死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

フリックス

『フリックス』を読みました。

 

フリックス

フリックス

 

 

あらすじ

 

ねこの夫婦の間に、パグの赤ちゃんが生まれます。

 

ねこの夫婦はショックを受け、そのニュースはセンセーションを巻き起こします。

 

そんな中、パグの赤ちゃんはフリックスと名付けられ、すくすくと成長します。

 

大きくなるにつれ、フリックスは様々な才能を発揮しますが……。

 

運命を乗り越え、活躍するフリックスの姿が描かれた絵本です。

 

見どころ

 

この絵本の見どころは、フリックスの不利な境遇を乗り越える力です。

 

上品な猫の夫婦のもとに、パグのフリックスは生まれます。

 

猫の夫婦は、パグが生まれたことにショックを受けます。

 

この出だしを読んだだけで、フリックスが苦労の多い人生を送ることを読者は想像するでしょう。

 

しかし、フリックスは幼い頃こそひとりぼっちで寂しい思いをしたものの、その後成長するにつれ、順風満帆な人生を歩みます。

 

このことから、人生は自分の生き方次第で変えられるということがわかります。

 

フリックスが人生を変えられたのは、その持ち前の気前の良さと気立ての良さのおかげです。

 

さらには、フリックスは自分の安全を投げ打ってまで、人助けをします。

 

この他者への思いやりや正義感が、フリックスの人生を変えたのです。

 

また、フリックスは犬も猫も両方と仲良く、信頼関係を築こうとします。

 

両親が猫だからということもありますが、フリックスには他者を尊重し、受け入れる広い心があるため、犬だけでなく猫とも上手くやってきていると言えることが出来ます。

 

このようにフリックスは、不利な境遇にも負けず、自らの人生を切り拓きます。

 

「自分の人生は自分で切り拓こう」と思える絵本です。

 

印象的なことば

 

……おニャンコの!

 

お医者さんの言葉です。

 

フリックスは、猫の夫婦のもとに生まれた犬です。

 

その後、フリックスは犬の女性と結婚します。

 

犬と犬のもとに生まれた子どもが、猫だった……。

 

納得の終わり方です。

 

感想

 

自ら人生を切り拓くフリックスが大活躍する絵本です。

 

上品な猫の夫婦に生まれたのが、パグの赤ちゃんだったという衝撃的な始まり方だったので、最初は「どうなるんだろう?」と思ったのですが、最後は納得の終わり方でした。

 

フリックスは、前途多難な人生だったにもかかわらず、大きくなるにつれその才能を発揮し、大活躍します。

 

生まれ持ったハンデをものともせず、自分の個性を最大限に活かした生き方をしているフリックスには、学ぶべきことがたくさんあります。

 

きっと、フリックスの娘も、大活躍すること間違いなしですね。

 

個性を活かした生き方が学べる1冊です。

 

 

フリックス

フリックス

 

 

 

 

 

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