『ふたりはともだち』を読みました。
- 作者: アーノルド・ローベル,三木卓
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1972/11/10
- メディア: ハードカバー
- 購入: 12人 クリック: 196回
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あらすじ
がまくんは、玄関の前に座っています。
そこへ、かえるくんがやってきます。
かえるくんは、がまくんが、どうして悲しそうなのか聞くと……。
かえるくんとがまくんの、心温まるお話です。
見どころ
今回の見どころは、ふたりの友情です。
この絵本には、5つの短いお話が入っています。
その中でも、最後にある「おてがみ」というお話を、紹介したいと思います。
がまくんは、玄関の前に悲しそうに座っています。
かえるくんがやってきて、その理由を聞きます。
すると、がまくんは、お手紙を待っている時間だから、悲しいのだと言います。
かえるくんが、さらに理由を尋ねます。
がまくんは、一度もお手紙をもらったことがないのだと言います。
すると、かえるくんは大急ぎで家へ帰り、がまくんに手紙を書きます。
かえるくんは、書き終えると家から飛び出して、知り合いのかたつむりに、がまくんの郵便受けに入れるように頼みます。
その後、かえるくんは、がまくんの家へ戻ります。
がまくんは、ベッドで寝ています。
かえるくんは、がまくんに、起きてお手紙が来るのを待とうと言います。
がまくんは、ふさぎこんだままです。
かえるくんが、窓の外を見て、かたつむりが来ないか見ています。
がまくんは、かえるくんが何故窓の外をずっと見ているのか聞きます。
そこで、かえるくんは、がまくんに手紙を出したことを打ち明けます。
がまくんが手紙の内容を聞くと、かえるくんは文章を声に出して言います。
すると、がまくんは、とてもいい手紙だと、喜びます。
そして、ふたりとも幸せな気持ちで手紙を待ちます……。
このお話では、ふたりの素敵な友情が描かれています。
どちらかというと、楽観的なかえるくんと、少し悲観的ながまくん。
そんながまくんのために、かえるくんはお手紙を書きます。
内容は、がまくんに手紙が届く前に、かえるくんが伝えてしまうのですが、それを聞いたがまくんは喜びます。
ふたりは、とてもいいコンビで、ふたりの友情に思わず憧れてしまいます。
悲しい気持ちも、ふたりでいれば、幸せな気持ちになる。
まさに、理想的な友情ですね。
ふたりの友情に心温まるお話です。
印象的なことば
しんあいなるがまがえるくん。
ぼくはきみがぼくのしんゆうであることをうれしくおもっています。
きみのしんゆう、かえる
かえるくんの言葉です。
がまがえるくんに、手紙の内容を聞かれたかえるくんが、こう言います。
なんとも素敵な手紙ですね。
こんな手紙をもらえる、がまくんは幸せ者ですね。
感想
かえるくんとがまくんの、日常がユーモラスに描かれた絵本です。
この絵本の中にあるお話は、国語などの教科書でも使われているそうです。
それくらい、有名な絵本です。
楽観的なかえるくんと、ちょっぴり悲観的ながまくんのコンビは最高です。
子どもの頃、読んだことがありますが、大人になって読んでも、魅力は薄れることなく、幸せな気持ちになります。
英語版で読んだら、子どもの英語の勉強にもなりそうですね。
ふたりの素敵な友情に、心癒される一冊です。
- 作者: アーノルド・ローベル,三木卓
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1972/11/10
- メディア: ハードカバー
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