私、ジョージア
『私、ジョージア』を読みました。
あらすじ
ジョージア・オキーフは、1887年にウィスコンシン州の農場に生まれます。
ジョージアは、12歳のときにはすでに芸術家になるのだと心に決めます。
その後、ジョージアは美術学校に入り、絵を描き続けます。
そして、美術学校を出たジョージアは、自分の描きたい絵を描くために、広い世界へ踏み出します……。
画家のジョージア・オキーフの生涯が描かれた絵本です。
見どころ
今回の見どころは、ジョージア・オキーフのやりたいことをやり抜く芯の強さです。
ジョージアは、12歳の頃には自分は芸術家になるのだと心に決めます。
彼女は、自分が何をしたいのか知っているので、ひとりぼっちで遊ぶことも平気です。
そんな彼女は、毎週土曜日に絵の先生に模写を教わり、家では窓の外の風景を絵に描きます。
その後、彼女は美術学校に入り、絵を描き続けます。
そして、美術学校を出た彼女は、自分の描きたい絵を描くために、テキサスの大平原へ向かいます。
そこで見た風景を、彼女は毎日描き続けます。
そうして描いた絵を携え、彼女はニューヨークへ向かいます。
そして、彼女は都会にある庭を題材にして、花を描きます。
その後、彼女は空に導かれ、ニューメキシコの砂漠へ向かいます。
そこで、彼女は自然を描き続け、生涯をずっと砂漠で過ごします。
ジョージアは、98歳まで生きました。
その間、彼女はずっと絵を描き続けました。
12歳のときに芸術家になると決めてから、彼女はずっと描き続けたのです。
これは、他の人ではなかなか続けられることではありません。
ジョージアだからこそ、成し遂げられた偉業です。
誰もが自分のやりたいことを仕事にして、それをずっと続けたいと願います。
しかし、それを実現するのは簡単なことではありません。
夢を実現するためには、「自分のやりたいことをやり遂げるんだ」という強い意志と行動力が必要です。
ジョージアは、孤独に耐え、自分の好きなことを継続してきたからこそ、強い意志と行動力も兼ね揃えるようになったのだと思います。
彼女の芯の強さに、心が揺さぶられる1冊となっています。
印象的なことば
わたしがしたことは、人のしないことだった
ジョージア・オキーフの言葉です。
みんながやっていることをしても、それは真似にすぎません。
人がしないことをしたからこそ、彼女は独自の絵画を描くことができたのでしょう。
感想
ジョージア・オキーフの人生が描かれた絵本です。
幼少期から生涯を閉じるまでの彼女の全てを知ることができる、とても興味深い1冊です。
彼女の絵画を見たことがない人でも、彼女がどういった絵を描いてきたのかがよくわかります。
彼女の生涯を通じて徹底した、やりたいことをやり抜く芯の強さに感動します。
一体これほどの意志の強さは、どこからくるのでしょうか。
それほどまでに、彼女の意志の強さや夢を実現する力は、素晴らしいものです。
彼女の絵だけでなく、人間性に触れることができる、貴重な絵本です。