死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

くまのトーマスはおんなのこ

『くまのトーマスはおんなのこ』を読みました。

 

 

くまのトーマスはおんなのこ ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし

くまのトーマスはおんなのこ ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし

 

 

あらすじ

 

エロールとくまのトーマスは、友達です。

 

ふたりは、毎日一緒に遊ぶ友達です。

 

ある日、エロールが目を覚ますと、お日さまの光が差し込んでいます。

 

エロールは、トーマスを公園に誘います。

 

しかし、トーマスは出かける気になれず……。

 

見どころ

 

今回の見どころは、多様性を認めることです。

 

公園に行く車中、エロールはトーマスを励ましますが、トーマスの気分は晴れません。

 

公園に着いても、楽しそうではないトーマス。

 

エロールは、トーマスに「話してごらん」と言います。

 

トーマスは、ためらいます。

 

しかし、エロールは「いつだってきみの友達」だと励まします。

 

そして、トーマスはエロールに話し始めます。

 

それは、トーマスが心は男の子じゃなくて、女の子だということでした。

 

エロールはトーマスを抱きしめ、エロール自身は気にしないこと、大事なのはトーマスが自分の友達だ、ということを言います。

 

トーマスの呼び名は、ティリーに変わり、エロールは2人の友達を呼びます。

 

その友達は、エイバという女の子です。

 

エロールは、ティリーのことを改めてエイバに紹介し、エイバも理解し、一緒に遊びます。

 

この絵本では、多様性を認める大切さが描かれています。

 

主人公のくまさんのティリーは、見た目は男の子でしたが、心は女の子なのです。

 

しかし、そのことをエロールに話したら、もう友達じゃなくなってしまうかもしれないと、真実を話せないでいました。

 

しかし、エロールの友情によって、ティリーは心を開き、真実を打ち明けます。

 

エロールはティリーのことを理解し、受け入れます。

 

本書は、トランスジェンダーを主題にした絵本です。

 

この絵本を、多くの方に読んでもらって、多様性を認め、理解する世の中になってほしいなと心から思います。

 

子どもはもちろんのこと、大人にも是非読んでほしい一冊です。

 

印象的なことば

 

ぼくはきにしないよ。

きみがおんなのこでもおとこのこでも。

だいじなのはきみがぼくのともだちってことさ

 

 

エロールの言葉です。

 

ティリーの言葉を受けて、エロールはこう言います。

 

多様性を理解している、素晴らしい言葉だと思います。

 

皆んなが、こんな言葉が言える、素敵な社会だったら、どれだけ素晴らしいだろうと思います。

 

エロールのような人が増えることを願います。

 

感想

 

トランスジェンダーがテーマの絵本です。

 

サブタイトルが、「ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし」となっています。

 

まさにその通りで、ジェンダーと友情を題材に、やさしい物語になっています。

 

読み終えて、新しいタイプの絵本だと思いました。

 

こういった絵本が増えることで、多様性を理解する方が増えて、より良い社会になればいいなと願います。

 

最後のページには、中田せらさんの文章があります。

 

こちらも、是非読んでいただきたいです。

 

子どもから大人まで、幅広くお勧めしたい一冊です。

 

 

くまのトーマスはおんなのこ ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし

くまのトーマスはおんなのこ ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし

 

 

 

 

 

 

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