死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

わたしとあそんで

『わたしとあそんで』を読みました。

 

 

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

あらすじ

朝日が昇り、わたしは原っぱへ遊びに行きます。
バッタが、草の葉で朝ごはんを食べています。
「ばったさん、あそびましょ」と、わたしが捕まえようとすると……。
 

見どころ

今回の見どころは、心を開いて待つことです。
わたしは原っぱへ遊びに行き、そこでたくさんの動物に出会います。
しかし、わたしがいざ動物に近づいて、遊ぼうと誘うと、動物たちは逃げてしまいます。
動物たちに逃げられてしまい、誰も遊んでくれないので、ぶらぶらとひとり気ままに過ごすわたし。
そして、音を立てずに、腰掛けます。
すると、動物たちが次々に、わたしのそばに戻ってきます。
そのままじっとしていると、誰も怖がって逃げたりしません。
さらに、鹿の赤ちゃんが、しげみの中から顔を出して、わたしを見つめます。
息を止めてじっとしていると、鹿の赤ちゃんは近寄ってきて、わたしのほっぺを舐めます。
動物たちと戯れるわたしは、とっても幸せです。
この絵本では、一緒に遊ぶことの幸せが描かれています。
最初は、動物たちにぐいぐいと近づいて、怖がらせてしまったわたし。
しかし、心を開いてじっと待つことで、動物たちは警戒心が薄れて、わたしに近寄ってきます。
これは、人間関係にも言えることだと思います。
一般的には、積極的に行くことは、良しとされています。
しかし、時と場合によっては、ぐいぐいと行くことで逆効果になることもあります。
時には、じっと待つことも必要なのです。
その際に、心は開いておくことが重要です。
行動には移さないけど、心はオープンでいる。
そんな姿勢が、人を惹きつけ、安心して向こうから近寄ってきてくれるのです。
心を開いて待つことで、扉が開けることもあるのです。
そんなことを、教えてくれる素敵な一冊です。
 

印象的なことば

ああ わたしは いま、とっても うれしいの。
とびきり うれしいの。
なぜって、みんなが みんなが わたしと あそんでくれるんですもの。
 

 

わたしの言葉です。
動物たちに囲まれて、幸せなわたしの気持ちが伝わってきます。
イラストのわたしも、にっこり笑顔です。
 

感想

みんなで遊ぶことの楽しさや自然の美しさが描かれた絵本です。
イラストもナチュラルで、素敵です。
シンプルなストーリーながらも、教わることが多い一冊です。
私自身も、この絵本を読んで、改めて心を開いて待つことの大切さを学びました。
やはり、動くことばかりが正解ではないのですね。
じっと待つことも必要だと感じました。
そうすれば、おのずと幸せが訪れるのかもしれません。
子どもだけでなく、大人にもおすすめの絵本です。
 

 

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

 

 

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