死ぬまでに読みたい絵本

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いたずらかいじゅうのたんじょうび

『いたずらかいじゅうのたんじょうび』を読みました。

 

 

いたずらかいじゅうのたんじょうび

いたずらかいじゅうのたんじょうび

 

 

あらすじ

 

今日は、いたずらかいじゅうビリーの誕生日です。

 

ビリーは、みんなから素敵なプレゼントをたくさんもらいます。

 

しかし、ビリーはプレゼントを独り占めしたいがために、ひとりぼっちになってしまいます……。

 

子どもならではの心理が巧みに表現された、ユーモラスな絵本です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、友達がいることの素晴らしさです。

 

ビリーは、もらったプレゼントを独り占めしたいため、友達に「一緒に遊んでいい?」と聞かれても、断ってしまいます。

 

みんなで一緒に楽しそうに遊ぶ友達を尻目に、ビリーはひとりぼっちで遊びます。

 

ビリーの表情は、なんだか寂しそうです。

 

その後、ビリーはお姉さんのヘイゼルから、新しいゲームをもらいます。

 

しかし、このゲームは、ひとりでは遊べません。

 

ビリーがヘイゼルに一緒に遊ぶか聞くと、ヘイゼルは断り、友達のところへ行ってしまいます。

 

ビリーは、ひとりぼっちになってしまいました。

 

ビリーの目には、涙が浮かんでいます。

 

その時、ビリーのもとに友達がやってきて、「そのゲーム、みんなでしようか?」と友達がビリーに聞きます。

 

ビリーは「うん、しよう」と答えます。

 

そして、ビリーと友達はみんなで一緒に遊びます。

 

そして、最後はビリーが友達にケーキをわけてあげるところで絵本が終わります。

 

ビリーはプレゼントを独り占めしたいがために、ひとりぼっちになってしまいます。

 

元はと言えば、ビリーが友達からの誘いを断ったのがきっかけで、ひとりぼっちになってしまったため、ビリーに非があります。

 

しかし、ひとりぼっちで寂しそうなビリーを見た友達は、ビリーに「一緒に遊ぼう」と声をかけます。

 

この友達の言葉によって、ビリーは友達の輪に溶け込むことができます。

 

やはり、持つべきものは友達ですね。

 

ひとりで遊ぶよりも、友達と一緒に遊んだ方が楽しいですよね。

 

このことから、友達がいることの素晴らしさを感じることができます。

 

ビリーも、ものより友達の方が大事だということがわかったことでしょう。

 

印象的な言葉

 

だって、きょうは きみのたんじょうびだもん!

 

ビリーに対する友達の言葉です。

 

ビリーが誘いを断ったにもかかわらず、最後はビリーに歩み寄り、ビリーの誕生日を祝ってやる友達の懐の深さに感動します。

 

友達の優しさが伝わってくる言葉ですね。

 

感想

 

ビビッドでユーモラスなかいじゅうたちのイラストが印象的な絵本です。

 

この絵本から、プレゼントよりも大事なものがあるということがわかります。

 

それは、皆さんもご存知の通り「友達」ですね。

 

どんなにお金があっても、友達は買うことができません。

 

友達は、お金には変えることのできない貴重な財産です。

 

友達と一緒に遊んだ記憶は、生涯の思い出になります。

 

そんな思い出があるからこそ、人は辛いことがあっても、生きていけるのかもしれません。

 

友達と一緒に思い出をつくることは、一生の宝物になります。

 

この絵本で、若い読者に友達がいることの素晴らしさを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

 

 

いたずらかいじゅうのたんじょうび

いたずらかいじゅうのたんじょうび