死ぬまでに読みたい絵本

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たいせつなこと

『たいせつなこと』を読みました。

 

たいせつなこと (ほんやく絵本)

たいせつなこと (ほんやく絵本)

 

 

あらすじ

 

スプーンは、食べるときに使うもの。

 

でも、スプーンにとって大切なのは、それを使うと上手に食べられるということ。

 

ひなぎくは、白い。

 

でも、ひなぎくにとって大切なのは、白くあること。

 

そして、あなたにとって大切なのは……。

 

本当に大切なことは何かを教えてくれる絵本です。

 

 

見どころ

 

今回の見どころは、自分が自分らしくあることの大切さです。

 

この絵本では、様々なものが登場し、それぞれのものに大切なことが書かれています。

 

登場するのは、日用品や自然、食べものなどです。

 

普段はあまり意識しないようなことが書かれていて、読んでいるとハッとさせられるような新たな発見があります。

 

ものには、それぞれ目的や役割があります。

 

例えば、雨にとって大切なのは、みずみずしく潤すということです。

 

では、あなたにとって大切なのは、なんでしょう。

 

答えは、「あなたがあなたであること」です。

 

あなたはあなたであること、つまり自分らしくいることが大切なのです。

 

あなたは自分らしくいるだけで、十分に存在価値があるのです。

 

無理に、何者かになる必要はないのです。

 

このことに気付いている人は、実は多くはないのではないでしょうか。

 

この一節を読むだけで、今までとは世界が変わって見えてくる人もいるでしょう。

 

また、改めて「自分は自分でいいんだ」と確信する人もいるでしょう。

 

どんな人にでも、自分が自分らしくあることの大切さがわかる、素晴らしい絵本です。

 

印象的なことば

 

あなたがあなたであること

 

シンプルながらも、胸を打つ言葉です。

 

自分らしくいることの大切さが伝わる、まさに名言ですね。

 

感想

 

タイトルの通り、大切なことが描かれた絵本です。

 

本書は、1949年に最初に出版されて以来、多くの人に読み継がれてきました。

 

そして、半世紀以上ものときを経て、日本では2001年に初めて出版されました。

 

それまで出版されなかったのが不思議なくらいの名作です。

 

レナード・ワイスガードの絵と、マーガレット・ワイズ・ブラウンの詩的な文章が重なり合って、読者に優しく語りかけるような1冊になっています。

 

普段は何も考えずに使っているものや見つめている自然にも、実はそのものにしか果たせない、大切な役割があるのです。

 

この絵本を読んだ後に、改めて日常の風景を見渡してみると、普段何気なく見ていたものが、それぞれ大切な役割を持っていることに気が付きます。

 

きっとこの絵本を読んだら、今までよりも自然や日用品を大事にしたくなると思います。

 

そして、それと同じように、自分を大切にしたくなるはずです。

 

そんな風に、ものや人に接する人が増えたらいいなと感じます。

 

日常の風景が今までとは少し違って見える、そんな絵本です。

 

 

たいせつなこと (ほんやく絵本)

たいせつなこと (ほんやく絵本)