死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

ないしょのおともだち

『ないしょのおともだち』を読みました。

 

ないしょのおともだち

ないしょのおともだち

 

 

あらすじ

 

むかし、とても大きな家に、マリーという女の子が住んでいました。

 

その家の隅の小さな家には、ネズミの女の子が住んでいました。

 

ある晩、マリーが夕飯の片付けをしていて、フォークを落として……。

 

マリーとネズミの交流、さらにはその子供たちの交流が描かれた絵本です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、親子二代にわたる友情です。

 

マリーは、ある日夕飯の片付けをしているときに、フォークを落とします。

 

ちょうどそのとき、ネズミも夕飯の片付けをしていて、スプーンを落とします。

 

そこで、ふたりはお互いの存在に気が付きます。

 

しかし、ふたりとも、家族に言われたことを思い出し、お互いに内緒にしておきます。

 

次の日、夕飯の後に、マリーはわざとフォークを落とし、ネズミに手を振ります。

 

そのとき、ネズミもマリーに手を振ります。

 

その日から、ふたりは毎晩フォークを落として、手を振ります。

 

やがて、マリーは大きくなり、家を出て行きます。

 

ネズミもまた、家から出て行きます。

 

マリーもネズミも、もう会えなくなりました。

 

その後、マリーはお母さんになり、家族とともに大きな家に住みます。

 

ネズミもお母さんになり、大きな家の隅の小さな家に住みます……。

 

なんと、ネズミが住んだ家は、マリーの家だったのです。

 

そして、マリーの娘のマリアとネズミの娘のネズネズは、お互いの存在に気が付き、手を振るようになります。

 

そして、ある晩にマリアが思い切ってネズネズの家を覗き込み、ネズネズも家の外を覗き、ふたりは面と向かって挨拶をします。

 

この絵本では、ないしょのおともだちとして、人間の女の子とネズミの女の子が、親子二代にわたって交流する姿が描かれています。

 

人間の女の子とネズミの女の子は、ふたりともお互いの存在を知っていて、挨拶を毎晩します。

 

お互いの領域には踏み込みませんが、ふたりともお互いを友達だと認識していきます。

 

その後、ふたりとも家庭を持つようになります。

 

そして、なんとふたりの娘たちが、今度は友達になります。

 

絵本ならではの不思議な友情が、なんとも微笑ましい一冊です。

 

印象的なことば

 

おやすみなさい!

 

最後のページにある言葉です。

 

マリアとネズネズが、最初にかわした言葉でもあります。

 

感想

 

人間とネズミの内緒の友達が描かれた絵本です。

 

イラストがとても可愛くて、手に取るだけでワクワクする絵本です。

 

こんなに可愛いネズミの友達がいたら、楽しいですね。

 

ネズミの小さな家がとても可愛くて、思わず見入ってしまいます。

 

何度でも読み返したいです。

 

大人が子どもに読んであげたい一冊です。

 

 

ないしょのおともだち

ないしょのおともだち

 

 

 

 

 

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