいおんにお礼を言おうとすると、ポケットの中にりんごが入っていました。
なんと、らいおんがいなくても、ラチは強かったのです!
ラチが走ってうちへ帰ると、手紙が置いてありました。
それは、らいおんの手紙でした……。
ラチは、涙します。
らいおんは、ラチを自慢に思っていることでしょう。
それからのラチは、もう何も怖がりませんでした。
この絵本では、ラチという弱虫の男の子が、小さならいおんと出会い、だんだんと強くなっていくストーリーが描かれています。
らいおんと出会ったラチは、らいおんと一緒に行動することで、強くなっていきます。
そして、ついにひとりでも大丈夫なほど、強くなります。
最初は、らいおんと一緒だったから強かったラチも、最後にはひとりでも平気になります。
このように、人はあることがきっかけで、変わることができるのです。
特に、ラチのように若ければ、可能性は無限にあります。
だからこそ、人生は面白いのでしょう。
変わりたい、強くなりたい人におすすめです。
印象的なことば
ぼくは、よわむしじゃないよ
ラチの言葉です。
みんなに弱虫と言われ、ラチは反論します。
そして、見事にのっぽからボールを取り返します。
以前のラチなら、この言葉は言えなかったはずです。
人はこんなにも、変わることができるのです。
感想
弱虫のラチが、らいおんとともに、強くなるお話です。
かわいいイラストに、持ち運びしやすいサイズで、女性にもおすすめです。
強くなりたいという気持ちに、希望の光をくれる絵本となっています。
昔の絵本だとは、言われなければ気づかないくらい、今の時代にもフィットする一冊です。
ラチとらいおんがかわいくて、グッズがあったら欲しくなってしまいました。
変わりたい、強くなりたいと思うあなたに、おすすめの一冊です。
- 作者: マレーク・ベロニカ,とくながやすもと
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1965/07/14
- メディア: 単行本
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