死ぬまでに読みたい絵本

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いのちのまつり

『いのちのまつり』を読みました。

 

いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

 

 

あらすじ

 

コウちゃんは、島に遊びにきました。

 

島では、人々が石のお家の前で、お喋りをしながらお弁当を食べ、陽気に踊っています。

 

コウちゃんは、そんな様子をまん丸な目で見ています。

 

その時、コウちゃんのもとに、島のオバアがやってきて……。

 

島で出会ったオバアとともに、コウちゃんがご先祖さまやいのちについて考える物語です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、たくさんのご先祖さまです。

 

ある日、コウちゃんは島にやってきます。

 

島では、石のお家の前で、人々が陽気に踊りだします。

 

コウちゃんがその様子にびっくりしていると、島のオバアがやってきて、ご先祖さまのお墓参りをしているのだと教えてくれます。

 

島では、春になると親戚が集まって、ご先祖さまに「ありがとう」を伝えるのです。

 

今度は、オバアがコウちゃんに、「ぼうやにいのちをくれた人は誰ね〜?」と尋ねます。

 

コウちゃんは、お父さんとお母さんと答えます。

 

そして、オバアは、いのちをくれた人をご先祖さまと言うのだと教えてくれます。

 

コウちゃんは、びっくりします。

 

さらに、オバアとコウちゃんは、ご先祖さまを辿っていきます。

 

コウちゃんは、オバアに自分のご先祖さまは何人いるか聞きます。

 

コウちゃんは、指をおって数えてみることにします。

 

すると、どんどんご先祖さまが出てきて、数えきれなくなります。

 

オバアは、ぼうやのいのちはご先祖さまのいのちでもあるのだと教えてくれます。

 

コウちゃんは、いのちの凄さを感じます。

 

そこに、コウちゃんのお父さんとお母さんが、コウちゃんを探してやってきます。

 

コウちゃんは、たくさんのご先祖さまに届くような大きな声で、「いのちをありがとう」と言います。

 

この絵本では、たくさんのご先祖さまが出てきます。

 

島のオバアとコウちゃんの対話を通じて、たくさんのご先祖さまの存在が明らかになります。

 

数えきれないご先祖さまが誰一人欠けても、コウちゃんのいのちは成り立たないことがわかります。

 

ご先祖さまという存在の大きさやいのちの尊さが伝わってくる絵本です。

 

印象的なことば

 

いのちをありがとう〜!

 

コウちゃんの言葉です。

 

コウちゃんは、たくさんのご先祖さまにこう言います。

 

シンプルな言葉の中に、ご先祖さまに対する感謝の気持ちがあります。

 

感想

 

島に遊びにきたコウちゃんが、島のオバアとの会話を通じて、ご先祖さまの存在を知る物語です。

 

絵本の最後の方に仕掛けがあり、ページを大きく広げると、たくさんのご先祖さまが現れるようになっています。

 

文章だけでなく、イラストでもたくさんのご先祖さまの存在を知ることができるようになっています。

 

ちなみに、タイトルにある「ヌチヌグスージ」とは、沖縄の方言で、いのちのお祝い、いのちのお祭りという意味があります。

 

素敵な言葉ですね。

 

絵本から、沖縄のあたたかい雰囲気が伝わってきます。

 

自分のご先祖さまに思いを馳せながら、この絵本を読むのもいいと思います。

 

ご先祖さまや自分のいのちを大切にしたくなる絵本です。

 

いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

 

 

 

 

 

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