死ぬまでに読みたい絵本

「日常に絵本を」をテーマに、大人も楽しめる絵本をご紹介するブログです。

夏に読みたい!花火の絵本

夏の風物詩といえば、花火です。

 

日本では、各地で花火大会が開催されています。

 

毎年たくさんの人が、花火大会を見に行きます。

 

今回は、そんな花火にまつわる絵本をご紹介します。

 

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花火の絵本4冊

 

はなび

 

 

はなび

はなび

 

 

まちの花火大会が描かれた一冊です。

 

花火をつくる仕事をしているあやこさんを中心に、物語は進みます。

 

あやこさんは、孫たちのために花火をあげることにします。

 

さて、どんな花火が上がるのでしょうか……。

 

花火をつくる過程がわかる絵本です。

 

最後の大きな打ち上げ花火は必見です。

 

ねこのはなびや

 

ねこのはなびや (えほんあらかると)
 

 

 

ねこのはなびやたちが、花火で競い合う物語です。

 

カラフルな色づかいで、見ていて飽きません。

 

ねこたちも可愛くて、猫好きにはたまりません。

 

もちろん、猫好きでなくても楽しめます。

 

さあ、最後に勝つのはどの組みでしょうか?

 

たくさんのカラフルな花火が見どころの一冊です。

 

ねこざかなのはなび

 

ねこざかなのはなび

ねこざかなのはなび

 

 

 

こちらもねこが登場する、花火の絵本です。

 

このねこは、ただのねこではなく、ねこと魚が合体した、ねこざかなというユニークなキャラクターです。

 

最初はそのユニークさに驚きますが、段々慣れると、可愛く見えてきます。

 

この絵本では、ねこざかながさえじまの花火大会を見に行きます。

 

途中、サメたちに食べられそうになりながらも、ねこざかなは花火大会を満喫します。

 

絵本には、楽しい仕掛けもあり、子どもから大人まで楽しめる一冊です。

 

リビアバンドをくむ

 

 

オリビア バンドをくむ

オリビア バンドをくむ

 

 

リビアのシリーズの絵本です。

 

今回、オリビアは花火のために、バンドをくむことにします。

 

しかも、ひとりでです!

 

リビアは、家中からバンドに使うものを集めます。

 

そして、ひとりでバンドを結成します。

 

リビアからは、すごい音がします。

 

絵を見ていると、その音が今にも聞こえそうです。

 

花火の時間が近付き、オリビアはバンドをやめて、家族と一緒に出かけます。

 

リビアの一家が、ピクニックしながら、花火を見る様子は素敵です。

 

花火の場面が印象的な一冊です。

 

 

以上が、花火の絵本4冊です。

 

気になった絵本があったら、ぜひ読んでみてください。

 

花火の絵本を読んで、夏を楽しく過ごしましょう!

 

 

 

 

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林明子原画展に行ってきました!

現在、松屋銀座で開催されている「絵本のひきだし林明子原画展」へ行ってきました。

 

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林明子さんは好きな絵本作家さんだったので、これは絶対行きたいと思い、行ってきました。

 

会場には、林明子さんの絵本作品の原画がたくさん展示されていました。

 

このブログで紹介した絵本の原画もあり、感動しました。

 

展示されていた林明子さんの絵本

 

きょうはなんの日

 

ehon0016.hatenablog.com

 

 

とんとこり

 

ehon0016.hatenablog.com

 

 

こんとあき

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

はじめてのおつかい

 

 

ehon0016.hatenablog.com

 

 

これらの作品以外にも、たくさんの絵本の原画が展示されていました!

 

優しいイラストに、心が癒されました。

 

ショップもあって、念願の「こんとあき」のこんもゲットしました!

 

かわいくて、癒されます。

 

会場内も、優しい雰囲気に包まれていました。

 

絵が持つパワーを感じました。

 

松屋銀座の同じ階で、羽海野チカさんの展覧会もやっていたので、こちらも観てきました。

 

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小学生の頃に「ハチクロ」と出会ってから、今でも大好きな漫画のひとつなので、今回原画をたくさん見ることができて、幸せでした。

 

3月のライオン」の原画もたくさんあり、こちらはまだしっかり読んでいなかったので、今度最初から読んでみようと思いました。

 

また、関連グッズなどもたくさん展示されていて、楽しい展覧会でした!

 

 夏の思い出に、絵本や漫画の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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こんとあき

『こんとあき』を読みました。

 

 

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

 

 

あらすじ

  

きつねのぬいぐるみのこんは、赤ちゃんを待っていました。

 

こんは、おばあちゃんに赤ちゃんのおもりを頼まれて、さきゅうまちからやってきました。

 

こんは、座っていることに飽きて、居眠りを始めて……。

 

見どころ

 

今回の見どころは、こんとあきの冒険です。

 

こんは、おばあちゃんに赤ちゃんのおもりを頼まれて、さきゅうまちからやってきます。

 

あきは、こんと遊び、大きくなっていきます。

 

そして、こんは次第に古くなっていきます。

 

とうとうある日、こんの腕がほころびてしまいます。

 

こんは、さきゅうまちへ帰り、おばあちゃんに直してもらってくると言い、でかけようとします。

 

そこに、あきもついて行こうとして、旅行の支度をします。

 

こんとあきは、駅にやってきて、さきゅうまちへ向かいます……。

 

さきゅうまちへ向かう途中にも、様々なできごとが起こります。

 

なんとかおばあちゃんのもとへ着いたふたりは、おばあちゃんに温かく迎えられます。

 

この絵本では、こんとあきの冒険が描かれています。

 

こんとあきは、様々なできごとを乗り切り、おばあちゃんのもとへたどり着きます。

 

小さなふたりですが、色々なことを乗り切る、強さや勇気も持ち合わせています。

 

何より、ふたりの絆は強くて、相性抜群です。

 

ふたりのコンビが可愛すぎて、絵本を眺めていると、ニコニコしてしまいます。

 

かわいいふたりの、楽しい冒険が描かれた一冊です。

 

印象的なことば

 

すなのなかより、ずぅーっといい

 

こんの言葉です。

 

こんがはじめてのお風呂に入り、おばあちゃんがこんに今の気分を聞くと、こう答えます。

 

お風呂は誰にとっても、気持ちのいいものですね。

 

感想

 

こんとあきのコンビが、最高にかわいい一冊です。

 

こんみたいなぬいぐるみがほしいなと、心から思います。

 

林明子さんの絵が好きなので、このふたりのコンビはたまらないものがあります。

 

おばあちゃんも優しくて、愛情に溢れていて、本当に理想のおばあちゃんといった感じです。

 

こんとあきが、お互いに守り合っていて、その姿が健気でかわいいです。

 

心温まる絵本です。

 

 

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

 

 

 

 

 

 

 

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とんことり

『とんことり』を読みました。

 

 

とん ことり (こどものとも傑作集)

とん ことり (こどものとも傑作集)

 

 

あらすじ

 

かなえは、山の見えるまちに引っ越してきました。

 

お父さんとお母さんは、さっそく荷物の整理を始めます。

 

かなえも手伝いますが、そのうち疲れて座っていると、玄関の方から小さな音が聞こえて……。

 

かなえが、新しい土地で、新しい友達を作るまでの物語です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、新しい友達です。

 

かなえは、新しいまちに引っ越してきます。

 

家族で家の荷物を整理していると、玄関の方で小さな音がします。

 

かなえが玄関に行くと、郵便受けの下にすみれの花束が落ちています。

 

玄関のドアを開けると、知らない人が歩いているだけです。

 

そして、次の日もあの小さな音が聞こえます。

 

かなえが見てみると、郵便受けにタンポポが入っていますが、外は知らない人が歩いているだけです。

 

その次の日、手紙が届きますが、差出人はわかりません。

 

かなえは、あの小さな音のことばかり、考えています。

 

そんなとき、またあの小さな音が聞こえ、かなえは急いで玄関のドアを開けます。

 

すると、知らない女の子が、門から出て行こうとするのが見えます。

 

かなえは、女の子を呼び止めます。

 

あのプレゼントは、女の子からでした。

 

女の子は、かなえに「遊びに行こう」と言います。

 

かなえは、うなずいて、にこっと笑います。

 

この絵本では、かなえが新しい友達を作るまでが描かれています。

 

新しい土地に引っ越してくるとき、普通まだ友達がいません。

 

段々と土地に慣れて、友達もできてくるものです。

 

慣れない土地で、ワクワクもあるかもしれませんが、不安も多いでしょう。

 

そんなときに、初めて話しかけてくれた友達は、特別な存在です。

 

かなえにとって、女の子からのプレゼントは、かなり嬉しかったことでしょう。

 

友達のおかげで、かなえの新たな土地での生活は、楽しみなものになります。

 

最後の方のページには、かなえと友達が楽しそうに遊んでいる姿があります。

 

タイトルも可愛らしい一冊です。

 

印象的なことば

 

あそびにいこう

 

女の子の言葉です。

 

女の子は、モジモジしながらも、勇気を出して、かなえを遊びに誘います。

 

きっと、この一言を言うのに、かなりの勇気が必要だったはずです。

 

この一言のおかげで、ふたりは友達になります。

 

感想

 

タイトルやイラストが、とても可愛らしい絵本です。

 

新しい土地での期待と不安、新しい友達を作る勇気が描かれていて、大人でもかなえに感情移入してしまいます。

 

大人になると、新しい友達の作り方をついつい忘れがちですが、この絵本を読むと、懐かしい気持ちと共に、新しい友達の作り方を思い出すことができます。

 

林明子さんの絵が大好きなのですが、この絵本でも魅力が炸裂しています。

 

女の子の表情が、リアルかつとても可愛らしいです。

 

本当に子どもの表情を的確に捉えていて、イキイキと描かれています。

 

裏表紙まで、可愛らしい一冊です。

 

 

とん ことり (こどものとも傑作集)

とん ことり (こどものとも傑作集)

 

 

 

 

 

 

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はじめてのおつかい

『はじめてのおつかい』を読みました。

 

 

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

 

 

あらすじ

 

ある日、ママがみいちゃんに、ひとりでのおつかいを頼みます。

 

みいちゃんは、ひとりで出かけたことがなかったので、飛び上がります。

 

ママは、赤ちゃんの牛乳が必要だと言います。

 

みいちゃんは、ママにお金を貰って、うちを出ますが……。

 

みいちゃんのはじめてのおつかいが描かれた一冊です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、みいちゃんのはじめてのおつかいです。

 

ある日、みいちゃんはママにおつかいを頼まれて、牛乳を買いに出かけます。

 

外に出ると、自転車に乗った人や友だちのともちゃんに出くわします。

 

坂に来ると、みいちゃんは走り出そうとして、転んでしまいます。

 

みいちゃんは、お金を探し、見つけ出します。

 

そして、坂を登ると、やっとお店に着きます。

 

しかし、お店の人はなかなか出てきません。

 

違うお客さんがやってきて、次々に商品を買っていきますが、店の人はみいちゃんに気付きません。

 

みいちゃんが大きな声を出すと、ようやくお店の人が気付きます。

 

店のおばさんは、みいちゃんに何度も謝ります。

 

みいちゃんは、急にホッとして、我慢していた一粒の涙が頬を伝います。

 

みいちゃんは牛乳を受け取ると、走り出しますが……。

 

おばさんが追いかけてきて、おつりを渡します。

 

みいちゃんは、おつりを貰うのを忘れていました。

 

そして、坂の下では、ママが赤ちゃんを抱っこして、手を振っています。

 

この絵本では、みいちゃんにとってはじめてのおつかいが描かれています。

 

元気よく家を出て、おつかいに行ったみいちゃんですが、本当は緊張の連続で、店のおばさんに気付いてもらえたら、我慢していた涙が自然と溢れます。

 

はじめてのおつかいは、楽しく新鮮なものでもありますが、怖くて緊張するできごとでもあります。

 

その心情が、よく表現されています。

 

最後は、みいちゃんが無事に牛乳とおつりを貰って歩いていると、坂の下にママと赤ちゃんがいて、さぞかしみいちゃんはホッとしたことでしょう。

 

こうやって、少しずつ新たな体験を重ねて、子どもは大人になっていくのですね。

 

子どもが読むと共感できて、大人が読むと懐かしい気持ちになる一冊です。

 

印象的なことば

 

ぎゅうにゅうくださあい!

 

みいちゃんの言葉です。

 

お店のおばさんに気付いてもらうために、絞りだした大きな声で、みいちゃんはこう言います。

 

みいちゃの勇気が、ひしひしと伝わってくる言葉です。

 

感想

 

少女のはじめてのおつかいが描かれた絵本です。

 

かわいい表紙のイラストが印象的な、有名な絵本です。

 

私も子どもの頃に、読んだ記憶があります。

 

昔からある絵本ですが、今の子どもが読んでも共感できる、普遍的な作品になっています。

 

はじめてのおつかいは、誰もが体験するであろう出来事です。

 

それは、楽しいものでもあり、怖いことでもあります。

 

でも、やり終えた後には、ある種の達成感があるものです。

 

こうして、子どもは少しずつ経験値を増やしながら、大人になるのでしょう。

 

大人から子どもに読んであげたい一冊です。

 

 

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

 

 

 

 

 

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夏休みに読みたい絵本リスト

連日猛暑です。

 

今年も夏がやってきましたね。

 

夏といえば、夏休み。

 

大人になるとまとまった休みが取れない方もいらっしゃいますが、子どもたちは毎年楽しみにしていることでしょう。

 

私も、学生時代は夏休みが楽しみでした。

 

宿題はあるけれど、色々なイベントもあるし、自由に過ごせる夏休みはまるで天国のよう。

 

プールや花火大会、縁日の屋台など、夏は楽しいイベントがたくさんあります。

 

そこで、今回は夏休みに読みたい絵本をご紹介します。

 

子どもだけでなく、きっと大人も楽しめることでしょう。

 

 

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夏休みに読みたい絵本4冊

 

なつのいちにち

 

 

なつのいちにち

なつのいちにち

 

 

 

暑い夏の日、少年は虫取りあみを持って出かけます。

 

今日は絶対に捕まえると、意気込む少年ですが……。

 

果たして、クワガタは捕まえられるでしょうか?

 

少年の夏の一日が描かれた一冊です。

 

イラストがかっこよくて、夏の熱気が伝わってくる絵本です。

 

特に、男の子は共感できる作品だと思います。

 

大人の男性が読むと、子どもの頃を思い出すかもしれません。

 

まほうの夏

 

 

まほうの夏 (のびのび・えほん)

まほうの夏 (のびのび・えほん)

 

 

こちらも、はたこうしろうさんの作品です。

 

共働きの夫婦の子どもたちが、夏休みに都会から田舎へ遊びに行く物語です。

 

都会の生活と田舎の生活の対比が面白いです。

 

夏休みを田舎で過ごすことで、段々とたくましく成長する子どもたちの姿も必見です。

 

本当にこれぞ夏休みというような、理想的な夏休みが描かれています。

 

都会は便利で何でもあるけれど、田舎の生活の方が豊かなことに気付かされます。

 

ウエズレーの国

 

ウエズレーの国

ウエズレーの国

 

 

 

仲間外れにされていた少年が、夏休みの自由研究に自分だけの文明をつくるという物語です。

 

発想が面白くて、独特の世界観に思わず引き込まれる作品です。

 

海外の絵本ですが、夏休みの雰囲気は、日本とあまり変わらないのだなと感じます。

 

ウエズレーの発想の面白さや工夫は、素晴らしいものです。

 

最後は、素敵な終わり方なのも良かったです。

 

山猫たんけん隊

 

山猫たんけん隊

山猫たんけん隊

 

 

 

西山小学校科学部の5人は、夏休みに南の島でキャンプをします。

 

みんなの目的は、野生の山猫に会うことです。

 

果たして、みんなは山猫に会えるのでしょうか?

 

沖縄の西表島を舞台に、自然の中で冒険する子どもたちのお話です。

 

漫画のようなスタイルになっていて、子どもから大人まで、楽しく読めます。

 

私も、山猫たんけん隊に入りたいなと思わず思ってしまいました。

 

大人が読んでも十分楽しめる作品です。

 

 

以上が、夏休みに読みたい絵本4冊です。

 

気になった絵本がありましたら、ぜひ読んでみてください。

 

絵本を読んで、楽しく夏休みを過ごしましょう!

 

 

 

 

 

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ラチとらいおん

『ラチとらいおん』を読みました。

 

 

ラチとらいおん (世界傑作絵本シリーズ)

ラチとらいおん (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

あらすじ

 

ラチという男の子は、世界中で一番弱虫でした。

 

ラチは、飛行士になるのが夢です。

 

ところが、ラチは犬を見ると逃げ出します。

 

みんなにも仲間はずれにされて、いつも泣いていました。

 

そして、一日中絵本を見てばかりいました。

 

ラチは、中でもらいおんの絵がお気に入りでした。

 

ある朝、目を覚ましてみると、ベッドのそばにいたのは……。

 

弱虫の男の子が、強くなるまでが描かれた絵本です。

 

見どころ

 

今回の見どころは、強くなることです。

 

ラチは、世界で一番弱虫な男の子でした。

 

ラチはみんなに仲間はずれにされて、泣いていました。

 

そして、一日中絵本を見ていました。

 

ラチのお気に入りは、らいおんの絵です。

 

ある朝、ラチが目を覚ますと、ベッドのそばに小さな赤いらいおんがいました。

 

ラチは、小さならいおんのことを馬鹿にします。

 

らいおんは怒って、強さを証明して見せます。

 

それから、ラチが強くなるために、ふたりは毎朝一緒に体操をするようになります。

 

そして、ある日ふたりが散歩に出かけると、泣いている女の子に出会います。

 

女の子は、向こうに怖い犬がいるため、泣いていました。

 

そこで、ラチはらいおんが一緒なことを思い出して、女の子の手を引いて、犬のそばを通り抜けます。

 

それから、ラチはらいおんと一緒に、どんどん強くなり、なんでもできるようになりました。

 

ある日、らいおんと相撲を取り、とうとうラチが勝ちました。

 

そこで、ラチは友達のところへ出かけていきます。

 

みんなのもとへ行くと、みんなしょんぼりしていました。

 

のっぽに、買ったばかりのボールを、取られてしまったからです。

 

ラチは、のっぽからボールを取り返そうとします。

 

のっぽは、ラチにびっくりして、逃げ出します。

 

とうとうラチはのっぽに追いつき、ボールを取り返します。

 

そして、みんなは大喜びしました。

 

ラチは、らいおんにお礼を言おうとすると、ポケットの中にりんごが入っていました。

 

なんと、らいおんがいなくても、ラチは強かったのです!

 

ラチが走ってうちへ帰ると、手紙が置いてありました。

 

それは、らいおんの手紙でした……。

 

ラチは、涙します。

 

らいおんは、ラチを自慢に思っていることでしょう。

 

それからのラチは、もう何も怖がりませんでした。

 

この絵本では、ラチという弱虫の男の子が、小さならいおんと出会い、だんだんと強くなっていくストーリーが描かれています。

 

らいおんと出会ったラチは、らいおんと一緒に行動することで、強くなっていきます。

 

そして、ついにひとりでも大丈夫なほど、強くなります。

 

最初は、らいおんと一緒だったから強かったラチも、最後にはひとりでも平気になります。

 

このように、人はあることがきっかけで、変わることができるのです。

 

特に、ラチのように若ければ、可能性は無限にあります。

 

だからこそ、人生は面白いのでしょう。

 

変わりたい、強くなりたい人におすすめです。

 

印象的なことば

 

ぼくは、よわむしじゃないよ

 

ラチの言葉です。

 

みんなに弱虫と言われ、ラチは反論します。

 

そして、見事にのっぽからボールを取り返します。

 

以前のラチなら、この言葉は言えなかったはずです。

 

人はこんなにも、変わることができるのです。

 

感想

 

弱虫のラチが、らいおんとともに、強くなるお話です。

 

かわいいイラストに、持ち運びしやすいサイズで、女性にもおすすめです。

 

強くなりたいという気持ちに、希望の光をくれる絵本となっています。

 

昔の絵本だとは、言われなければ気づかないくらい、今の時代にもフィットする一冊です。

 

ラチとらいおんがかわいくて、グッズがあったら欲しくなってしまいました。

 

変わりたい、強くなりたいと思うあなたに、おすすめの一冊です。

 

 

ラチとらいおん (世界傑作絵本シリーズ)

ラチとらいおん (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

 

 

 

 

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