あさになったのでまどをあけますよ
『あさになったのでまどをあけますよ』を読みました。
あらすじ
朝になったので、窓を開けます。
山や木は、いつも通りそこにいます。
だから、僕はここが好きなのです。
日常の美しさが描かれた一冊です。
見どころ
今回の見どころは、日常の尊さです。
この絵本では、各地で暮らす人々が、朝になって窓を開けて、そこにある風景を眺める様子が描かれています。
そこには、綺麗な自然、或いはにぎやかな都会の風景が広がっています。
朝起きて、何気なく窓を開けるという行為も、自分自身が健康で、まわりも安全だからできる行為です。
当たり前のようにしていることも、実は価値があって、そこから見える日常の風景はとても美しくて、尊いのです。
この絵本を読んでいると、そんな日常の美しさや尊さを改めて感じます。
印象的なことば
きみのまちははれてるかな?
この言葉は、この絵本で2回登場します。
どちらも、そのページには大きな山がある自然が描かれています。
友達や大切な人を想像した、言葉でしょう。
言葉に、想像力や思いやりが込められているようです。
感想
日常の尊さが表現された絵本です。
この絵本は、3.11の震災が起こった年に出版されています。
直接的には震災のことは描かれていませんが、この日常の尊さが描かれた絵本が、人々の希望の光になっているはずです。
絵がきれいで、見ていて心がじんわりと温かくなってきます。
表紙の花の絵も、気持ちが明るくなります。
プレゼントとして贈るのもいいと思います。