死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

カクレンボ・ジャクソン

『カクレンボ・ジャクソン』を読みました。

 

カクレンボ・ジャクソン

カクレンボ・ジャクソン

 

 

あらすじ

 

カクレンボ・ジャクソンは、恥ずかしがり屋で、ひっそりと隠れるように暮らしています。

 

ある日、カクレンボ・ジャクソンのもとに、パーティへの招待状が届きます。

 

彼は、素敵なお城を想像しますが、人前に出るのが嫌いなのでパーティに出られません。

 

そして、お城の夢を見たカクレンボ・ジャクソンは、いいことを思いつき……。

 

恥ずかしがり屋のカクレンボ・ジャクソンが才能を発揮する物語です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、自分らしくいることです。

 

カクレンボ・ジャクソンは、恥ずかしがり屋で、目立つのが嫌いなので、ひっそりと隠れるように暮らしています。

 

彼は、公園や買い物に行くために、自分でその場の背景に合った服を作り、背景にひっそりと隠れます。

 

彼は、家の中が一番好きで、ひとり静かに暮らしています。

 

ある日、カクレンボ・ジャクソンの家に、パーティへの招待状が届きます。

 

それは、女王様の誕生日パーティの招待状です。

 

カクレンボ・ジャクソンは、素敵なお城を想像しますが、人前に出るのが嫌いなので、パーティに出られません。

 

その夜、カクレンボ・ジャクソンは、お城の夢を見ます。

 

夢から覚めた彼は、いいことを思いつきます。

 

それは、目立たないように、お城にそっくりな服を作って、パーティに行くことです。

 

しかし、いざパーティへ行くと……。

 

パーティが開かれているのは、お城の庭です。

 

カクレンボ・ジャクソンは、とても目立ってしまいます。

 

しかし、みんなは彼を見て、素敵な服に思わずため息をつきます。

 

そして、なんと女王様と王様が、服を作って欲しいと、カクレンボ・ジャクソンに頼みます。

 

そして、カクレンボ・ジャクソンは、女王様と王様のために、服を作ります。

 

すると、色々な人から服を作って欲しいとの依頼が届きます。

 

そうして、カクレンボ・ジャクソンは、洋服屋になります。

 

彼は、友達がたくさんでき、毎日楽しく働いています。

 

今でも少し恥ずかしがり屋なのですが、そこもまた彼のいいところなのです。

 

この絵本では、カクレンボ・ジャクソンは、自分らしくいることを貫いています。

 

彼は、恥ずかしがり屋ですが、自分の美意識や価値観をちゃんと持っていて、それに従って暮らしています。

 

そんな彼は、招待されたパーティでも、自分らしい服を着て出席します。

 

それは、目立たないために作った服でしたが、ひょんなことから彼の個性にスポットライトが当たります。

 

そして、女王様と王様が彼の才能を見出し、服を作って欲しいと彼に依頼します。

 

彼は、この時しっかりとチャンスを自分のものにします。

 

恥ずかしがり屋のカクレンボ・ジャクソンですが、いざという時はチャンスを掴む勇気も持ち合わせていたのです。

 

彼は、やがて洋服屋になります。

 

今では、たくさんの友人に囲まれて、楽しく働いています。

 

これも、自分らしく生きてきたからこその結果です。

 

自分らしくいることの素晴らしさがわかる一冊です。

 

印象的なことば

 

いまでも ちょっぴり はずかしがりやですが、それも また カクレンボ・ジャクソンの いいところです。

 

洋服屋になり、成功を収めたカクレンボ・ジャクソンですが、彼の内面はいい意味で変わりません。

 

成功しても、有頂天にならずに、自分らしくいること。

 

彼のいいところですね。

 

感想

 

恥ずかしがり屋のカクレンボ・ジャクソンが、洋服屋になるまでの物語です。

 

恥ずかしがり屋のカクレンボ・ジャクソンは、日本人が共感しやすいキャラクターだと思います。

 

彼のように恥ずかしがり屋でも、個性と勇気があれば、成功できるのだと学べます。

 

イラストもカラフルで楽しく、見ていて飽きません。

 

この絵本では、通常の絵本のように、主人公が真ん中に描かれていません。

 

そのため、カクレンボ・ジャクソンをみんなの中から探すのも楽しみのひとつです。

 

若い読者に特におすすめしたい一冊です。

 

カクレンボ・ジャクソン

カクレンボ・ジャクソン

 

 

 

 

 

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